Netflixで世界的に注目を集めているドラマ『スタートアップ:夢の扉』と、『トッケビ』で死神を演じたイ・ドンウクが九尾弧(クミホ)になったドラマ『九尾狐伝』。どちらも韓国のケーブルチャンネルtvNで、現在放送中なのだが、2作品に見覚えのある俳優2人が登場している。

tvNとNetflixで同時放送されているドラマ『スタートアップ:夢の扉』(以下、スタートアップ)は、最近”Netflixテレビドラマ部門”の世界順位で、韓国ドラマ歴代最高ポイントを獲得したことで話題を呼んでいる。一方の『九尾狐伝(クミホデン)』は、名ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(以下、『トッケビ』)で死神を演じたイ・ドンウクが、再び人間ではなく伝説の生物”九尾弧”に扮することで、放送前より注目を集めていた作品だ。

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国内外から人気を集めている『スタートアップ:夢の扉』

Netflixにより国内外から人気を集めている『スタートアップ:夢の扉』(画像出典:tvN)

イ・ドンウクが妖艶な九尾弧を演じている『九尾狐伝』

イ・ドンウクが過去類を見ない妖艶な九尾弧を演じている『九尾狐伝』。(画像出典:tvN)

『スタートアップ』は12話、『九尾狐伝』は14話までを終え、間もなくどちらも終わりに近づいている。

2作品はジャンルが違うのだが、ある俳優と女優が同じような肩書で、どちらのドラマにも出演していることが判明した。

オム・ヒョソプ

『スタートアップ』ではサンドボックスのメンターを務める大企業の会長だ。

『スタートアップ』ではダルミ(スジ)にひどい言葉を浴びせドサン(ナム・ジュヒョク)の怒りが爆発。(画像出典:tvN)

『スタートアップ』では、ダルミ(スジ)の実母の再婚相手であり、サンドボックスにも参加している財界グループの会長ウォン・ドゥジョンを演じている。対外的には慈悲深い雰囲気とポーズを取っているが、本当の姿は金と権力にものを言わせる冷酷非道な事業家であり、義理娘のジウォン(ダルミの実姉)は、そんな継父にうんざりしていた。

放送局社長だが実は彼も人間ではないのだった。

『九尾狐伝』では放送局社長を務めているが、実は彼も人間ではないのだった。(画像出典:tvN)

対する『九尾狐伝』では、担当番組で都市伝説を調べることになったテレビプロデューサー、ナム・ジア(チョ・ボア)の勤める放送局の社長なのだが、実は九尾弧であるイ・ヨン(イ・ドンウク)と敵対する大蛇(イ・テリ)の取り巻きであり、彼を補佐することで寿命を延ばし続けてきた悪党なのだ。

SBS『星から来たあなた(2013)』やKBS2『ドドソソララソ(2020)』などで、娘を思う心優しい父親を演じているが、現在出演中のドラマで重役かつ悪役としての存在感は大きく、こちらの印象の方が強烈だ。

キム・ヒジョン

ドサンに怒りを爆発させる父に対し、優しく息子を包み込む母を演じている。

ドサンに怒りを爆発させる父に対し、優しく息子を包み込む母クムジョンを演じている。(画像出典:tvN)

『スタートアップ』では、一人息子ドサンを心配しながらも温かく見守っている母クムジョンを演じている。感情をそのまま爆発させる父親がムチなら、母親は飴の役割で大切なことをドサンに伝えるしっかり者の母親だ。

謎の事件に巻き込まれ姿を消していた両親と涙の再会を果たした。

謎の事件に巻き込まれ姿を消していた両親と、涙の再会を果たすジア。(画像出典:tvN)

そして『九尾弧伝』では、ジア(チョ・ボア)の母を演じており、奇妙な交通事故で娘を残して夫と姿を消してしまう。そして約20年ぶりに、イ・ヨンによって娘と再会を果たすのだった。

近年は母親役を引き受けることが増えているが、幅広い演技力で必ず印象を残す俳優として知られている。

余談だが、キム・ヒジョンは11月28日に最終回を迎えるオ・ソンウ主演ドラマJTBC『(友達から恋人になる)場合の数』でも、オ・ソンウの母親役も演じている。

同じクールでドラマに出演することは、日本も韓国も最近ではよくあることだが、同じチャンネルで、しかも肩書もほぼ同じ役柄を演じるというのは、ちょっと珍しいパターンではないだろうか。

映画やドラマに主演する俳優の力量はもちろん大事だが、その作品が光るのは、脇を固める俳優陣に間違いなく、味があり演技力があるからに他ならない。

2人が両作品で引き受けた役柄は、出番は決して多くないが、だからこそ安定した技量が求められるポジションだけに、偶然にそれぞれの制作が声をかけたとしても、納得がいく話である。