- 東方神起は、2000年代序盤に低迷したアイドル人気に再び火を点け、日本の音楽市場に参入し、現在のアイドル産業のモデルとなったパイオニア的存在だ。
- そんな時代、彼らとともにK-POP界を盛り上げていたアイドルグループがいる。
- 本記事では、超新星やBEASTなど、”第2の東方神起”と期待され、華やかな活動を繰り広げた彼らの活躍と近況をご紹介。
![東方神起は、K-POPのパイオニアと称される](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/12/tvxq-mirotic-episode-5.jpg)
K-POPのパイオニアと称される東方神起(画像出典:中央日報)
K-POPのパイオニアと称される東方神起(TVXQ)。
2004年に彗星のごとく現れた彼らは瞬く間に人気をさらい、低迷していたアイドル業界を再び活性化させた。
また世界で2番目に大きいと言われていた日本の音楽市場に参入して見事大成功を収め、本国のみならず海外でも勝負する現在のアイドル産業の原型を構築。
華麗なる業績の数々は、業界内に大きな刺激とインスピレーションを与えたといっても過言ではなく、”第2の東方神起”と期待され精力的に活動を繰り広げたグループがいた。
本記事では、当時東方神起と共にアイドル界を盛り上げていたボーイズグループ5組の活躍と近況を紹介する。
PARAN
2005年にデビューし、正統派バラードで多くの人の心を魅了した5人組PARAN(パラン)。女性だけでなく男性からも愛されたグループで、歌唱力の高さが大きな魅力だ。
![PARAN](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2023/06/korean-kpop-idol-2000-1.jpg)
PARAN(画像出典:NHメディア)
RAIN(ピ)やSE7EN(セブン)などのソロアーティストが人気を博していた2000年代序盤、徐々にダンスアイドルグループがK-POP界の主流として再編される中バラードで勝負した。
時代に合わせたコンセプトで攻めていれば、さらに支持を得ていたのではないかと言われているほど期待されていたグループで、そんな彼らは韓国はもちろん、タイや日本、中国、インドネシアなど国外でも人気を博した。
しかし、所属事務所との契約満了を迎え、軍隊への入隊や、A.JがU-KISS(ユーキス)に合流、P.OとACEがユニットを組んで活動するなど、メンバーはそれぞれの道を歩みPARANは自然消滅することに。
その後、P.Oは中国でプロデューサー業を、ACEは本名チェ・ソンウクに改名しミュージカル俳優兼バンドグループMySunset のメンバーに、RYANもミュージカルをメインに活動し、A.JはU-KISSを脱退してシユンという名前でソロアーティストに転身。NEOは、アメリカで事業を行っているという。
超新星
2007年にデビューした6人組アイドルグループ超新星。180cm以上の高身長に甘いマスク、実力派のダンスと歌で高い評価を得ている。
![超新星](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2023/06/tp-korean-kpop-idol-2000-2.png)
超新星(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
前所属事務所との契約満了を機に、自分たちで事務所を立ち上げ2018年8月からSUPERNOVA(スーパーノヴァ)に改名、ソンモが脱退して5人で活動中だ。
2009年9月に日本デビューを果たし、以降楽曲のリリースはもちろん、バラエティー番組をはじめNHKの韓国語講座などにも出演、武道館でコンサートを開催するほどにまで成長した彼ら。
グループとしてはもちろんだが、個々の活動も精力的に行っており、ドラマや映画、ミュージカルなどマルチにこなし、日本と韓国を股にかけ幅広い活動を展開している。
今年は、ユナクが7月にソウルで初めてのソロファンミーティングを、グァンスが初のソロアルバムを携えてジャパンツアーを開催する予定で、日本デビューを記念して毎年開かれる『SUPERNOV(超新星)☆博』でもファンを楽しませることが期待されている
BEAST
BEAST(ビースト)は、2009年10月にデビューした6人組グループ。秀でたビジュアルと高い歌唱力、卓越したクオリティーの楽曲で高い人気を誇った。
![BEAST](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2023/06/tp-korean-kpop-idol-2000-3.jpg)
BEAST(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
全盛期を迎えた2011年には、韓国の各音楽番組で1位を獲得、『MMA 2011(Melonミュージックアワード)』ではアーティスト賞、『2011 KBS歌謡祭』では大賞に輝き、本国最大の収容人数を誇るオリンピック公園体操競技場でコンサートを開催するなど、素晴らしい実績を残している。
また翌年以降もその勢いは衰えを知らず、数々の音楽祭で毎年複数の賞を受賞、音楽番組でも幾度となくトップに君臨し、ジャパンツアーまで開催、2016年頃まで一気に駆け抜けた。
そんな中2016年4月、音楽的な方向性の違いなどを理由にチャン・ヒョンスンが脱退。残りのメンバーは10月に所属事務所との専属契約が終了すると、グループ名をHIGHLIGHT(ハイライト)に変え、自分たちで立ち上げた個人事務所で2017年3月から新たなスタートを切ることに。
2019年にヨン・ジュンヒョンが脱退し現在は4人で活動しており、昨年11月に韓国で発売した4thミニアルバムは主要音源サイトの上位にランクイン、主要音楽番組でもタイトル曲が1位を獲得するなど、デビューから13年が経過した今も多くのファンから支持を得ている。
大国男児
大国男児(ダイコクダンジ)は、デビュー前にXing(シン)というグループで活動、その後、大国男児として2010年にデジタルシングル『東京少年』を発表して話題に。
当初、コンセプトや売り出し方が東方神起を彷彿とさせるとの声が上がり一時議論となった時期もあったが、2011年4月には日本デビューを果たすなど精力的な展開を見せていく。
![大国男児](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2023/06/tp-korean-kpop-idol-2000-4.jpg)
大国男児(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
ところが、2012年4月に所属事務所の代表がスキャンダルを起こしたのをきっかけに活動を一時中断。翌月5月に日本で再開して以降、ツアーの開催や楽曲をリリースするなど2017年7月に入隊による活動休止を発表するまで、着実にファンを増やしていった。
すでに所属事務所とは契約が終了しており、現在はメンバーそれぞれが個人活動中。インスタグラムやツイッターなどでファンとコミュニケーションを図るなど、近況を伝えている。
そんな中今年2月にカラム、インジュン、Jayが、JTBCのサバイバル番組『PEAK TIME』に出演して注目を集め、4月にはYouTube(ユーチューブ)チャンネルを開設し、日常を配信している。
ZE:A
2010年にデビューした9人組ボーイズグループZE:A(ゼア/帝国の子どもたち)。デビュー前にMnetのリアリティー番組『帝国の子供たち』(2009)に出演した影響もあり、新人ながら大きな注目を集めて華やかなスタートを切った。
![ZE:A](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2023/06/tp-korean-kpop-idol-2000-5.jpg)
ZE:A(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
ところが、徐々にグループでの活動が減少していく中、2016年に所属事務所との契約が満了。解散は宣言していないものの、全メンバーが再契約をしていない。
もともとZE:Aとしてよりも個人での活躍が目立っていたグループで、パク・ヒョンシク、イム・シワン、キム・ドンジュンはドラマやミュージカル、映画など役者としてさらに羽ばたいていった。
ファン・グァンヒは演技のみならずバラエティー界でも活躍し、タレントとしての地位を固めている。
その他、ケビンは、オーストラリアでラジオDJやMC、リポーターとして活動するなど、その後の活動の詳細が分かっていないメンバーもいるが、それぞれが自らの道で頑張っているよう。
昨年は、ジュンヨンが自身のYouTubeチャンネルでデビュー12周年を祝うファンミーティングを開催しメンバー全員が集結、12年目を迎えての所感や今後の抱負を語りファンを歓喜させた。
東方神起とともに2000年代を彩ったアイドルたち。今はもうリアルタイムで見ることができなくなったグループもあるが、彼らの栄光はYouTubeなど様々なプラットホームに残っており、関連動画として上がってくることが。
例えば2020年には、ZE:Aの楽曲『後遺症』や『Mazeltov』が再注目され話題に。既存のファンに加え、新たなファン層を作り出したと言われている。
入れ替わりが激しいK-POP業界だが、時代が変わっても彼らが支持されるのは、溢れる魅力と高い実力が大きな理由の1つだろう。
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