演技への探求心が止まない俳優のコン・ユ。多くのフィルモグラフィーを重ねる彼だが、ここ数年は共通点のあるキャラクターを多く演じている。そのキャラクターとは。

出演オファーが鳴りやまない俳優のコン・ユ。
磨かれた選球眼で選び抜いた彼の出演作はどれも心に残る名作ばかりだ。

俳優コン・ユ(写真提供:©スポーツ韓国 画像出典:マネージメントsoop)

しかし2010年以降、コン・ユが演じるキャラクターにはある共通点が見られている。それは順風満帆な家族風景と言うよりも、不運に見舞われてしまい、そのなかで必死に家族を守るといったキャラクターたちだ。

悲しくも”家族愛の断絶”とも言える状況に陥ってしまったキャラクターを描く、コン・ユの出演作を紹介する。

ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016)

トッケビ / キム・シン役

『トッケビ~君がくれた愛しい日~』(画像出典:『トッケビ』HP)

高麗時代の英雄だったキム・シン(コン・ユ)は命を落とした後、神の力によって不滅の命を生きる”トッケビ”となり、900年以上もの間、現世で生き続けている。彼の不滅の命を解き放つことができるのは”トッケビの花嫁”と呼ばれる、ただ1人だけ。
そのために花嫁を探し出したトッケビだったが、彼女を愛してしまったトッケビはともに生きたいと願うようになり‥。

『トガニ 幼き瞳の告発』(2011)

カン・イノ役

『トガニ 幼き瞳の告発』(画像出典:movie.naver)

韓国のある聴覚障害者学校で、教師に性的虐待をされた子供たちの実話を基に描いた衝撃作。

恩師の紹介で霧の美しい田舎街にある聴覚障害者学校に赴任することになった、美術教師のカン・イノ(コン・ユ)。妻と死別した彼は、後ろ髪引かれる思いで体の弱い愛娘ソリを母親に託し、単身で学校へと向かうことに。

『サスペクト 哀しき容疑者』(2013)

チ・ドンチョル役

『サスペクト 哀しき容疑者』(画像出典:容疑者 公式HP)

北朝鮮の最精鋭特殊要員だったが、祖国に捨てられて亡命したチ・ドンチョル(コン・ユ)が、妻と娘を殺した犯人を探し出すため危険に飛び込む。

劇中、コン・ユは妻と娘の復讐のために生きていく凄絶さや、娘に対する切ない父性もよく表現していたと称賛された。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)

ソ・ソグ役

『新感染 ファイナル・エクスプレス』(画像出典:Brunch)

高速鉄道の車内を舞台に、突然巻き起こった謎のウイルス感染拡散によるゾンビのパンデミックの恐怖を描いたサバイバル・パニックアクション。

サラリーマンのソ・ソグ(コン・ユ)は妻ナヨンと別居し、実母と娘スアンの3人暮らしをしている。「誕生日には釜山に行って母に会いたい」というスアンの願いを叶えるため、朝一番にソウル発釜山行きの列車に乗り込んだのだが、そこでおぞましい事態に巻き込まれてしまう。

『82年生まれ、キム・ジヨン』(2019)

チョン・デヒョン役

『82年生まれ、キム・ジヨン』(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:ロッテエンターテインメント)

平凡な女性の人生における女性が抱える生きづらさを丁寧に描いた、130万部のベストセラー同名小説が原作。

生まれた時からジェンダー差別に苦しんでいたジヨンは、とうとう心が壊れてしまう。ジヨンの夫であるチョン・デヒョン(コン・ユ)は、そんなジヨンの姿に心を痛め、もどかしく見つめながらも解決策を見出すことに奮闘する。

『ワンダーランド』(2021)

40代の男性役

『ワンダーランド』(画像出典:マネジメントSOOP公式HP)

近未来の死後の世界を管理する仮想世界”ワンダーランド”を舞台に、この世を去った家族や恋人と映像通話で再会するストーリーを描く。

ここでコン・ユは、妻との再会を依頼する40代男性役に扮している。妻と死別した後、男手ひとつで子供を育てているシングルファーザー役だ。

***
年齢や職業は異なるものの、どれも幸せとは言い切れない環境下にあるキャラクターだ。
しかし、そのなかでも答えと幸せを掴むべく、命を懸けて守り抜くといったものが多く見られ、それこそがコン・ユという俳優が得意とする分野なのかもしれない。

このような切ないキャラクターを演じたコン・ユ作品を見たあとは、ハッピーエンドを迎える温かなコン・ユ作品に触れてみるものおすすめだ。








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