実力派K-POPボーイズグループのカムバック勝負を描いたMnet『Road to kingdom』は今月18日に生放送で行われ、最終的に高得点を獲得したTHE BOYZが優勝。王座の地位を手に入れた。しかし、過去アジア人卑下ともとられる動画をアップしていた。

4月30日から放送され、熾烈でハイレベルな闘いをしてきた実力派のK-POPアイドル達。誰が優勝してもおかしくない水準で毎回ファンを楽しませてきた『Road to kingdom』。

7組の中から頂点に立ったTHE BOYZ

実力派グループ7組の中から頂点に立ったTHE BOYZ。(画像出典:THE BOYZ 公式Instagram)

そんな中でTHE BOYZは、合計3回の事前コンテストスコアを含む動画再生の“累積スコア”、“カムバック音源スコア”、“生放送投票スコア”などを合計し、総合得点95,765点という高得点をたたき出し、優勝と言う栄光を手中に収めた。また累積点数だけでなく、生放送での投票スコアでも圧倒的1位を記録。

放送直後にはリアルタイム検索ワードに急浮上し、各SNSの話題を独占状態にした。

優勝者として呼ばれたTHE BOYZ

優勝者として呼ばれたTHE BOYZ、メンバーや他グループとこれまでの戦いを労い合った。(画像出典:Road to Kingdom [最終回]動画キャプチャー )

しかし、だ。また耳の痛いニュースが飛び込んできた。これまで何度か当サイトでも言及してきたアイドルにおけるタブーのひとつが、THE BOYZのメンバーから出てきてしまったのである。

韓国オンラインニュースNATEによると、メンバーケビンの過去映像の発言に人種差別ととられる内容があったという。

THE BOYZのメンバー、ケビン

渦中の人となってしまったTHE BOYZのメンバー、ケビン。(画像出典:THE BOYZ 公式Instagram)

あるYouTuberが自身のチャンネルで、過去にケビンがネット上にアップした映像をアップ。ケビンはカメラに搭載されているフィルターを使って目の距離を離し、「僕、東洋人みたいだね」と言って西洋国家で東洋人を卑下する時に使われる言葉「칭총(Ching-Chong)」などと言っておどけて見せたという(現在動画は削除されている)。

このニュースを目にしたネチズン(ネットユーザー)は、「自分も韓国系なのにそんなこと言うの?」「韓国であなたを生んだご両親が悲しむよ」「狂気なTHE BOYZ」「Road to Kingdomを観ていいなと思ったのに、東洋人にそんなイメージを持ってたなんて‥」と悲しみや怒りの声が目立った。

ケビンは韓国で生まれ、その後家族でカナダに移民したためカナダ国籍を持っている。動画をアップした当時は年齢も若く、特に深い考えなど持たずに単なる“おふざけ”だったに違いない。

ただそれを全世界の人間がアクセスできるネット上に掲載することがどういうことか、ネットリテラシーが分からない年齢ではなかったはず。

ましてやデビュー前から、友人たちと演奏したり歌唱する動画を上げていたり、自らデビューオーディションに足を運んでいたことを鑑みると、やはりこうなること(過去の言動を掘り起こされる)は想像していなければならない。本来ならば、それくらいネットをほどよく怖いものと認識していなければならないのだ。

Road to Kingdom [最終回](動画出典:
Mnet K-POP)

日本でもレギュラー番組を持っていたり、韓国でも人気を博した結果つかみ取った優勝。それだけに、非常に残念なニュースでミソをつけることになってしまった。

THE BOYZ

2017年12月6日に『THE FIRST』でデビュー。

ソウル回基洞慶熙大学「平和の殿堂」で、デビューショーケースを行った。

韓国人のサンヨン、ヨンフン、ヒョンジェ、ジュヨン、ニュー、キュー、チュ・ハンニョン、ソヌ、エリック、ファルと、カナダ国籍のジェイコブ、ケビンの12人でデビューしたが、2019年ファルが健康上の理由でグループを脱退。

現在は11人で活動している。

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