- 韓国では、日本の“昼ドラ”のように非現実的で、ドロドロした展開のドラマは“막장(マクチャン)”と呼ばれている。
- 最近はVOD(動画配信サービス)でも見られる作品が増え、日本のNetflix(ネットフリックス)ランキングでもTOP10入りする人気に。
- そこで、韓国のマクチャンドラマ初心者の方が、注意すべき視聴ポイントを4つご紹介する。

韓国では最高視聴率38.2%を誇った、KBS2週末ドラマ『紳士とお嬢さん』(画像出典:KBS)
かつて日本では、平日のお昼の時間帯に毎日放送される“昼ドラ”が人気を集めた。
主婦層をターゲットにした“昼ドラ”の定番は、太陽の差し込む時間にはそぐわない、ドロドロの愛憎劇。
不倫や男女間のドラブル、女性同士の激しい争いが物語を盛り上げることが多かった。
韓国では、日本の“昼ドラ”のように非現実的で無理が多いストーリーのドラマは、“막장(マクチャン)”と呼ばれており、日本では“ドロ沼劇”と訳される。
マクチャンドラマは、日本でもBSなどで平日の昼間に放送されていたが、最近はVOD(動画配信サービス)の台頭で、いつでも見られる作品が増えている。
Netflix(ネットフリックス)の“今日のTV番組TOP10(日本)”では、マクチャン作品が連日ランクイン。
5月10日時点では、KBS2『紳士とお嬢さん(2021)』が3位、MBN『優雅な一族(2019)』が5位と、2作品がTOP10入りしている。

韓国では、水木の夜11時から放送されたMBNドラマ『優雅な一族(2019)』(画像出典:MBN)
このランキングを見て「人気作品なら、見てみようかな」と興味を持った方もいるのではないだろうか。
しかし、ドロドロのストーリーは好みが分かれる。まさに“昼ドラ”のようなクセのある展開が好き、という方もいれば、ドロ沼劇の定番とも言える不倫や、登場人物が激しい嫉妬に燃える展開は飽き飽き、という方もいるだろう。
そこで本記事では、まだ韓国のマクチャンドラマを見たことがない、マクチャン初心者の方へ「ここに気をつけて視聴して!」という注意ポイントをご紹介する。
企画意図に騙されるな
まずは、放送前に紹介される、“企画意図”に注意!
これはドラマで視聴者に訴えたいポイントが、当初は「恋愛」や「家族」の一色だったはずなのに、放送が始まり回を重ねると「不倫」「誘拐」「犯罪」の色が濃くなるパターン。
ある作品では、亡くなった登場人物が、途中から霊となって再登場するなど、急にホラージャンルに代わったことも。これには視聴者も思わず抗議をしたという。
中には、物語が進行するにつれて、最初の設定からは考えられない展開を見せ、別作品のようになってしまったこともあるため、“企画意図”には騙されず、柔軟な気持ちで見る必要がある。
ベッドシーン&犯罪シーンが多い
不倫がテーマの作品は、不倫相手との突拍子もないベッドシーンが数多く登場する。
他にも、男女の恋愛でのもつれや嫉妬をあらわにする場面などでは、暴力団員や前科者に女性主人公のレイプを教唆するシーンや、女性を誘拐し、中絶を強要するといった恐ろしいシーンも。
また犯罪シーンでは、登場する財閥の会長とその奥様は、ほぼ犯罪組織のボスというのもよくある設定。そして彼らの秘書は、たいてい悪事の実行者になる。
警察も、加害者の味方と言わんばかりの威圧的な態度を見せたり、犯罪現場の監視カメラの映像は、いとも簡単に削除されてしまう。
現実味が薄いマクチャンドラマは、性的なシーンや犯罪シーンなど刺激が強い描写も多いので気をつけて!
最後はなぜかハッピーエンド
続いての注意ポイントは、ドラマが結末を迎える前には、予め心の準備をしておくこと。
マクチャンは、視聴者が思わず「え? 一体どうした?」と叫んでしまう結末を迎えることがあるのだ。
ストーリーは、人間の心の奥底にあるドロドロとした感情や、妬み嫉みがメインだったにも関わらず、なぜか最後は“家族の価値”を強調。憎み合ってきた登場人物たちは和解し、ハッピーエンドを迎えるといった作品もある。
さらには、これまで悪事を繰り返してきた人物がなぜか急に改心し、“人類愛”を訴えるような全くの別人になってしまうことも。
ドロ沼劇の終止符は、予想をはるかに超える結末となる可能性があることも、頭の片隅に置いておいて欲しい。
事故と事件が相次ぐ展開
マクチャンドラマは話数が多く、放送が3カ月以上続く長編作品も多い。『紳士とお嬢さん』も、韓国では全52話で放送された。
韓国ドラマは、高い視聴率が取れると話数が増えることがあるため、話を長く持たせようと、次から次へと事件や事故が起こることがある。
ドラマが終盤を迎え、これで仲良く暮らすようになるわと思った矢先に、新たな事件が勃発するのだ。
これには韓国視聴者が「もう終わりにして‥」と、疲労を訴えるケースも。
しかし、長きに渡り見続けてきた視聴者は、たとえ疲れても、ラストが気になって見るのを止められない。
これが最後の事件だと思っても、次なる事件がスタンバイしていることもあるので、最後の最後まで油断は禁物である。
***
以上のような特徴を持つ、マクチャンドラマ。一度ハマってしまったら、簡単には逃げ出せない魅力があるのも、韓国のマクチャンならでは。
韓国の“ドロ沼劇”初心者の方が見る際は、ぜひご注意を!
編集部おすすめ記事
-
「巫女と彦星」が首位を独走!2025年8月 韓国ドラマブランド評判ランキング トップ5
-
久々にVODオリジナルが頂点に!Disney+「パイン ならず者たち」が8月第1週 話題性ランキング1位
-
パク・ミニョン、新ドラマ「コンフィデンスマンKR」で知性×美貌×財力を兼ね備えた“天才詐欺師”に!
-
チョン・イル主演「華麗な日々」が登場!8月第2週 韓国ドラマ視聴率ランキング1位~16位
-
春の韓ドラ王者は「いつかは賢いレジデント生活」!シリーズの魅力を受け継ぎ堂々の首位
-
ドラマ「応答せよ1988」10周年記念コンテンツ検討中・豪華キャストの再会は実現するのか?
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
10時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
今年の秋トレンドは大物俳優のテレビ復帰!韓国で話題沸騰 秋の新作ドラマ5選
-
最新作も続々!25年9月に日本の劇場で出会える注目の韓国映画6選
-
日本のテレビ初上陸の便り!9月CSで届けるK-POP公演&韓国バラエティ5選
-
TOMORROW X TOGETHER、Danmeeアンケート「25年7月 K-POPボーイズグループ人気決定戦」1位に
-
イ・ドンウク、JTBC「優しい男の物語」の裏側を公開!淡く染まる静かな午後
-
ハン・ジミン、夏の真昼に咲く笑顔!デイジーのように輝く日常ショット公開
-
11時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
YOUNG POSSE、4th EP「Growing Pain pt.1 : FREE」カムバックショーケースに出席!(PHOTO20枚)
-
パク・ミニョン、新ドラマ「コンフィデンスマンKR」で知性×美貌×財力を兼ね備えた“天才詐欺師”に!
-
KBS「トクスリ5兄弟をお願い!」最終回視聴率20.4%!アン・ジェウクが見せた圧倒的存在感
-
母は連続殺人犯、息子は刑事・・コ・ヒョンジョン主演SBSドラマ「カマキリ -殺人者の外出」が描く禁断の心理戦
-
オム・ジョンファ、ソン・スンホンと10年ぶりに再共演!「かけがえのない私のスター」でラブコメ復帰
-
idntt初ユニット”unevermet”、ついにデビュー!「BOYtude」で少年の誇りをステージに刻む
-
Kep1er、新曲「BUBBLE GUM」で“自由奔放なガールズ”に変身!夏の歌謡界に衝撃予告
-
POW、“Being Tender”の想いを行動に!寄付で広がる優しさと9月カムバックの期待
-
ZEROBASEONE、初のフルアルバムとともに世界へ!「HERE&NOW」で9人が描く新たな物語
-
ドラマ「応答せよ1988」10周年記念コンテンツ検討中・豪華キャストの再会は実現するのか?
-
Disney+「パイン ならず者たち」旋風!主演キャストが25年8月第1週 “出演者話題性”トップ3を独占
-
aespa カリナ、舞台とは違う一面・・静かで上品な夏の食卓を公開!
-
TWICE モモ、真夏の自由をまとう!ストリート×クールな魅力で視線を奪う
-
ソン・ジュンギ & チョン・ウヒ主演「マイ・ユース(my youth)」ティーザー公開!
-
名作は何度見ても面白い!来週(8月18日~) 日本のテレビで観られる「日韓で好評」韓国ドラマ5選
-
SBS「財閥 x 刑事」シーズン2、パク・ジヒョン不在で制作へ・・来年初頭クランクイン予定
-
TREASURE、ブラック&シルバーで放つ冷徹カリスマ!「LOVE PULSE」METAL VER.公開
-
Stray Kids、信念をビートに刻む!新曲「CREED」ティザー公開でカムバック熱高まる
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。