主演を支えるバイプレイヤーは、主役を引き立たせ、ストーリーの展開に重要な役割を果たすこともあるため高い演技力が必要だ。ドラマや映画によっては、派手な主人公より、バイプレイヤー演じる親近感のあるキャラクターに共感することもしばしばだ。今回は、憎たらしいほど高い演技力で韓国ドラマブームをけん引する女優をご紹介する。
故野際陽子さん、泉ピン子、小柳ルミ子など、思い出しても憎らしくなるような意地の悪いおばさんを見事に演じる名女優が日本にもいるが、韓国ドラマでは、さらに主人公を執拗にいじめるおばさんや、見た目は地味だが強烈なインパクトを残すおばさんキャラクターが登場する。
実際の性格までもそのキャラクターと同化するほど、強烈な印象を残す演技派の名バイプレイヤー5人を紹介したい。
ヨム・ヘラン

1976年生まれの44歳、女優ヨム・ヘラン(写真提供:©スポーツ韓国)
1976年生まれの44歳。元々国語教師が夢だったが、大学時代、演劇サークルで活動しながら演技に目覚めたそうだ。そして2000年、演劇『チェ先生』で女優デビューする。
数々のドラマや映画に出演し、2016年に出演したtvNの大ヒットドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』では、主人公ウンタク(キム・ゴウン)のいじわるな叔母チ・ヨンスクを演じたが、その陰険な姿を覚えている韓ドラファンは多いだろう。

ヨム・ヘランは『トッケビ』でウンタクの叔母チ・ヨンスクを演じた(画像出典:tvN D ENT YouTube動画キャプチャー)
2018年に放送されたJTBC『ライフ』では、サングク大学病院の総括チーム長カン・ギョンアを演じ、いじわるなイメージを払拭。また、2019年に出演した『椿の花咲く頃』では、離婚専門の弁護士ホン・ジャヨンを好演した。2020年は、現在放送中のOCN『驚異的な噂』でチュ・メオク役として出演中だ。

ドラマ『ライフ』サングク大学病院の総括チーム長カン・ギョンア(左)(画像出典:JTBC)

ドラマ『椿の花咲く頃』離婚専門の弁護士ホン・ジャヨン(画像出典:ドラマ映像キャプチャー)

ドラマ『驚異的な噂』チュ・メオク(画像出典:OCN)
ラ・ミラン

1975年生まれの45歳、女優ラ・ミラン(画像出典:ラ・ミランFaceBook)
1975年生まれの45歳。ソウル芸術大学演劇科出身で、2005年にイ・ヨンエが主演して話題になった映画『親切なクムジャさん』で女優デビュー。初の映画出演作品だったが、刑務所での強烈なシーンは、視聴者の印象に深く残る演技を見せつけた。
2013年にtvN『ブッとび!ヨンエさん シーズン12』で、ドケチで憎たらしいラ課長に扮し、徐々に有名に。2014年に出演したMBCのバラエティー番組『チンチャサナイ~女軍特集』への出演がきっかけでさらに広く知られるようになり、翌15年に出演したtvN『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』で、おばさん3人組のリーダー格ラ・ミラン役を演じ、ブレイクを果たした。

ドラマ『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』ラ・ミラン(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:tvN)
2016年は数多くの映画、ドラマの授賞式で賞を授賞。さまざまな映画、ドラマでひと味違う”おばさん”役を演じ分け、視聴者の目を楽しませてくれている。
キム・ソニョン

1976年生まれの44歳、女優キム・ソニョン(写真提供:©スポーツ韓国)
1976年生まれの44歳。1995年、演劇『演劇が終わったあと』で女優デビュー。20代は舞台中心に活動していたが、2005年に映画『恋の潜伏捜査』でスクリーンデビューを果たすも、その後は再び舞台中心で活動をしていた。
2014年、38歳のときにMBC『ホテルキング』でドラマデビュー。翌15年に出演したtvN『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』で、ソヌ(コ・ギョンピョ)とジンジュ(キム・ソル)を一人で育てるソニョン役を任され、「こんなに演技力のある女優がどうしていままで出てこなかったのか」と言われるほどの熱演でブレイクした。

ドラマ『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』ソニョン(画像出典:tvN DRAMA YouTube動画キャプチャー)
『椿の花咲く頃』では、主人公ドンベク(コン・ヒョジン)を虐める嫉妬深いご近所さんを演じ、存在感を表した。

ドラマ『椿の花咲く頃』パク・チャンスク(画像出典:JELLYFISHエンターテインメントTwitter、パン・エンターテインメント)
2019年、話題作tvN『愛の不時着』に朝鮮人民軍陸軍少尉の妻で人民班長ナ・ウォルクス役を好演。映画ではすでに助演女優賞を受賞したことはあったが、この演技でドラマ出演後、初の演技賞となる『第56回百想芸術大賞』のテレビ部門助演女優賞を受賞した。

ドラマ『愛の不時着』朝鮮人民軍陸軍少尉の妻で人民班長ナ・ウォルクス(中央)(画像出典:tvN)
キム・ジョンナン

1971年生まれの49歳、女優キム・ジョンナン(画像出典:キム・ジョンナンInstagram)
1971年生まれの49歳。1991年に公開採用14期タレントとしてデビューした。翌92年に出演したイ・ビョンホン、コ・ソヨン主演のKBS2『明日は愛』のファン・ジンソン役で演技大賞新人賞、百想芸術大賞新人賞を受賞した。
その後しばらくは目立った活躍がなかったが、1998年に出演したKBS大河ドラマ『王と妃』で成宗(ソンジョン)の側室であり燕山君(ヨンサングン)に無残に殺されるチョン貴人役を熱演し、視聴者に強い印象を残した。
2000年代に入ってからも、さまざまなドラマでバイプレイヤーとして活躍。近年は2018年、JTBC『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』に特別出演し、強い存在感を発揮した。翌19年、tvN『愛の不時着』で、大佐の妻で舎宅団地の実力者であるマ・ヨンエを演じ、視聴者から愛された。バイプレイヤーながらも主演に劣らないインパクトを残せる数少ない女優の1人だ。

ドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』イ・ミョンジュ(画像出典:JTBC)

ドラマ『愛の不時着』マ・ヨンエ(画像出典:tvN)
チョン・ヨンジュ

1971年生まれの49歳、女優チョン・ヨンジュ(画像出典:チョン・ヨンジュInstagram)
1971年生まれの49歳。1994年にミュージカル女優としてデビュー。『マンマミーア』、『美女と野獣』、『風と共に去りぬ』、『モーツァルト!』、『レベッカ』、『ファントム』など多数のミュージカルに出演。その後、音楽番組『不朽の名曲-伝説を歌う』や『覆面歌王』に出演したことで名が知られるようになった。

ドラマ『シグナル』焼肉店の店主(画像出典:eNEWS24 YouTube動画キャプチャー)

ドラマ『甘くない女たち〜付岩洞<プアムドン>の復讐者〜』チュ・ギルヨン(画像出典:tvN D ENT YouTube動画キャプチャー)
2016年、『シグナル』でイ・ジェフン演じる主人公パク・ヘヨンが常連だった焼肉店の店主でドラマデビュー。それ以降、『甘くない女たち〜付岩洞<プアムドン>の復讐者〜』では、視聴者に怒りを覚えさせる憎たらしいモンスターペアレントを好演し、一躍名バイプレイヤーとしてその名を世に知らしめる。2019年に放送されたSBS『熱血司祭』では、区長チョン・ドンジャ役に抜擢された。
編集部おすすめ記事
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
2時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
Red Velvet ウェンディ、ワールドツアーコンサートのためマレーシアへ出国!(PHOTO11枚)
-
KARA 知英、Kantaショートドラマ「退職やめてキスしない?」トークイベントに登場!(PHOTO24枚)
-
3時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
2026年韓国テレビ局の救世主になるのは!? 大物俳優7人の新作ドラマまとめ
-
12月に見届けたい!ロマンチックな季節のお供「ホワイト胸キュン」韓国ドラマ7選
-
来週(12月22日~)日本のテレビで観られる「本国で高視聴率」韓国ドラマ5選
-
IU、MBC新金土ドラマ「パーフェクト・クラウン」の撮影中に届いた応援に感謝
-
8時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ユ・ヘジン & パク・ジフン、韓国映画「王と生きる男」制作報告会に出席!(PHOTO27枚)
-
カムバック目前のn.SSign、本日(19日)韓国放送の「KBS歌謡祭」で「Funky like me」ステージ先行公開
-
パク・ボゴムの歌声で蘇る名曲!tvN「応答せよ1988」10周年OST公開
-
9時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
Netflix「CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜」主演イ・ジュノ、誕生日ファンミが先行販売で全席完売
-
パク・シネ主演tvN「アンダーカバー・ミスホン」、“問題の上司”ポスター公開!
-
チソンとパク・ヒスンが描く正義と欲望!MBC「二度目の裁判」グループポスター公開
-
“本日(19日)U-NEXT配信スタート” JTBC「ラブ ミー」、ソ・ヒョンジン×ユ・ジェミョンが紡ぐ家族と再生の物語
-
11時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ク・ギョファン & ムン・ガヨン、韓国映画「もしも私たち」VIP試写会に出席!(PHOTO10枚)
-
11時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ハ・ソユン、韓国映画「もしも私たち」VIP試写会に出席!(PHOTO2枚)
-
11時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ノ・ジョンウィ、韓国映画「もしも私たち」VIP試写会に出席!(PHOTO2枚)
-
こんなにときめいていいの?イ・ジュビン×アン・ボヒョン主演「スプリング・フィーバー」春色ロマンス始動!
-
ソ・ヒョンジンら、JTBC新金曜ドラマ「ラブ ミー」制作発表会に出席!(PHOTO41枚)
-
前進と挑戦の2026年!来年「年男」を迎える1990年生まれ韓国俳優7人の次回作まとめ
-
韓国ドラマの最新トレンドキーワード「既婚者ラブコメ」注目の作品5選
-
2025年の余韻を胸に・・2026年1月K-POPカムバック & リリース情報9選
-
2026年の幕開けは「ヒューマン」が目立つ!1月 本国劇場公開の韓国映画6選
-
ペ・スジ、ブランド「CELINE」のイベントに出席!(PHOTO5枚)
-
パク・ボゴム、ブランド「CELINE」のイベントに出席!(PHOTO4枚)
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
NCT ドヨン&キム・ミンハ ‘Fallin” MVU-KISS スヒョン ‘The Soju Fairy’ choleograph movieTWICE ‘Talk that Talk’ Choreography Video (Moving Ver.)miss A出身 Min ‘Hit Me Up (ft. JMIN)’ MVWanna One出身 キム・ジェファン ‘BACK THEN’ MVONEUS ‘Same Scent’ MVDUSTIN ‘CRAZY’ MVNU’EST ベクホ ‘Savior’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。