人気ドラマ『赤い袖先(原題/袖先赤いクットン)』に出演した韓国俳優のオ・デファンが、つらい過去を語った。「父になってみて、父の境遇を理解するようになった」と語る彼が明かしたその過去とは‥。
2021年の年末、韓国で高い人気を博したドラマ『赤い袖先(原題/袖先赤いクットン)』に出演した俳優のオ・デファンが、つらい過去を語った。
3月8日、MBCバラエティー番組『トッポキ・ブラザーズ』に出演したオ・デファン。現在4人の子どもを育てている父として「あの時、父が抱えていた痛みがわかるようになった」と、自身の幼少期を回想した。
オ・デファンは2010年、ようやく知名度が上がり、俳優として多忙な時期を送っていた。そんな矢先に交通事故に遭い、重症を負いながらもドラマ撮影を休まなかった理由について、こう語る。
「無名時代の癖が抜けず、”すぐに仕事のオファーが途絶えるのでは?”と常に不安を感じていた‥。(俳優という職業は)上がるのは時間がかかるけど、落ちるのは一瞬だから」
また自分の置かれている状況--一家の大黒柱として、生計を立てなければならない”父”であることも、休めなかった理由として挙げるのだった。
そして彼は自ずと「父になってみて、(自分の)父の境遇を理解するようになった」という話題へ。
「実は、兄が障害者だ」と切り出したオ・デファン。
「私は昔、少しふざけたまねをよくする子だった。そんな私に父は厳しかった。寝ている時も、ご飯を食べる時も常に怒られていた。温かい言葉やスキンシップは、一切なかった」と振り返る。
成人になるまで、父に対して”怖くて厳しい”イメージしかなかった彼は、ある日、実家で幼い自分をうれしそうにおんぶしている父の写真を見つけた。
その馴染みの薄い父の姿を見て、オ・デファンは父にこう尋ねたという。
「私は子どもが皆かわいくて仕方がないのに、父さんはなぜそんなに厳しかったの?」
すると実父は「兄ちゃんがかわいそうで(お前に優しくできなかった)」と答えたという。
厳格だった父は、数年前に帰らぬ人となったと明かしたオ・デファンは、「父になってみて、(実父が)そうするしかなかったと理解できるようになった。でも、とても寂しかったと吐露したら、父が謝ってくれた」と告白する。
最後に「(謝られて)とてもありがたかった。私のことを嫌っていたわけではないと気付かせてくれた。でももっとスキンシップを取りたかったし、話もたくさんしたかった」と、悔しそうに語り、話を締めくくった。
2004年、映画のエキストラ出演を機に、芸能界デビューを果たしたオ・デファン。2016年に放送されたtvNドラマ『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』で悪徳事業家を好演し、韓国ドラマには欠かせないバイプレーヤーとなる。
その後『ショッピング王ルイ(2016)』『被告人(2017)』『チェックメイト!〜正義の番人〜(2017)』などに出演。個性豊かな演技で、お茶の間の人気俳優に。
『赤い袖先』では、朝鮮の国王イ・サンを守る逞しい武士、カン・テホ役を見事に演じていた。
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