いまや世界的コンテンツとなった韓国ドラマ。あらゆるジャンルの作品があるように、それを制作している韓国放送局にも特色が見られている。世界に向けた韓国ドラマが得意な局もあれば、韓国国民に愛され続ける番組を作る局もある。韓国を代表する放送局KBSは、どうやら後者に捉えられているようだ。その理由というのが、平日ドラマと週末ドラマの人気の落差のよう。
OTTサービスの普及により、世界で巻き起こっているドラマブームを一歩リードしている韓国のテレビ局。
数多くあれどそれぞれに特色はあり、世界に向けた韓国ドラマを得意とする局もあれば、韓国国民に愛され続ける番組を作る局もある。
日本のドラマファンから見ると、人気作品はJTBC、tvN、MBC、SBSなどの放送局のものが多い。
最近で言えば、JTBC『気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!』、tvN『二十五、二十一』、SBS『社内お見合い』などがあり、いずれも日本において大ヒットした作品。

日本でも大ヒットを記録し、根強い人気を誇るSBS『社内お見合い』(画像出典:SBS)
この一方で、国内向けの”内需用ドラマ”で視聴者の人気を集めるテレビ局もある。それが、”韓国のNHK”とも比喩される*KBSである。
*KBS:Korean Broadcasting System(韓国放送公社)の略字。韓国最大の公営放送局
特に、週末に放送される”土日ドラマ”枠の人気が高く、ここでは時代劇をはじめ現代劇も放送されている。
昔から根強い人気の時代劇に加え、韓国家庭の”あるある”を全50部作(予定)という長いストーリーで展開していく現代劇の人気も高く、その視聴率は驚異的だ。先ごろ放送を終えた『紳士とお嬢さん』は、最高視聴率38.2%(全国/ニールセンコリア調べ)という数字をはじき出している。

週末時代劇『太宗イ・バンウォン』は、KBSの5年ぶりとなる大河ドラマ(画像出典:KBS)
時代劇、現代劇問わず、週末ドラマで勢いを見せているKBS。だが、これは国内での話だ。海外のドラマファンに響くかと言えば、それは少々異なるよう。
というのも、時代劇は歴史的な時代背景を把握していなければ、ストーリーの意味を理解するのが難しくなってくる。また、現代劇も前述した通り、放送期間が長いことに加え、韓国ならではの身近に感じるエピソードや、韓流ドラマによく見られるドロ沼設定が詰め込まれているため、海外の視聴者には理解しにくい箇所が度々登場してしまう。
つまり、KBSの強みである週末ドラマは、いずれも時代背景や社会雰囲気をしっかりと把握していなければ難しいストーリーが多いという。

4月2日より放送をスタートした、新週末ドラマ『ヒョンジェは美しい』(画像出典:KBS)
OTTサービスの普及により、韓国ドラマは1つのコンテンツとなった。
世界で愛されている韓国ドラマの特徴は、全12話から全16話編成で配信されることが多く、海外のドラマファンでも手軽に楽しめるボリュームだ。
もちろんKBSもこの編成で制作したドラマはある。それが月曜日から金曜日に編成される”平日ドラマ”だ。
しかしながら、平日ドラマに関しては少々厳しい展開が見られている。
現在、韓国で放送中の月火ドラマ『クレイジーラブ』は、f(x)のクリスタルとキム・ジェウクが主演を務めるとあって注目度は高かった。しかし、同時間帯に放送されるライバル番組に押され気味となってしまい、最高視聴率4%台に留まっている状況だ。

人気ジャンル、ロマンチックコメディードラマの『クレイジーラブ』(画像出典:KBS)
振るわない平日ドラマに対し、KBS側は番組編成を工夫し多様なジャンルを取り込むなど、あらゆる策を立てた。
昨年に『学校2021』や『遠くから見ると青い春』などの青春ドラマを平日ドラマに編成。『警察授業』や『ダリとカムジャタン』など新鮮な素材を取り入れたりもしたが、いずれも一桁の視聴率以上の成果を出すことはできなかった。
視聴率が振るわないとなれば、メディアに取り上げられる回数も減る。そうなれば海外のドラマファンには届きにくくなるという、”負のスパイラル”が起きてしまう。
そのような印象を与えながらも、KBSは『恋慕』や『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』など、国内外の人が楽しめる時代劇を誕生させ、人気作へと導いた。
この勢いに乗って、新月火ドラマ『赤い丹心』がスタートを迎える。果たしてこの作品が国内だけでなく、海外のドラマファンの心を掴む作品になるのか、期待がかかる。
編集部おすすめ記事
-
パク・ボゴムが5週連続1位!25年6月第4週 韓ドラ出演者話題性ランキング トップ5
-
【6月の主役】“誕生月カレンダーに載ってほしい韓国俳優” 第1位はイ・ミンホ!
-
次の一作を迷っているあなたへ!8月CS放送開始予定「高評価」韓ドラ時代劇11選
-
まさに王道!来週(7月7日~)日本のテレビで観られる「大人の愛憎劇」韓国ドラマ4選
-
キム・ヨハン、SBS新ドラマ「トライ:僕らは奇跡になる」で高校ラグビー部キャプテン役に!スチール初公開
-
Netflix「イカゲーム シーズン3」が話題性を独占!6月第4週 最新韓国ドラマ ランキングトップ5
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
IVE「2025 Show! 音楽中心 in JAPAN」出演のため日本へ出国!(PHOTO10枚)
-
VOD未視聴のファン要必見!8月CS放送開始予定「日本のテレビ」初登場の韓国ドラマ3選
-
ASTRO ユンサナ、ファンタジー×ラブコメディ「僕の彼女はサンナムジャ」でときめき加速!
-
POW、3rdアルバム「Being Tender」で音楽番組1位候補に!魅力爆発のステージ披露
-
SUPER JUNIOR ドンヘ、軽やかな夏の出勤姿でファンの心をキャッチ
-
TWICE ミナ、準備の静寂を破る一瞬の輝き・・撮影現場の裏側
-
次の一作を迷っているあなたへ!8月CS放送開始予定「高評価」韓ドラ時代劇11選
-
日本人初の快挙!MEOVV アンナが「25年7月 新人K-POP個人ブランド評判ランキング」1位に
-
今週末(7月4日~) 日本のテレビで観られる「夏夜にピッタリ」痛快なアクション韓国映画5選
-
まさに王道!来週(7月7日~)日本のテレビで観られる「大人の愛憎劇」韓国ドラマ4選
-
韓国アイドルグループXD (旧XEED)、今夏、待望の日本公演を開催!
-
キム・ヨハン、SBS新ドラマ「トライ:僕らは奇跡になる」で高校ラグビー部キャプテン役に!スチール初公開
-
「巫女と彦星」主演チュ・ヨンウが自ら歌声を届ける!OSTで描く“忘れられない初恋”
-
パク・ボゴムが5週連続1位!25年6月第4週 韓ドラ出演者話題性ランキング トップ5
-
【6月の主役】“誕生月カレンダーに載ってほしい韓国俳優” 第1位はイ・ミンホ!
-
「しゃべくり007」に帰ってきてほしいK-POPスター、第1位は圧倒的支持でKARA!
-
Netflix「イカゲーム シーズン3」が話題性を独占!6月第4週 最新韓国ドラマ ランキングトップ5
-
aespa ニンニン、ブランド「ALO」のフラッグシップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO10枚)
-
TWICE サナ、ブランド「ALO」のフラッグシップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO9枚)
-
BLACKPINK ジス、ブランド「ALO」のフラッグシップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO12枚)
-
BTS ジン、ブランド「ALO」のフラッグシップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO13枚)
-
「冬ソナ」に劣らない人気!? 2003年放送 日本の韓ドラファンを目覚めさせた「サンドゥ」俳優たちの近況
-
あなたの来週(7月7日~)に寄り添う作品は?各VOD配信スタートの韓国ドラマ3本を先取りチェック
-
来週(7月7日~)日本のテレビで観られる「ハイブリッド・ロマンス」韓国ドラマ
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。