2014年に放送された韓国ドラマ『私はチャン・ボリ!』で、インパクトの強い悪女役を担った女優のイ・ユリ。ヒール役であるにもかかわらず、彼女が演じたキャラクターは爆発的な人気となり、韓国ドラマに登場する”悪女”の新しいモデルとなったとも言われている。新しいキャラクターを誕生させた彼女の、破格的な変身姿に注目が集まっている。
韓国ドラマでよく見られる、”シンデレラストーリー”という設定。
韓国国民に多く愛されているこのシチュエーションだが、一部からは日本の少女漫画(テレビアニメ)『キャンディ・キャンディ(“・”箇所はハート文字)』が影響しているとも言われているそう。
『キャンディ・キャンディ』は、明るくてポジティブな孤児のキャンディが、周囲の偏見や意地悪に負けず、愛に溢れて成長する姿を描いた作品。
この劇中、キャンディを執拗にいじめていたのが、富豪ラガン家のイライザとその兄のニールだ。あまりの意地の悪さに、意地悪=イライザといった公式が生まれ、ヒール役の代名詞となったほど。
日本でも爆発的にヒットした『キャンディ・キャンディ』は、海を越えてアジア諸国で愛された。韓国では日本との時差はほぼなく、1977年に放送が開始し日本同様に多くの人気を得たという。
このアニメが登場して以降、韓国ドラマに”イライザ”のような女性ヒール役が頻繁に登場するようになったそうだ。
『天国の階段(2003)』でキム・テヒが演じたハン・ユリ役を筆頭に、多くの韓国ドラマで”イライザ”が誕生してきた。その中でも特に人気を誇っていたキャラクターが、ドラマ『私はチャン・ボリ!(2014)』のヨン・ミンジョンなるキャラクターだ。
『私はチャン・ボリ!』は、実の娘と養女、身分の変わった2人の女性の葛藤と母親の物語を描いたドラマだ。
この劇中でヒロインと対立しているのが、女優イ・ユリが扮するヨン・ミンジョン。
ヨン・ミンジョンは幼少時代から数々の悪だくみをし、ふてぶてしい態度を見せてきたキャラクターで、そのインパクトの強さから、韓国ドラマに登場する”悪女”の新しいモデルとなったほど。
ドラマ界に登場する”悪女”の典型モデルであり、韓国ドラマ史上”最悪の悪女”にも数えられている。
実際、放送当時は正統派ヒロインよりも存在感を発揮し、抜群の人気を獲得。この年の『MBC演技大賞』では大賞や人気賞を受賞するほどだった。
ドラマの成功に最も大きく貢献したとも言われ、韓国ドラマ界に新しい悪女モデルを誕生させたイ・ユリ。
この作品に出演後、彼女は韓国を代表する女優へと変身し、ヒール役はもちろん、心優しい善人役からコミカルなキャラクター、そして時代劇といった幅広いジャンルで活躍を見せている。
そんな注目俳優となったイ・ユリが最近、これまで見せたことのない破格的に変身した姿をSNSで披露し、大衆を驚かせている。
SNSを通じて破格的な変身を見せた、イ・ユリ(画像出典:イ・ユリ公式Instagram)
公開されたのは、ウェーブがかったショートヘアにスモーキーメイクをしたイ・ユリの姿。
また、クールな印象のブルーのスーツを着用し、魅惑的な視線を送るという、ガールクラッシュな魅力にあふれたイ・ユリも収められている。
実はこの破格的なスタイルは次回作のキャラクターだという。
イ・ユリは6月よりスタートする新ドラマ『魔女は生きている』に出演。
劇中、セレブの夫と秀才の娘を持つ専業主婦コン・マリ役に扮し、優しい妻として生きているが、思いがけない夫の不倫で腹を立て、ダーク化していくキャラクターを演じる予定だ。
ジャンルを問わず、いつも期待以上の演技を見せてきたイ・ユリだけに、早くも次期作の新キャラクターに期待が高まっている。
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