何事も、成功する過程での失敗はつきものだ。俳優という職業は、作品に登場する人物になりきる必要があるため、役に没頭するあまり、私生活でもそれを引きずってしまうことがあるようだ。今回は、新人時代に分別のない行動で好感度急落という思わぬ事態を招くも、その後、起死回生に成功した韓国俳優2人を紹介する。
キム・ジョンヒョン

俳優 キム・ジョンヒョン(写真提供:©スポーツ韓国)
2015年、インディーズムービー『超人』でデビューした俳優のキム・ジョンヒョン。当時、第25回釜日映画賞や第22回春史映画賞などの新人男優賞候補に上がり、忠武路(チュンムロ)の期待株として有名だった。
そして事件は2018年に起こった。少女時代(SNSD)出身のソヒョンと共演したドラマ『時間』の男性主人公としてキャスティングされ、期待を集めたのだが、制作発表会で見せた理解しがたい行動が、議論の的となってしまう。

ドラマ『時間』で少女時代ソヒョンと共演、劇中スホ役を演じたキム・ジョンヒョン(画像出典:MBC)
制作発表会の序盤より、ずっと暗い表情で舞台に立っていたキム・ジョンヒョン。さらにフォトタイム中、笑顔を見せながら腕を組もうとするソヒョンを拒絶、これが物議を醸した。ネットユーザーは、あらゆるサイトでこの話題を書き込み、「本当に失礼」「謝れ」などキム・ジョンヒョンを痛烈に非難。
制作発表会の間、終始暗い表情で質問にもまともに答えない姿に、取材陣から「どうしてそんな態度なのか」と問われると「撮影時もそうではない時も、役になりきって過ごすために努力している」と言及。劇中、余命宣告された人生を生きる主人公になりきるためだと説明したが、虚しくも世間の目は冷たかった。
フォトタイム中、腕を組もうとするソヒョンを拒絶する様子を見せたキム・ジョンヒョン(動画出典:뉴스인사이드)
キム・ジョンヒョンの所属事務所は「役に没頭し、体調管理に失敗してのことだった」と謝罪したが、実は制作発表時のみならず、撮影中ずっと体調がよくなかったことが明らかになり、撮影1ヶ月で降板した。
現在は、日本でも大ブームを巻き起こしたドラマ『愛の不時着』(2019)に、北朝鮮に逃亡した事業家ク・スンジュン役で出演し、復帰に成功している。
チョン・ヘイン

俳優 チョン・ヘイン(写真提供:©スポーツ韓国)
2014年にドラマ『百年の花嫁』でデビューし、2017年に出演した『刑務所のルールブック』で自身の存在を世間に知らしめたチョン・ヘイン。
翌2018年、ソン・イェジンと主演したドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』で認知度がアップ。旬な俳優として位置づけされ、年末には百想芸術大賞で人気賞を受賞した。しかし、この授賞式終了後の”若気の至り”でとってしまった態度が非難の的となってしまう。

ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でソン・イェジンと共に主演を務めた(画像出典:JTBC)
授賞式終了後、受賞者全員がステージに上がって写真撮影を行うのだが、一般的に授賞式の団体写真のメインとなる最前列のセンターには、監督賞と主演男優賞・女優賞の受賞者が立つ。
しかしこの時の写真撮影では、主演男優賞・女優賞を受賞したチョ・スンウとキム・ナムジュ、映画『神とともに』で監督賞を受賞したキム・ヨンファ監督を押しやり、人気賞を受賞したチョン・ヘインがセンターを陣取っていた。さらに最優秀賞を受賞した俳優キム・ユンソクは2列目にまわり、誰が見てもこの日の主人公がチョン・ヘインであるかのように見える写真が完成してしまった。

センターに映るチョン・ヘイン(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:オンラインコミュニティ)
この写真が公開されるとともに、観客が撮った写真まで公開され、その場にまるで居座るかのように見えてしまっているチョン・ヘインに非難が続出。一部からは「新人だから気が回らなかったのだろう」と擁護されるも、兵役が終わっている中堅新人であることが明らかになると、謝罪文を出しても反応は好ましくなかった。
加えてかつて先輩俳優のために、素早く場所移動したキム・スヒョンの姿と比較されてしまい、イメージが低下する結果となった。しかしこれはあくまで新人時代の出来事。自分を客観視できる俳優になった今、決してこんな失敗をすることのない、素晴らしい俳優に成長しているのは現在の活躍から見ても明らかである。
チョン・ヘイン
FNCエンターテインメント所属の俳優チョン・ヘイン。1988年4月1日生まれ。
2014年TV朝鮮ドラマ『百年の花嫁』で俳優デビュー。
デビュー前にはガールズグループAOAの『MOYA』のMVに出演したことがある。
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