• “ザ・グローリーカップル”イ・ドヒョンとイム・ジヨン。
  • 2人の交際を真っ先に報じたのは、“韓国の文春”と呼ばれるDispatch(ディスパッチ)だ。
  • Dispatchが4月1日のエイプリルフールにスクープ報道をした理由を探ってみる。
エイプリルフールに交際を認めたイム・ジヨンとイ・ドヒョン

エイプリルフールに交際を認めたイム・ジヨンとイ・ドヒョン(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

韓国芸能界で新しいカップルが誕生した。

韓国ネットユーザーはこのカップルを“ザ・グローリーカップル”もしくは、“敵(かたき)カップル”と呼んでいる。

そう、今年上半期最も高い話題となった韓国ドラマ『ザ・グローリー(Netflix)』で共演したイ・ドヒョン(27)と、イム・ジヨン(32)カップルだ。

“敵(かたき)カップル”と名付けられたのは、主人公ドンウン(ソン・ヘギョ扮)の復讐を手伝う、ヨジョン役を熱演したイ・ドヒョンと、復讐のターゲットになったヨンジン役を見事に演じたイム・ジヨンであるため。

もう1つ、イム・ジヨンが5歳年上ということも世間の注目を浴びているようだ。

また、今年中の入隊が囁かれるイ・ドヒョンであるため、すでにイム・ジヨンを同情する声も上がっているという。

現在『ザ・グローリー』の大ヒットにより、韓国で最もホットなカップルとなった2人。その事実を真っ先に報じたのは、今回もDispatch(ディスパッチ)だった。

「韓国の文春」Dispatchとは

“韓国の週刊文春”という異名でわかるように、Dispatchは芸能スクープにおいては他の追随を許さないメディアだ。

2012年以降、数々のスクープで韓国全土をざわつかせてきた。

特に2013年から続いている“お正月熱愛スクープ”は、韓国国内のみならず、海外でも有名。事前に情報をキャッチし、世間を多いに驚かせるために、次の1月1日まで温存しておくというスタンスに「誠意を感じる」と皮肉る人も多い。

Dispatchの芸能スクープは、熱愛報道にとどまらない。

2019年フィリピンでの豪華誕生日パーティーをスクープされたV.I

2019年フィリピンでの豪華誕生日パーティーをスクープされたV.I(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

BIGBANGの元メンバーV.Iの超豪華誕生日パーティーや、イ・スンギの所属事務所が、音源や広告収益を着服したという疑惑、パク・ミニョンの元交際相手の怪しい正体などもDispatchの報道で世間に知られるようになった。

スクープのインパクトはタイミング次第?

そんなDispatch、徹底的に調査したという自信の表れなのか、非常に“余裕”がある。

韓国語に詳しい人ならお気づきかもしれないが、その文体からは独特な余裕が伝わってくる。スクープ当事者を揶揄うような“語り口調”は、あたかも「反論しても無駄」と言わんばかり。

その余裕は、報道のタイミングからも感じられる。

前出の1月1日の“お正月熱愛スクープ”も「お正月をさらに祝福するために、スターの熱愛ストーリーを用意しました!」という文章とともに、壮大に開封する。

少なくとも数カ月前に、情報をキャッチし、取材を行ったと見られるが、インパクトを極大化するための工夫をしているのだ。

他のメディアであれば、報道競争に負けないためにも、時間を急ぐのだが、Dispatchは違う。それほど自信に満ちていると言える。

今回のイ・ドヒョン-イム・ジヨンカップルの交際も、以前からキャッチしていた可能性が高い。そして、インパクトが最も大きくなる“吉日”を物色したはずだ。

Dispatchは4月1日、つまりエイプリルフール(April Fool)に2人の交際を報じるという決定を下した。

多くの韓国ネットユーザーは「エイプリルフールのイタズラだと思わせ、実は“本当だった”と驚愕させるための作戦」と見なしている。本当なら、“報道”より“演出”に近いと言わざるを得ない。

ネットでは、Dispatchの思惑を察知したかのように、「エイプリルフールまで、よくも我慢したね」「D-dayまで極秘を貫くチームワークもお見事」と、その報道スタンスに敬意(?)を示す声がたくさん上がった。

もちろん「エイプリルフールを狙った」というのは、韓国ネットの推測である。

しかし、今までDispatchが見せてきた“遊び心”を考えてみたら、そう--エイプリルフールという“吉日”を狙ったと思われても仕方ない。

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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