動物虐待議論で批判を受けたKBS時代劇『太宗イ・バンウォン』が、3週に渡り放送を休止する。このドラマは1月、韓国の保護団体”動物自由連隊”が公開した落馬シーンの撮影現場映像により、動物虐待議論が巻き起こっていた。撮影で使用した馬は1週間後に死亡している。
“動物虐待議論”で批判を受けたKBS時代劇『太宗イ・バンウォン』が、3週に渡り放送を休止する。

『太宗イ・バンウォン』(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:KBS)
KBSの番組編成表によると、2月5日と6日の『太宗イ・バンウォン』の放送を中止するという。
本作は今年1月、韓国の保護団体”動物自由連隊”が公開した、落馬シーンの撮影現場映像により、動物虐待議論が巻き起こっていた。制作陣は、馬の足にワイヤーを縛り、強制的に倒す方法で落馬シーンを撮影したと説明。その1週間後に、該当の馬は死亡している。
KBSは「ドラマ撮影のために起用した動物の命を守ることができなかった責任を痛感し、視聴者の皆様と国民の皆様に、もう一度深くお詫び申し上げます」と2度謝罪文を発表した。
視聴者の批判に直面した『太宗イ・バンウォン』は、1月22日~23日と1月29日~30日の放送については、制作システム点検と再整備のために放送を中止し、「より良い姿で視聴者の皆さんにお目にかかります」と2週間の放送中止を発表。
これで、『太宗イ・バンウォン』は3週連続の放送中止を決めた。
近年韓国ドラマ界において、フュージョン時代劇や仮想人物が登場する、フィクション時代劇がブームとなっている。この流れに反して、実在した歴史的人物が登場する”正統時代劇”への渇きを訴える視聴者が急増している。
そのニーズに応えるべく、KBSが自信を持って準備してきたドラマが、この『太宗イ・バンウォン』だった。
高麗という旧秩序を崩し、朝鮮という新しい秩序を作り上げていった”麗末鮮初”の時代に、誰よりも朝鮮の建国に尽力したリーダー、イ・バンウォンの姿に新たなスポットを当てた物語だ。
(関連記事)韓国ドラマはなぜ ‘殺し屋’と呼ばれる朝鮮国王 イ・バンウォンが好きなのか
建国と権力争いという、歴史的な事件をテーマにしているため、自ずと戦のシーンが多く登場するが、それらのシーンをよりスペクタクルなものにするのが”馬”の存在である。韓国だけでなく、古今東西の歴史をテーマにするドラマや映画には必ず”馬”が登場し、その”劇”を壮大なものに仕上げてくれる。
しかし現代の韓国社会において、今回の事故の波紋は実に大きい。動物保護団体を中心に、政府の規制を働きかける動きも見え始めた。
これに先立ち、昨年の韓国時代劇ドラマは思わぬ逆風に見舞われている。
“悪霊に立ち向かう駆魔師”という斬新な物語として、期待されていたSBSドラマ『朝鮮駆魔師』は、第1話の放送内容について視聴者から批判が殺到。”歴史歪曲議論”に包まれてしまい、これを受けてわずか2話をもって放送が終了するという、前代未聞の事態が発生した。
(関連記事) 第2話で終了? ‘朝鮮駆魔師’ 前代未聞の事態に「チャングムの誓いも歴史歪曲」
当時、この批判に対しては「ファンタジードラマなのに、なぜ歴史の話に?」と疑問を呈する声もあり、「時代劇の品評が度を超えた」「創作の自由が侵害された」と訴える者も多かった。ある制作関係者は「ネットによる検閲がエスカレートしている。ネット独裁時代だ」と嘆いたほど。
ここ日本でも、韓国時代劇ドラマは多くのファンに支持されている。しかし、最近の相次ぐ逆風により、現地では肩身の狭い思いを強いられている状況だ。
果たしてテレビ局や制作会社は、この難局をどのように打開していくのだろうか。その知恵が今、試されている。
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