TXT(TOMORROW X TOGETHER)の2ndリパッケージアルバム『The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE』のタイトル曲『LO$ER=LO♡ER(ルーザーラバー)』が、BIGBANG(ビックバン)の音楽とミュージックビデオに似ていると話題だ。

BTS(防弾少年団)の弟分として、世間の注目を浴びながら華麗なるデビューを果たしたTXT(TOMORROW X TOGETHER)。

2019年にデビューし、特有の音楽コンセプトを築き上げたTXTの5人だが、デビュー3年目となる今年、”少年”という殻を破ろうとしている。

TXTは今年デビュー3年目

今年デビュー3年目となるTXT(画像出典:BIGHIT MUSIC公式Twitter)

去る8月17日、彼らは新曲*『LO$ER=LO♡ER(ルーザーラバー)』のミュージックビデオを公開。

*『LO$ER=LO♡ER(ルーザーラバー)』は、2ndリパッケージアルバム『The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE』のタイトル曲。

パステルトーンの世界に順応してきた5人の少年が、暗い現実に飛び込み、卑怯な世界と葛藤に迷い込み彷徨いながら”真の価値”を探し続けるという内容のミュージックビデオは、公開から20時間ほど経った現在、YouTube(ユーチューブ)で600万再生回数を超えるなど、話題の的となっている。


TXT『LO$ER=LO♡ER』(動画出典:YouTube HYBE LABELS)

ミュージックビデオの公開後、すぐさま韓国ネット上で話題に昇ると、音楽性やミュージックビデオ(MV)のコンセプトに対して「雰囲気がどこかBIGBANGに似ている」という声が聞こえてきた。

中でも、特に2015年頃のBIGBANG(ビッグバン)の音楽性とミュージックビデオに似ているという声が多く集まったのだが、実はBIGBANG、偶然にも2015年5月に『Loser』という曲を発表している。

BIGBANGの『Loser(訳:敗北者)』は当時、現実を生きながら悩みや苦しみを抱え続ける若者の胸の内を引き出した名曲と称された。そして、TXTの『LO$ER=LO♡ER』も、*Z世代の無力感を上手に表現したと、好評を得ている。

*Z世代:1996年から2010年の間に生まれた世代。SNSやスマートフォンが本格的に登場した2000年代後半から10代を過ごした世代を指す


BIGBANG『LOSER』MV(動画出典:YouTube BIGBANG)

音楽的なコンセプトや雰囲気については、2011年に発表されたBIGBANGの『Stupid Liar(訳:愚かな噓つき)』に似ているという意見や、MVのストーリーからは『Lie』『HARU HARU』の感性が溶け込んでいるという意見も。


BIGBANG『Stupid Liar』@『Mcountdown』ステージ(動画出典:YouTube Mnet K-POP)

TXTファンにとっては新たなTXTとの遭遇となり、またBIGBANGのファンには懐かしさがこみ上げる瞬間を与えた新曲『LO$ER=LO♡ER』。

偉大なる先輩、BIGBANGに対するTXTのオマージュなのかは不明だが、ミュージックビデオを見ていると、やはり画面いっぱいに駆け回っていたBIGBANGの姿を思い出してしまいそうだ。



TXT

2019年3月4日にデビュー。
BigHitエンターテインメントが、BTS以来5年9ヵ月ぶりに輩出したグループで、デビュー前より“BTSの弟”として注目を浴びていた。

デビューアルバムは「The Dream Capter:STAR」で、タイトル曲は「ある日頭から角が生えた(韓国名 어느날 머리에서 뿔이 자랐다 / CROWN)」。

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