主演を支えるバイプレイヤーは、主役を引き立たせ、ストーリーの展開に重要な役割を果たすこともあるため高い演技力が必要だ。ドラマや映画によっては、派手な主人公より、バイプレイヤー演じる親近感のあるキャラクターに共感することもしばしばだ。今回は、憎たらしいほど高い演技力で韓国ドラマブームをけん引する女優をご紹介する。
故野際陽子さん、泉ピン子、小柳ルミ子など、思い出しても憎らしくなるような意地の悪いおばさんを見事に演じる名女優が日本にもいるが、韓国ドラマでは、さらに主人公を執拗にいじめるおばさんや、見た目は地味だが強烈なインパクトを残すおばさんキャラクターが登場する。
実際の性格までもそのキャラクターと同化するほど、強烈な印象を残す演技派の名バイプレイヤー5人を紹介したい。
ヨム・ヘラン
![女優ヨム・ヘラン](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/sh-yeom-hyeran1.jpg)
1976年生まれの44歳、女優ヨム・ヘラン(写真提供:©スポーツ韓国)
1976年生まれの44歳。元々国語教師が夢だったが、大学時代、演劇サークルで活動しながら演技に目覚めたそうだ。そして2000年、演劇『チェ先生』で女優デビューする。
数々のドラマや映画に出演し、2016年に出演したtvNの大ヒットドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』では、主人公ウンタク(キム・ゴウン)のいじわるな叔母チ・ヨンスクを演じたが、その陰険な姿を覚えている韓ドラファンは多いだろう。
![ウンタクの祖母チ・ヨンスクを演じたヨム・ヘラン](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/yeom-hyeran1.jpg)
ヨム・ヘランは『トッケビ』でウンタクの叔母チ・ヨンスクを演じた(画像出典:tvN D ENT YouTube動画キャプチャー)
2018年に放送されたJTBC『ライフ』では、サングク大学病院の総括チーム長カン・ギョンアを演じ、いじわるなイメージを払拭。また、2019年に出演した『椿の花咲く頃』では、離婚専門の弁護士ホン・ジャヨンを好演した。2020年は、現在放送中のOCN『驚異的な噂』でチュ・メオク役として出演中だ。
![ドラマ『ライフ』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/yeom-hyeran2.jpg)
ドラマ『ライフ』サングク大学病院の総括チーム長カン・ギョンア(左)(画像出典:JTBC)
![ドラマ『椿の花咲く頃』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/yeom-hyeran3.jpg)
ドラマ『椿の花咲く頃』離婚専門の弁護士ホン・ジャヨン(画像出典:ドラマ映像キャプチャー)
![ドラマ『驚異的な噂』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/yeom-hyeran4.jpg)
ドラマ『驚異的な噂』チュ・メオク(画像出典:OCN)
ラ・ミラン
![女優ラ・ミラン](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/ramiran-profile1.jpg)
1975年生まれの45歳、女優ラ・ミラン(画像出典:ラ・ミランFaceBook)
1975年生まれの45歳。ソウル芸術大学演劇科出身で、2005年にイ・ヨンエが主演して話題になった映画『親切なクムジャさん』で女優デビュー。初の映画出演作品だったが、刑務所での強烈なシーンは、視聴者の印象に深く残る演技を見せつけた。
2013年にtvN『ブッとび!ヨンエさん シーズン12』で、ドケチで憎たらしいラ課長に扮し、徐々に有名に。2014年に出演したMBCのバラエティー番組『チンチャサナイ~女軍特集』への出演がきっかけでさらに広く知られるようになり、翌15年に出演したtvN『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』で、おばさん3人組のリーダー格ラ・ミラン役を演じ、ブレイクを果たした。
![ドラマ『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/sh-ramiran-reply1988.jpg)
ドラマ『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』ラ・ミラン(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:tvN)
2016年は数多くの映画、ドラマの授賞式で賞を授賞。さまざまな映画、ドラマでひと味違う”おばさん”役を演じ分け、視聴者の目を楽しませてくれている。
キム・ソニョン
![女優キム・ソニョン](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/sh-kimsunyoung-profile1.jpg)
1976年生まれの44歳、女優キム・ソニョン(写真提供:©スポーツ韓国)
1976年生まれの44歳。1995年、演劇『演劇が終わったあと』で女優デビュー。20代は舞台中心に活動していたが、2005年に映画『恋の潜伏捜査』でスクリーンデビューを果たすも、その後は再び舞台中心で活動をしていた。
2014年、38歳のときにMBC『ホテルキング』でドラマデビュー。翌15年に出演したtvN『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』で、ソヌ(コ・ギョンピョ)とジンジュ(キム・ソル)を一人で育てるソニョン役を任され、「こんなに演技力のある女優がどうしていままで出てこなかったのか」と言われるほどの熱演でブレイクした。
![ドラマ『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/kimsunyoung-replay1988-1024x558.jpg)
ドラマ『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』ソニョン(画像出典:tvN DRAMA YouTube動画キャプチャー)
『椿の花咲く頃』では、主人公ドンベク(コン・ヒョジン)を虐める嫉妬深いご近所さんを演じ、存在感を表した。
![ドラマ『椿の花咲く頃』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/kimsunyoung-drama1-686x1024.jpg)
ドラマ『椿の花咲く頃』パク・チャンスク(画像出典:JELLYFISHエンターテインメントTwitter、パン・エンターテインメント)
2019年、話題作tvN『愛の不時着』に朝鮮人民軍陸軍少尉の妻で人民班長ナ・ウォルクス役を好演。映画ではすでに助演女優賞を受賞したことはあったが、この演技でドラマ出演後、初の演技賞となる『第56回百想芸術大賞』のテレビ部門助演女優賞を受賞した。
![ドラマ『愛の不時着』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/kimsunyoung-crashlandingonyou.jpg)
ドラマ『愛の不時着』朝鮮人民軍陸軍少尉の妻で人民班長ナ・ウォルクス(中央)(画像出典:tvN)
キム・ジョンナン
![女優キム・ジョンナン](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/kimjungnam-profile1.jpg)
1971年生まれの49歳、女優キム・ジョンナン(画像出典:キム・ジョンナンInstagram)
1971年生まれの49歳。1991年に公開採用14期タレントとしてデビューした。翌92年に出演したイ・ビョンホン、コ・ソヨン主演のKBS2『明日は愛』のファン・ジンソン役で演技大賞新人賞、百想芸術大賞新人賞を受賞した。
その後しばらくは目立った活躍がなかったが、1998年に出演したKBS大河ドラマ『王と妃』で成宗(ソンジョン)の側室であり燕山君(ヨンサングン)に無残に殺されるチョン貴人役を熱演し、視聴者に強い印象を残した。
2000年代に入ってからも、さまざまなドラマでバイプレイヤーとして活躍。近年は2018年、JTBC『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』に特別出演し、強い存在感を発揮した。翌19年、tvN『愛の不時着』で、大佐の妻で舎宅団地の実力者であるマ・ヨンエを演じ、視聴者から愛された。バイプレイヤーながらも主演に劣らないインパクトを残せる数少ない女優の1人だ。
![ドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/kimjungnan-skycastle1.png)
ドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』イ・ミョンジュ(画像出典:JTBC)
![ドラマ『愛の不時着』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/kimjungnam-drama1.jpg)
ドラマ『愛の不時着』マ・ヨンエ(画像出典:tvN)
チョン・ヨンジュ
![女優チョン・ヨンジュ](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/jungyoungju-profile1.jpg)
1971年生まれの49歳、女優チョン・ヨンジュ(画像出典:チョン・ヨンジュInstagram)
1971年生まれの49歳。1994年にミュージカル女優としてデビュー。『マンマミーア』、『美女と野獣』、『風と共に去りぬ』、『モーツァルト!』、『レベッカ』、『ファントム』など多数のミュージカルに出演。その後、音楽番組『不朽の名曲-伝説を歌う』や『覆面歌王』に出演したことで名が知られるようになった。
![ドラマ『シグナル』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/jungyoungju-drama1.jpg)
ドラマ『シグナル』焼肉店の店主(画像出典:eNEWS24 YouTube動画キャプチャー)
![ドラマ『甘くない女たち〜付岩洞<プアムドン>の復讐者〜』](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2020/12/jungyoungju-drama3.jpg)
ドラマ『甘くない女たち〜付岩洞<プアムドン>の復讐者〜』チュ・ギルヨン(画像出典:tvN D ENT YouTube動画キャプチャー)
2016年、『シグナル』でイ・ジェフン演じる主人公パク・ヘヨンが常連だった焼肉店の店主でドラマデビュー。それ以降、『甘くない女たち〜付岩洞<プアムドン>の復讐者〜』では、視聴者に怒りを覚えさせる憎たらしいモンスターペアレントを好演し、一躍名バイプレイヤーとしてその名を世に知らしめる。2019年に放送されたSBS『熱血司祭』では、区長チョン・ドンジャ役に抜擢された。
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