超豪華キャストで話題のtvN(Netflix)ドラマ『私たちのブルース』は、涙なくしては見られないドラマとして話題を呼んでいる。最近放送された第14話では、実際にダウン症を持つ女性が登場し、リアリティー溢れるストーリー展開に、韓国では心を打たれた視聴者が多くいたようだ。(※この記事にはネタバレが含まれます)

放送前から、超豪華キャストが大きな話題を呼んでいたtvN(Netflix)ドラマ『私たちのブルース』。

ドラマ『私たちのブルース』

豪華キャストが顔を揃えた話題作、tvN(Netflix)『私たちのブルース』(画像出典:tvN)

いざ放送が開始されると、キャストに負けないストーリーで、毎話、視聴者を釘付けにしているが、中でも、5月22日に放送された第14話が「泣ける」と、韓国の視聴者の間で話題を呼んでいる。

第14話では、イ・ヨンオク(ハン・ジミン扮/以下、ヨンオク)の家族関係が明かされ、ヨンオクにダウン症を抱えた双子の姉ヨンヒが存在することがわかった。

12歳の時に交通事故で両親を亡くし、急にヨンヒの保護者になったヨンオクは、自身の境遇を嘆き、成人した姉と離れるため、仕事を理由に地方を転々とし始めるのだが、到底、姉を捨てることができない。

劇中で繰り広げられる姉妹のストーリーはもちろんだが、ヨンオクを通してダウン症の家族を持つ人を、ヨンヒを通してダウン症を持つ人が社会でどのように生きているのかを、垣間見ることができる。

また、ドラマの制作陣は、ヨンオクと姉の関係を少しでもリアルに表現するため、姉役には、実際にダウン症を抱えた画家のチョン・ウネさんを俳優として、出演オファーしたという。

これにより、さらに現実味を帯び、ドキュメンタリーを見ているかのようなストーリーが、人々をドラマに没入させ、感動を与えたようだ。

ハン・ジミンとチョン・ウネさん

ハン・ジミン演じるヨンオク(左)とチョン・ウネさん演じる姉のヨンヒ(中央)(画像出典:tvN)

視聴者の中には、「見てたら泣いた」「制作陣の方々、ありがとうございます」「発達障害の子ども持つ母親です。このようなドラマを作ってくださり、本当にありがとうございます」「こんな風にでも、少しずつ社会的に認知されるようになればいいと思います」と、ドラマの演出に拍手を送った人もいる。

ところで、同作が感動すると話題になったのはこれが初めてではない。

人生に余裕のない中年チェ・ハンス(チャ・スンウォン扮)が、幼い頃駆け回って遊んだ海に横になり、涙ながらにお金を貸して欲しいと話し、生き生きとした自身の少年時代と向き合うシーンも話題を呼んだ。

また、ミン・ソナ(シン・ミナ扮)がうつ病がテーマにストーリーが展開し、彼女がうつ病であることをを表現したシーンも、視聴者の心を打ったシーンの1つ。

全身に水を浴びたかのように、手から水がポタポタと落ち、目の前が真っ暗になる演出は、彼女が感じる恐怖と不安を視聴者に感じさせるとともに、うつ病を克服していく姿をより一層感動的なものにした。

高校生の妊娠というテーマでストーリーか展開された放送回では、出産を決意した我が子に対し、それぞれの父親が見せる父性愛が、涙なくしては見ることができない。

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ドラマ『私たちのブルース』

これまで数々の”感動”を届け話題になった『私たちのブルース』(写真提供:©スポーツ韓国)

涙もろい人や、泣きたくない人にはおすすめできない、視聴者の心に感動を届けるドラマ『私たちのブルース』は、残りあと数話で最終回を迎える。

放送回途中で、これ程の感動を提供してきた本作の最終回がどのように幕を閉じるのか、期待される。

(投稿:西谷瀬里)




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