ENA(Netflix)ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が人気を集め、劇中に登場する韓国の国民食キンパが話題になっている。今回はなぜドラマの流行でキンパが注目されているのか、その理由とキンパの知られざる起源に迫る。

6月29日よりNetflix(ネットフリックス)で配信中のENAチャンネル『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が人気を集めている。

この作品はIQ164の天才的な頭脳と自閉症スペクトラムを同時に持つ弁護士のウ・ヨンウ(パク・ウンビン扮)が、大手法律事務所にインターンとして入社し、さまざまな困難を乗り越えながら弁護士として成長する様子が描かれているヒューマン法廷ドラマだ。

ドラマのストーリーや出演俳優の演技力など、大きな関心が寄せられている『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』だが、実はこのドラマをきっかけにある食べ物に対する注目度が高まり、ブームを見せようとしている。

その食べ物がまさに韓国の海苔巻き”キンパ”だ。最近では日本のコンビニやスーパーでもよく目にするキンパだが、一体、今回のドラマとキンパにどのような関係があるのだろうか。

ウ・ヨンウの影響でキンパが大人気!

ENAチャンネル『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』はNetflixで配信中

Netflixで配信中のENAチャンネル『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(画像出典:ENA)

ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』には、さまざまな場所でキンパが登場する。

ウ・ヨンウの父である父ウ・グァンホ(チョン・ベス扮)はキンパ店を経営しており、ウ・ヨンウはどんな食事シーンでもキンパを食べるほど、キンパが大好物だ。

そんなドラマの視聴者からは「ウ・ヨンウを見ているとキンパを食べたくなる」という声が上がっている。さらにその声は韓国を代表する人気スターからも寄せられているのだから驚きだ。

Netflix(ネットフリックス)ドラマ『保健教師アン・ウニョン(2020)』などに出演している女優のチョン・ユミは、以前自身のインスタグラムに『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を視聴している写真、そしてキンパを食べる写真を投稿している。

キンパが写っている写真には「私もキンパが好き」とコメントを残しており、ドラマとキンパの両方にハマる様子を見せた。

ユン・セアが投稿したキンパの写真

ユン・セアが自身のInstagram投稿したキンパの写真(画像出典:ユン・セア 公式Instagram)

そしてJTBC『SKYキャッスル(2018)』で人気を集めた女優ユン・セアも、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のハッシュタグと共に「ごま油の香りが漂う。キンパが食べたくなるドラマ!見ている間ずっと心が温かく、笑ってしまう。そして今日の朝ごはんはキンパ!」というコメントとキンパの写真を投稿した。

 

韓国の国民食キンパ、実は日本に関係も?

キンパとウ・ヨンウのシーンが『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のドラマ内に登場する

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の劇中でキンパが登場するシーン(画像出典:『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』映像キャプチャー)

キンパは韓国の国民食と言われるほど、韓国では馴染みのある食べ物であり、韓国ドラマや映画の日常シーンにもよく登場している。

日本でも韓国料理好きの人々を中心に人気の食べ物ではあるが、実はキンパは日本由来のものであると言われていることをご存知だろうか。

一説によると、韓国のキンパは日本の海苔巻き、特に関西地方で広まっていた”太巻き”に影響を受けていると言われている。キンパは太巻きが起源であり、その後韓国の食文化に合わせ材料や味がアレンジされて現在の形になっているのだという。

韓国の定番である国民食キンパが、日本の太巻きに関連があると聞くと、どこか親近感が沸く方も多いのではないのだろうか。

コロナ禍の影響で海外に行けない日々が続いていたが、6月1日からは日韓両国で観光ビザの発給申請受け付けが始まり、海外からの観光客受け入れが解禁された。

一般の人々にはもちろん、韓国スターにも愛されているキンパ。韓国に行った際には、ぜひ現地のキンパを味わってみてはいかがだろうか。

(構成:松原すずの)





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