女性アイドルたちが性的なターゲットにされる”ディープフェイク(DEEP FAKE)”が深刻なデジタル犯罪だと言われている中、男性アイドルたちに対する事例も相次ぎ、社会問題になっている。

K-POPアイドルたちをターゲットにした性的対象化が、深刻な社会問題として急浮上している。

1月13日、韓国の各種媒体は歌謡界の関係者の言葉を引用し、「女性アイドルに対する”ディープフェイク(DEEP FAKE)”と、男性アイドルを性のおもちゃにする”*アールピーエス(RPS)”により、事務所とアイドルの当事者たちが衝撃を受けている」と報じた。

*アールピーエス(RPS)‥韓国では”アルペス”と呼ばれているが、ここでは日本で呼ばれているアールピーエスに統一。

デジタル性犯罪のターゲットにされているK-POPアイドル

K-POPアイドルがターゲットにされているデジタル性犯罪とは(画像出典:MBN News Youtube)

女性アイドルが主に性的対象とされる”ディープフェイク”は、ディープラーニングなど人工知能(AI)技術を活用し、まるで本人が登場しているかのような動画を生成する技術で、特に、アダルトビデオなどのわいせつな動画に女性アイドルの顔を合成させたものが近年増加し、これを目にしたガールズグループのメンバーが深刻なトラウマを訴えている状況だ。

(関連記事)K-POP女性アイドルを脅かすDEEP FAKE(AI合成)とは?日韓の処罰内容

だが、女性アイドルだけがデジタル性犯罪の被害者ではない。男性アイドルもターゲットにされる”アールピーエス”もネット上には多数拡散されている。

“アールピーエス”とは、”Real Person Slash(リアル パーソン スラッシュ)”の略語で、男性アイドル同士の恋愛(BL:ボーイズラブ)をテーマにした性的な二次創作のことを指し、初めは主にフィクション形態で制作されており、漫画の男性キャラクターや現実の男性同士の恋愛を妄想して楽しむ、いわゆる”腐女子”と呼ばれる少数のマニアの中で関心を集めていた。

アルペスの餌食にされているBTSやSEVENTEEN

BTSやSEVENTEENなどもアールピーエスの餌食に(画像出典:MBN News Youtube)

だが、最近になり、BTS(防弾少年団)やSEVENTEEN(セブンティーン)など、実在する男性アイドル同士の変態的な性関係や、赤裸々な性的表現、また暴力など過度の描写が制作され、”アールピーエス”もまた”デジタル性犯罪”という認識が深まっている。

最近、ラッパーのSon SimbaもSNSを通じて”アールピーエス”について言及。彼は「私もアールピーエスの被害者です。アールピーエスは名誉を傷つける行為であり、N番部屋事件に続き、社会が警戒して根絶しなければならない残忍なインターネット性犯罪です」と指摘して声を高めている。

(関連記事)韓国衝撃の事件 ‘N番部屋事件’ が日本でも問題視される理由

SNSでアルペスについて言及したラッパーのSon Simba

ラッパーのSon SimbaがSNSでアールピーエスについて言及(画像出典:Son Simba Instagram)

1月10日、韓国・大統領府青瓦台のホームページに設けられた”国民請願掲示板”には、「男性アイドルを性的なおもちゃにするアールピーエスの利用者を強く処罰してください」とし、「実存する人物を対象に、赤裸々な性犯罪小説が流通しないようSNSの規制方案も合わせてお願いしたい」いう書き込みが掲載されており、アイドルたちの性的対象化に対する論議がオンラインで熱く繰り広げられている。



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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