俳優カン・ハヌルの主演ドラマ、JTBC『インサイダー』がドラマ休止議論に巻き込まれてしまった。指摘を受けたのは、第1話で登場した賭博シーン。ここに僧侶の姿もあったことから、韓国の仏教団体から抗議されてしまった。しかし、韓国では現実世界でもこのような事件が多々起きているようで‥。
俳優カン・ハヌルの3年ぶり主演復帰作であるJTBC『インサイダー』が、初放送からドラマ休止議論に包まれてしまった。

ドラマ『インサイダー』ポスター。(画像出典:JTBC 公式Facebook)
『インサイダー』は、潜入捜査をしていた司法研修生が奈落の底へ落ち、刑務所の賭博場で孤軍奮闘するアクションサスペンスドラマ。
劇中、カン・ハヌルが扮するのは、祖母を一人で世話しながら生活している、司法研修生キム・ヨハン役。彼は先輩検事の提案で潜入捜査を行っていた途中、刑務所に行くことになってしまう人物だ。
これまで善良なキャラクターを多く演じてきたカン・ハヌルが、ダークな魅力を纏い、派手なアクションを披露すると放送前から期待されていた作品だ。

カン・ハヌルは、これまで見せたことのないダークな一面を披露(画像出典:JTBC)
だが、放送スタート直後に波紋を呼んでしまった。
問題を提起したのは、韓国の仏教団体。彼らは、劇中に登場した描写が「僧侶を蔑んで仏教を嘲弄している」と主張している。
問題となったシーンは、去る8日に放送された第1話。この劇中、寺院の法堂で僧侶たちがギャンブルを繰り広げる姿が描かれ、僧侶が花札場で「観世音菩薩」と叫んだり、詐欺を主導する姿などが盛り込まれていた。
これに対し、仏教曹渓宗宗教平和委員会は、声明書を提出。
委員会は「『インサイダー』で驚愕を禁じえない事態が起きた」とし、「仏教の象徴である仏様が祀られた、修行と信仰の空間である寺院法堂を巨額の賭博場にし、僧侶と色々な賭博師が巨額の賭博を行う場面を何と15分間も放送した」と批判。
さらに「悪意的で露骨に僧侶を蔑視し、仏教を嘲弄する放送を編成して流したのは、僧侶に対する明白な名誉毀損や毀損行為」と指摘した。
これとともに、放送局であるJTBCとドラマ制作会社の公開謝罪、該当映像の削除、さらに放送休止を要求している。
該当シーンは、偽装潜入捜査を任されたキム・ヨハンの姿を見せる初めてのシーケンスで、重要な場面だった。しかし、ここで意図的に賭博する人たちと仏像を同じアングルに掴んで、僧侶が直接賭博するなどの姿を続けて見せていた。
これに対しネットユーザーからは「見ている間、ずっと不快だった」「一線を越えたようだ」という意見がある一方で「表現の自由は尊重されなければならない」「ドラマはドラマとして見なければならない」という主張も見られている。
また、一部のネットユーザーからは「実際、これと似たような事件があったのではないか」とし「宗教関係者も反省しなければならない」とう非難も飛び出している。

議論に発展してしまった『インサイダー』。今後の放送はどうなるのだろう(画像出典:JTBC)
実際、韓国では僧侶たちによるギャンブル問題がよく目につく。
ちょうど一年前にも、僧侶8人が2018年から10回余りにわたって賭博を行ったというニュースが報じられていた。
賭博での賭け金(1回)は300万(約32万円)から400万ウォンに達し、お金が無くなれば寺入口にある現金引き出し機からお金を引き出して再び賭博をしたという。ほか、遠征賭博疑惑や僧侶賭博幇助など、賭博にまつわる様々な疑惑が発覚していた。
このようなショッキングな報道も、宗教が盛んな国だからこそ多く見られてしまうのだろう。
ドラマの視聴者の中には、このような事件が相次いだために盛り込んだのではと擁護する声から、シーンの批判をする前に身内(宗教団体)の管理をするべきだとの厳しい意見も見られている。
『インサイダー』は、カン・ハヌルの初ジャンルのドラマであり、前作『椿の花咲く頃』で見せた優しくて純朴なイメージを脱ぎ捨て、凄絶な復讐劇を展開する”反転姿”が最大の見どころと期待されている。
そんな期待作である本作が雑音を乗り越えて勢いに乗ることができるのか、カン・ハヌルの熱演が視聴者の心を掴むことができるか注目されている。
(構成:星野沙)
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