ドラマ『冬のソナタ』『チャングムの誓い』『天国の階段』‥”第一次韓流ブーム”と呼ばれた2000年~2010年頃は、日本の地上波メディアで多くの韓国ドラマが放送されていた。”復讐、悲劇、すれ違う恋”など、ストーリー展開が予想できるのに、なぜだか心に突き刺さり、涙が止まらなくなる。”ヨン様ブーム”が日本を席巻してから、今年で16年が経ち、当時の主演や脇役、子役たちももちろん近況はそれぞれだろう。そんな当時活躍していたアイドルや俳優にスポットをあてる【韓ドラAgain】! 皆さんの気になっているあの人は、今どうしているのでしょう?
いまから10年前の2010年、現在では考えられないような豪華キャスティングで披露された、KBS2ドラマ『トキメキ☆成均館(ソンギュンガン)スキャンダル』。
朝鮮時代の正祖時代を背景に、”ジャルグム4人組”と呼ばれる成均館の儒生たちの成長を描いた青春時代劇だ。
チョン・ウングォル作家の人気小説『成均館儒生たちの日々』を原作に、パク・ミニョン、パク・ユチョン、ユ・アイン、ソン・ジュンギらが主演を務め、当時20代半ばだった若手俳優たちの安定した演技、魅力あるキャラクター、優れた演出などの好材料が重なり、甘酸っぱい恋と友情を描いた爽やかな青春物語が誕生した。
主人公を演じた4人の俳優はこのドラマ直後から多くの人気と注目を集めたため、彼らの代表作として取り上げられている作品でもある。

KBS2ドラマ『トキメキ☆成均館(ソンギュンガン)スキャンダル』(画像出典:KBS)
幼いころに父親を亡くしたキム・ユニ(パク・ミニョン)は、母と病弱な弟の面倒を見るため、男装して科挙試験の代筆でお金を稼ぐことを決意する。試験当日、ユニは依頼人と間違え、イ・ソンジュン(パク・ユチョン)に声をかけてしまう。不正が嫌いなソンジュンはユニをつまみ出そうとするが、家族のために見逃して欲しいと懇願し、難を逃れたユニ。
その後、ユニの聡明さに気付いたソンジュンは、50両と引き換えに科挙試験を受けることを提案。迷ったユニだが、弟ユンシクの名前で試験を受けることにする。ユニの答案に目を留めた正祖(チョ・ソンハ)に代理受験を依頼したことを告白したソンジュンは、正祖の怒りを買ってしまい、ユニとともに成均館に入学し、寄宿舎生活を強いる罰が下されることに‥。
女であることがバレたら厳罰に処されてしまう女子禁制の成均館で、男として生活する覚悟を決めたユニは、ルームメイトのムン・ジェシン(ユ・アイン)、先輩のク・ヨンハ(ソン・ジュンギ)、ハ・インス(チョン・テス)らと出会い、さまざまな試練を乗り越えていく。友情が育まれていく中、初めは嫌いあっていたユニとソンジュンだったが、次第に理解し合い、お互いの魅力に引き寄せられていき‥。

パク・ミニョンとパク・ユチョンの息の合った演技は必見(写真提供:©スポーツ韓国)
本作で特に高い評価を得たのは、真面目ゆえ気難しい堅物なキャラクター、イ・ソンジュンに扮したパク・ユチョンだ。
当時、アイドルがドラマの主演として活躍するのは稀な出来事だった。演ずるキャラクターにふさわしい人物であったことはもちろんだが、話題を集めるという意味も含まれてのキャスティングにもかかわらず、作品の中で披露した秀逸な芝居には多くの称賛が集まった。
パク・ユチョンが出ているからと見始めたアイドルファンも多かったが、蓋を開けてみれば優れた演技力を持った俳優としてのパク・ユチョンが映し出されており、披露した高い演技力が認められ、アイドルとしてだけでなく、1人の俳優として圧倒的な存在感を放っている。ドラマデビューを成功させた彼は、続く後続作品も大ヒットし、映画デビュー作『海にかかる霧』を通じて各種授賞式で新人賞を獲得するほどの成功を見せている。
この相手役であるヒロイン、キム・ユニに扮したのは”ロコの女王”こと、パク・ミニョン。
“美し過ぎる美少年”として安定した男装演技が好評を博し、さらには男装姿から女性へと戻った時の息を飲むほどの美しさは多くの視聴者を魅了した。これにより男性ファンだけでなく、女性ファンも増えたという。
これまで、若手女優が男性に扮して繰り広げるロマコメは数多く制作されてきたが、その中でも群を抜いたビジュアルと演技力を見せたのはパク・ミニョンであろう。女優デビュー作であるMBCドラマ『思いっきりハイキック!』(2006)で知名度を上げた彼女は、本作で魅せた完璧な演技で主演俳優としての地位を確立した。

ユ・アイン、ソン・ジュンギの魅力もたっぷりと詰まっている(写真提供:©スポーツ韓国)
加え、”暴れ馬”というニックネームを持ち、無口で強面であるが実は純情で優しいムン・ジェシン、別名”コロ(桀驁)”を演じたユ・アイン、大金持ちの坊々らしく酒好き・女好きの羽振りのいい道楽者であるが、エリートな優男であるヨリム(女林)先輩こと、ク・ヨンハに扮したソン・ジュンギが、劇中で”ジャルグム4人組”として熱い友情を見せた。彼らのキャラクターは、自身の持つ雰囲気と見事なまでに重なり、作品を大いに盛り上げている。ユ・アインとソン・ジュンギにとって、後に大型俳優になる礎になったと言っても過言ではない作品だろう。
また、敵役である成均館の学生会長、ハ・インスは、父は兵曹判書(ピョンジョパンソ)なのを鼻にかけた傲慢で冷徹な性格の男だ。父の立場を利用し”ジャルグム4人組”を妨害するのだが、このキャラクターに扮したチョン・テスの高貴な雰囲気と優れた表現力は、憎たらしいまでの敵役を演じ切っている。錚々たるメンバーの主演陣を相手に、これほどまでの堂々たる演技を披露したチョン・テスの役者魂にはただ感心するばかりだ。
寄宿舎生活を舞台に、いつバレるか分からないハラハラ感、エリートイケメンたちの熱い友情、男装したヒロインに胸を焦がす恋模様と多くの見どころが詰まった『トキメキ☆成均館スキャンダル』は、夏の終わりにぴったりな爽やかで清々しい風を感じられる作品だ。
最悪の出会い!キム・ユニとイ・ソンジュン(動画出典:J Drama)
ソン・ジュンギ
HISTORY D&C所属の俳優ソン・ジュンギ(ハングル 송중기)。1985年9月19日生まれ。
2008年ドラマ『霜花店 運命、その愛』でデビュー。
2010年に出演したドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』で一躍名を広め大ブレイクしたソン・ジュンギは以降、映画『私のオオカミ少年』、ドラマ『太陽の末裔』などに出演し人気を博した。
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