- 韓国ドラマは“冬ソナブーム”が訪れたのをきっかけに、いまや日本で高い人気を誇るコンテンツの1つとなった。
- しかし実は2000年代にその盛り上がりに陰りが生じ、韓流ブームもここまでかと思われた時期がある。
- その危機を救い、韓ドラを日本に定着させるのに一役買った爽やかなロマンスドラマ5作をご紹介。
韓国ドラマはいまや日本で、欠かせない人気コンテンツの1つとなりました。
その最初のきっかけとなったのが、2000年代序盤に訪れた“冬ソナブーム”。
しかしやがてそれにも陰りが見え始め一時的な盛り上がりに終わるかと思われた矢先、それを食い止め日本に韓ドラを定着させるのに一役買った作品があります。
「韓国ドラマ=ロマンス」という公式が日本人視聴者の間で誕生、日本限定版のDVDカバーが、恋をイメージさせるピンク一色になった時代のことです。
作品のスケールでいうと現在ほど大きくはありませんが、ストーリー性は以前から優れており、視聴者がのめり込める物語になっており、今観ても文句なしのラインナップ。
そこで本記事では2000年代に一世風靡した甘酸っぱいロマンスドラマを5つご紹介。
宮~Love in palace (2006)
同名の漫画が原作で、平凡な女子高生が祖父同士の約束により、王室の皇太子と政略結婚をすることになって繰り広げられる胸キュン宮廷ロマンス。
まだ新人だったユン・ウネとチュ・ジフンが主演を務め、アジアで大きな話題となったドラマです。
作品の世界観をはじめ豪華な衣装とセット、レベルの高い映像美が高く評価され、明洞(ミョンドン)で撮影されたロマンチックなキスシーンは、視聴者に強い印象を残しました。
コーヒープリンス1号店 (2007)
男性のフリをした主人公のウンチャン(ユン・ウネ扮)が、“コーヒープリンス1号店”で勤務。そこで出会った店長ハンギョル(コン・ユ扮)と繰り広げる恋模様が、コミカルに描かれた作品です。
主人公の2人の関係が恋に発展する様子や、テンポの良い掛け合いが見所の1つ。
ウンチャンを男だと思い込んでいるハンギョルが、自分の中に芽生えた恋心に戸惑いつつも、感情を抑えられず告白するシーンは見る者を釘付けにしました。
私の名前はキム・サムスン (2005)
自分の名前とぽっちゃり体型にコンプレックスを持ちつつも、パティシエとして堂々と生きる30代のキム・サムスン(キム・ソナ扮)が、傲慢で年下のイケメン御曹司ヒョン・ジノン(ヒョンビン扮)と恋に落ちるロマンスコメディー。
笑いあり涙ありで展開される物語は女性視聴者の共感を呼び、ヒョンビンの描き出したツンデレキャラに虜になる人が続出。
日本では2010年に地上波で放送され、日本ドラマになかったライトなタッチのラブコメディーに驚いた人が多かった作品です。
快傑春香 (2005)
韓国の古典小説『春香伝』のリメイク版で、警察官の息子モンリョン(ジェヒ扮)が、転校先の高校で美少女チュニャンに出会ったことから始まるロマンスコメディー。
現在、韓国ドラマでよく見られるようになったフュージョン時代劇の要素も含まれています。
『美男(イケメン)ですね』(2009)や、『還魂』シリーズなど数々のヒット作を生み出した脚本家ホン姉妹が手掛けた作品で、劇中には『冬のソナタ』(2002)、『ごめん、愛してる』(2004)、『フルハウス』(2004)のパロディーシーンが登場し、オールド韓ドラファンにとってはまた違った楽しみを味わえる1作となっています。
フルハウス (2004)
スター俳優イ・ヨンジェ(RAIN扮)と、ネット小説家のハン・ジウン(ソン・へギョ扮)が、同居をしたことから繰り広げられる2人の恋模様を描いたラブストーリー。
恋人関係になりそうでなかなか発展しない見る者をやきもきとさせるストーリー展開や、主演2人の息の合った掛け合いが視聴者を虜にした作品です。
同名の漫画が原作なだけに少女漫画を彷彿とさせるシーンが多々あり、定番のロマンスものを見たい人にはもってこいの1作となっています。
***
現在、ミステリーやヒューマン、フュージョンなど、様々なジャンルの韓国ドラマが楽しまれるようになりましたが、韓流ブームが訪れて以降いまだ根強い人気を誇るロマンスもの。
韓ドラが日本で定着するきっかけとなったラブストーリーをまだご覧になっていない人は、ぜひこの機会に見てはいかがでしょうか。
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