現在放送中のtvNドラマ『スタートアップ:夢の扉』で主演の人気若手俳優ナム・ジュヒョクと同等の人気を獲得しているのが、キム・ソンホだ。準主役にも関わらず、主演ナム・ジュヒョクを差し置いて、視聴者からはスジと結ばれてほしいという熱い反応が続いているほどだ。この出演をきっかけに人気が急上昇し、さらに今後の成長が楽しみな俳優の1人として期待されている。

韓国のドラマファンのあいだで、よく男性主人公は”*남주(ナムジュ / 男主)”と略される。それに対し”サブ主”といえば準主役のことを言うが、韓国ドラマでは、主役よりも準主役の人気が高くなることも少なくない。人気が高すぎてドラマの結末が変更され、男性主人公を差し置きヒロインとくっついてしまったサブ主も存在するほどだ。

*남주(ナムジュ:男主):남자 주인공(ナムジャジュインゴン:男性主人公)の略

今回は、韓国ドラマで主人公の男性より人気の高かったサブ主を演じた俳優4人を紹介する。

ウォンビン:『秋の童話』ハン・テソク役

ウォンビンは『秋の童話』でハン・テソク役を演じた

ドラマ『秋の童話』でハン・テソク役を演じたウォンビン(画像出典:KBS Drama Classic YouTube動画キャプチャー)

KBS『秋の童話(2000)』で、ソン・ヘギョ演じるヒロインのウンソに恋した財閥御曹司ハン・テソクを演じたウォンビン
もちろん男性主人公のソン・スンホンの人気もさることながら、この当時のウォンビンの人気は主役を食っていたと言っても過言ではないだろう。ウンソに思いを寄せるテソクの切ない表情に、思わず胸がときめいてしまった人も多いのではないだろうか。

ドラマ『秋の童話』でのウォンビンのセリフが大流行した

ウォンビンのセリフ「いくらなんだ? いくらならいいんだ?」は当時大流行した(画像出典:KBS Drama Classic YouTube動画キャプチャー)

テソクがウンソに向かって言った「いくらなんだ? いくらならいいんだ?」と愛を金で買おうとしたこのセリフが大流行し、ほかのドラマのセリフにも登場したり、バラエティー番組でも取り上げられたりと、ウォンビンフィーバーが至るところで起きた。

このドラマがきっかけでウォンビンはトップスターとなり今後の活躍が期待されたが、このドラマ以降、ドラマ出演は日韓共同制作ドラマ『フレンズ』への出演にとどまり、ほかは映画のみ出演。映画も2010年に出演した『アジョシ』以降、出演しておらず、なかなか観る機会のない人気俳優の1人でもある。

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キム・ウビン:『相続者たち』チェ・ヨンド役

キム・ウビンは『相続者たち』でチェ・ヨンド役を演じた

『相続者たち』でチェ・ヨンド役を演じたキム・ウビン(画像出典:SBS NOW / SBS 공식 채널 YouTube動画キャプチャー)

2017年5月に上咽頭がんの診断を受け、しばらく闘病生活が続いていたキム・ウビン。昨年11月、2年半振りに公式の場に登場して見事にカムバックを果たし、ファンたちもホッと胸をなでおろした。そんなキム・ウビンは2013年に放送されたSBS『相続者たち(2013)』への出演で大ブレイク。一躍トップスターへ躍り出た。

『相続者たち』の男性主人公である帝国グループの相続者キム・タン(イ・ミンホ)に対し、キム・ウビンが演じたホテルゼウスの相続者チェ・ヨンドは、 キム・タンのライバル役だ。

イ・ミンホ演じるキム・タンとはライバル関係

帝国グループの相続者キム・タン vs ホテルゼウスの相続者チェ・ヨンド(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:SBS)

ヨンドは、タンの家政婦の娘チャ・ウンサン(パク・シネ)に思いを寄せ、ウンサンの気を引くために彼女の周りの人たちを苦しめるという策に出た。このヨンドのやり方には賛否両論があった。しかし、そんなウンサンに対する切ない思いを演じきったキム・ウビンの演技は視聴者の心を掴んだ。

イ・ドンゴン:『パリの恋人』ユン・スヒョク役

イ・ドンゴンは『パリの恋人』でユン・スヒョク役を演じた

『パリの恋人』でユン・スヒョク役を演じたイ・ドンゴン(画像出典:SBS)

別名「サブキャラのおいしい店」と呼ばれる脚本家キム・ウンスクのフィルモグラフィーの”サブ主”出発点となったキャラクターが、SBS『パリの恋人(2004)』でイ・ドンゴンが演じたユン・スヒョクだ。

『秋の童話』のウォンビン同様、イ・ドンゴンも名ゼリフの持ち主だ。スヒョクはキム・ジョンウンが演じたヒロインのカン・テヨンに対し「僕の中に、君がいる」というセリフを放ち、世の女性たちを虜にした。

『パリの恋人』名ゼリフ

スヒョクがテヨンへ‥「僕の中に、君がいる」(画像出典:SBS Catch YouTube動画キャプチャー)

パク・シニャンが演じた男性主人公ハン・ギジュは、ドラマ序盤から少々荒っぽい言動を繰り返していたが、それとは逆にヒロインのことをそっと後ろから見守っていたスヒョクの方がより視聴者に受け、当時「スヒョク病」と呼ばれる中毒者が続出。予想以上の人気を博すこととなった。

アン・ジェウク:『星に願いを』 カン・ミン役

アン・ジェウクは『星に願いを』 でカン・ミン役を演じた

ドラマ『星に願いを』 でカン・ミン役を演じたアン・ジェウク(画像出典:옛드 : 옛날 드라마 [드라맛집] YouTube動画キャプチャー)

今から23年前、MBC『星に願いを(1997)』でカン・ミン役を任されたアン・ジェウクは、サブ主界の元祖と言える。そしてこのドラマがまさにアン・ジェウクの出世作となった。

孤児院育ちの女性主人公とお金持ちのお坊ちゃんとの愛を描いた『星に願いを』のメインカップルは、当時最高のスターだったチャ・インピョとチェ・ジンシルだった。しかし、多くの視聴者の心を奪ったのは、ほかでもない”サブ主”を演じたアン・ジェウク。

見栄っ張りの男性主人公イ・ジュニのキャラクターとは違い、シンプルな感情を素直に表現したカン・ミンが視聴者から愛された。

アン・ジェウクの出世作となったドラマ『星に願いを』

ドラマ『星に願いを』。アン・ジェウクのあまりの人気により結末が変更された(画像出典:namu.wiki)

アン・ジェウクのあまりの人気に対し、元々このドラマで、チェ・ジンシルが演じたヒロインのヨニと結ばれる予定だったのは男性主人公のイ・ジュニだったが、視聴者がこの結末に激しく反発。この影響から制作側はドラマの結末を変更し、視聴者の望みどおりヨニはカン・ミンと結ばれることになり、全国を”アン・ジェウクシンドローム”に染めた。

当時、アン・ジェウクは世間から突然注目されるようになったことが負担になり、外国に雲隠れしていたそうだ。



ウォンビン

俳優ウォンビン(ハングル 원빈)。1977年11月10日生まれ。

1997年に放送されたKBSドラマ『プロポーズ』で俳優デビュー。
2000年のドラマ『秋の童話』が大ヒットし瞬く間にブレイク、日本の韓流ブームの立役者の一人とも言われている。

2002年には、日韓合作ドラマ『フレンズ』で主役を務めた。

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