芸能人の多くが持つ消したい”黒歴史”。アジアのトップスター、東方神起(TVXQ)のユンホでさえも持つという。だが彼は、これを華麗なる突破劇で振り払っている。ユンホらしい黒歴史活用法とは。
来る18日に2枚目となるソロミニアルバム『NOIR』をリリースする東方神起(TVXQ)のユンホ。
リリースを前に東方神起の公式SNSではイメージビジュアルやミュージックビデオ(以下、MV)のティーザー映像などが続々と公開され、ファンたちの期待感を膨らませている。
その一方で、MVのティーザー映像で披露された楽曲の”歌詞”にも注目が集まった。
それは「人生の真理」というフレーズだ。
‘情熱マンスール’として周知されているユンホからこの言葉が発せられることに全く違和感はなく、むしろ感動を呼び起こすほどだ。
しかし、このフレーズが初めて彼の口から発せられた時は、あまりに極端な表現から大衆を失笑させてしまったそう。当時はまだユンホの人柄が情熱と結ばれていなかったためだ。
事の発端は、2008年に遡る。KBS2のバラエティー番組『ハッピートゥゲザー』に出演したユンホは、ラッパーのH-ユジンと即席でフリースタイルラップ対決を繰り広げた。この時、ユンホは「H-ユジンは本当にハンサムで、そしてラップも上手で、手先からつま先まで完璧、それがまさにPerfect 人生の真理だ」と切り返し、強烈なインパクトを視聴者に届けていた。だが、この様子はユンホにとっても消したい過去、いわゆる”黒歴史”となってしまったよう。
ユンホは自他ともに認める熱い情熱の持ち主だ。
彼にとって”情熱”という修飾語は、MBCのバラエティー番組『私は一人で暮らす』の出演を機に賛辞となった。しかし以前は、大多数のネットユーザーにとって、おもしろおかしく取り上げるかっこうの餌食となっていた。
当時、アイドルとしては大人っぽく成熟したイメージへと変化していた東方神起だったため、ユンホの持つ”情熱”は大衆になかなか浸透せず、むしろテレビ番組が創り上げたキャラクターではないかと揶揄されるほどだった。
主に、東方神起の輝かしい活躍をリアルタイムで見ていないネットユーザーたちは、ユンホのことを思う存分あざ笑っても暗黙的に容認されるスターの1人と認識していたようで、彼が発する言葉は各種オンラインコミュニティーで”*ミーム”化されてしまう。そのなかでも代表的な言葉が「人生の真理」だったのだ。
*ミーム(meme):インターネットを通じて人から人へと、通常は模倣として拡がっていく行動・コンセプト・メディアのことである(出典:Wikipedia)
だが、ユンホはこれを賢く活用した。
去る14日、東方神起の公式SNSにミニアルバム『NOIR』の収録曲『タイムマシーン』のティーザー映像が掲載され、公開された映像には「人生の真理」というユンホの有名なミームが歌詞として活用されている。
これはバラエティー番組『私は一人で暮らす』で情熱に燃え滾る自分の姿をそのまま見せて認められたように、もう一度、正面突破を選択したという訳だ。
これぞユンホの本領発揮とも言えるのではないだろうか。
過去、ユンホが情熱を発揮する度に”見栄っ張りな人物”という汚名を着せられていたが、自身を磨くべく努力を積み重ねた結果、トップスターとして成功を収めた。彼の努力で得た地位に対し反論する人はいないだろう。
ユンホは自身の信念と情熱で世間の嘲笑さえも自分のカラーに塗り替え、大衆からの歓呼へと変化させたのだ。
礼儀正しく、誠実で努力家、そして何ごとに対しても情熱を持って挑むユンホならではの華麗で痛快な突破劇に、ファンたちは深く納得したに違いない。
東方神起
東方神起(TVXQ)は、チャンミン、ユンホによる韓国出身の男性デュオ。
レコード会社兼芸能事務所のSMエンターテインメントに所属し、韓国や日本を中心に活動している。
2010年までは5人組ボーカルグループで活動していたが、2009年7月メンバーのうちジェジュン、ユチョン、ジュンスの3人が所属事務所に対する専属契約効力停止の訴訟を起こし、5人での活動が無期限休止され、翌2011年1月のカムバック以降はユンホ、チャンミン2人で活動している。
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