悪役やヤクザ役で強烈な印象を残してきたバイプレーヤー俳優 ユン・ジェムンが、JTBCの新ドラマ『財閥家の末息子』に出演することが決定した。これを機に、新ドラマと彼の過去の作品で演じた役柄を振り返る。

類いまれな演技で、これまで各作品で強烈な印象を残してきたバイプレーヤー、俳優ユン・ジェムン。

ユン・ジェムン

俳優のユン・ジェムン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

名前までは知らなくても、顔を見れば思い出す方もきっと多いはず。

今年放送予定のJTBCの新ドラマ『財閥家の末息子』に出演することが決定しているが、果たしてどのような役でお茶の間に登場するのか、期待が寄せられる。

同ドラマは、10年以上忠誠した財閥の元締め一家から、資金横領の濡れ衣を着せられ殺害された主人公が、自身を殺した財閥家の末息子として生まれ変わり、財閥家をまるごと占領するため、着実に成長しながら復讐するストーリーを描いた作品。

主演は、ソン・ジュンギとイ・ソンミンが務める。

ユン・ジェムンが演じる役柄については、現段階において発表されておらず詳細は分かっていないものの、一部韓国メディアは、ソン・ジュンギが演じる役柄と関係のある家の人物を、演じるのではないかと予想している。

彼は元々、演劇出身の俳優で、数々の演劇作品に携わる中、映画『南極日誌(2005)』や『ユア・マイ・サンシャイン(2005)』への出演がきっかけとなり、映画界での活動を広げ、主にスクリーンをメインに活躍してきた。

これまでに演じた役柄は様々だが、ヤクザや殺人者をはじめ、権力と欲望にまみれた卑劣な役を毎回見事に演じきり、いつしか悪役がはまり役に。

『恋慕』ではハン・ギジェ役を演じた

『恋慕』ハン・ギジェ役(画像出典:KBS)

『上流社会』ではハン・ヨンソク役を演じた

『上流社会』ハン・ヨンソク役(画像出典:movie.naver)

最近では、KBS2(Netflix)『恋慕』に出演し、フィ(パク・ウンビン扮)の母方の祖父で左議政のハン・ギジェ役を務め、権力の頂点に立つ悪役として存在感を発揮したばかり。

そして、映画『上流社会(2018)』では、韓国を思うままにできる程の莫大な力を持ち、金と芸術に溺れる人物。損得勘定で行動し、不正の黒幕である大企業の会長役を。

彼の名を一躍有名にした、SBSドラマ『根の深い木 -世宗大王の誓い-(2011)』では、世宗(セジョン)イ・ドのハングル文字の創製を、正体を隠して阻止しようとする人物を熱演した。

また、映画『卑劣な街(2006)』でヤクザ組織の中間ボス役を、『優雅な世界(2007)』ではヤクザ組織のナンバー2役をリアリティーたっぷりに演じ、「本物のやくざなのでは?」という疑惑まで受けた程。“やくざ専門俳優”というイメージまでついたという。

『根の深い木 -世宗大王の誓い-』

『根の深い木 -世宗大王の誓い-』(画像出典:YouTube 빽드 – 스브스 옛날 드라마)

『優雅な世界』

『優雅な世界』(画像出典:movie.naver)

彼は以前にインタビューで、「悪役やヤクザ役はもうやりたくないんです。悪役のイメージがついてしまうから良くないと思っています。僕には息子もいますし..。演技者としての幅を広げたいという欲もあります。色々な役を演じてみたいですし..。だから、『優雅な世界』以降は、ヤクザ映画のオファーを意図して受けませんでした」と語ったことがある。

悪役やヤクザ役に定評のある彼だけに、同様の役柄で作品に登場することを期待してしまうが、新ドラマ『財閥家の末息子』では、一体どのような役で演技を披露してくれるのだろうか。彼の名脇役ぶりに注目したい。






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