ドラマ『サイコだけど大丈夫』は、いよいよ今週で最終回を迎える。予期せぬ場所からの犯人登場に視聴者を驚かせ、どんな結末を迎えるのかまったく予想がつかない。

そしてドラマ後半では重要アイテムであり、ガンテとサンテの母親を殺した犯人の手がかりでもある“蝶”に怯えていたムン・ガンテ(キム・スヒョン)の兄、ムン・サンテ(オ・ジョンセ)は、ガンテと「蝶から逃げない」と約束し、向き合う姿を見せ始める。

母の死後、2人で寄り添って生きてきたガンテとサンテ。(画像出典：tvN)

また、元々“兄”らしい発言はあったものの、現実にはガンテに守られている状況だったが、回を重ねるにつれ兄弟の関係にも変化が生じ「僕はお兄ちゃんだから保護者になる」「お兄さんだから守ってあげる」と、ガンテを励ますなど、実際に行動を起こすように。

ガンテとサンテ、初めて本気で兄弟げんかをする。(画像出典：tvN)

そんな中、ドラマ以上にドラマチックな、心温まるニュースが韓国メディアを賑わせた。

『サイコだけど大丈夫』第2話で、サンテは大好きな絵本作家のコ・ムニョン(ソ・イェジ)のサイン会へ足を運ぶと、あることがきっかけで並んでいたお客さんとトラブルを起こしてしまう。

劇中、泣き叫んでいるサンテを見たある1人の男性視聴者が「僕が慰めて、守ってあげなければ」と、彼との対面を希望。彼の妹は、ダメ元でオ・ジョンセの事務所に事の経緯を伝えると、事務所は快諾し、2人きりのファンミーティングが実現した。

その男性視聴者とは、チェリストのペ・ボムジュン。彼は知的障害2級ながら、世界平和のためにチェロを奏で続けている“笑顔天使チェリスト”と呼ばれている人物だ。

チェリスト ペ・ボムジュン(画像出典：ベ・ボムジュン 公式Instagram)

約束の日、オ・ジョンセはムン・サンテの姿で現れ、ペ・ボムジュンは“ムン・サンテ”と夢のようなひと時を過ごした。

後日、彼の妹は自身のSNSで写真と共に、オ・ジョンセへ感謝の言葉を記すと、温かなニュースは瞬く間に拡散され、韓国中に知られることとなる。

ムン・サンテとペ・ボムジュンは仲良く手をつないでひと時を楽しんだ。(画像出典：ベ・ボムジュンの妹ベ・ジス氏公式Instagram)

ネットユーザーたちはこのニュースを目にすると、
「オ・ジョンセ俳優様!!!!」
「ニュースを読みながら泣いています」
「すごく素敵な話」
「2人ともカワイイ」
「とても癒されました」
と、2人の出会いを祝福するメッセージを送るのだった。

一方で、『模範刑事』に登場するオ・ジョンテは少し狂気じみた人物だ。

ソン・ヒョンジュ＆チャン・スンジョ主演の『模範刑事』は、同時間帯ドラマで視聴率1位を誇る。(画像出典：Jtbc)

実父の死後、莫大な遺産を譲り受け不動産を経営。人の価値は財産で見定め、良心に欠けている。カン・ドチャン(ソン・ヒョンジュ)とオ・ジヒョク(チャン・スンジョ)が追っている、5年前に隠蔽された事件に関わっているようで、視聴者からの関心を引き付けた。

初登場の予告映像でも無表情で人に暴行を加え、居合わせたイトコのオ・ジヒョクに「お前、まだ刑事か？」と言い放つ。

部屋に入るなりいきなり平手打ちを喰らわせるオ・ジョンセ。(画像出典：Jtbc)

ドラマの制作発表会で、本人曰く「ものすごく悪い人」と自身の役柄を表したオ・ジョンセ。

物語は折り返しを迎え、まだまだ一波乱ありそうな予感を帯びており、やはり『サイコでも大丈夫』同様この先の結末が想像できない展開となっている。

全16話のうち8話までの放送を終え、同時間帯の視聴率では1位を獲得するなど、彼の出演作はどちらも順調な人気を見せている。

これほどまでに振り幅の大きい役を同じタイミングで演じて見せるなんて、ますますオ・ジョンセのファンが増えそうだ。

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