SMエンターテインメントが、今年4月からスタートさせた“Beyond LIVE(ビヨンドライブ)”。ここにJYPエンターテインメントが加わり、共同でオンラインコンサートを企画・運営する会社を設立した。コロナ禍によって今まで通りにコンサート活動が出来ない中、2社の戦略的な同盟に大きな期待が寄せられている。

韓国の大手芸能事務所、SMエンターテインメント(以下、SM)とJYPエンターテインメント(以下、JYP)が8月4日、オンライン専用コンサート“Beyond LIVE(ビヨンドライブ)”を企画・運営する会社“Beyond LIVE Coperation(BLC)”を共同で設立し、オンラインコンサートブランドの成長を導くと発表された。

“Beyond LIVE”は、SMがインターネットサービスNAVER(ネイバー)と業務提携を結び、4月からスタートさせた世界初のオンライン専用有料コンサートだ。SuperMを皮切りに、WayV、NCT DREAM、NCT 127、東方神起、SUPER JUNIORなどが“Beyond LIVE”を通じて公演をリリース。拡張現実(AR)などを活用し、映像を通じてファンとコミュニケーションを図るなど、今までのライブ配信とは一味違ったデジタル公演だ。

東方神起が開催したBeyond LIVE

東方神起が開催したBeyond LIVE(画像出典:東方神起 Instagram)

今回、“BLC”の設立は、SMのコンテンツ・プロデューシング能力と、NAVERの技術のシナジー、JYPのグローバルネットワークおよび新しい物を作り上げる創造力(クリエイティブ能力)が加わり、“Beyond LIVE”を世界的なオンラインコンサートブランドに成長させる計画だ。

8月9日には、JYP所属の人気ガールズグループTWICEが『Beyond LIVE:World in A Day』を開催する。SM所属ではない歌手として初めて“Beyond LIVE”に出演することと、TWICEのヒット曲のステージがARグラフィックによって、より躍動感あふれる演出が成されること、さらに、パク・ジニョン(J.Y.Park)プロデューサーが直接企画に参加しているだけに、熱い反応を得ると期待される。

Beyond LIVEを開催するTWICE

Beyond LIVEを開催するTWICE(画像出典:JYP)

業界のライバルでもある2社が共同で会社を設立し、事業を行うことは事実上初めてのこと。新型コロナウイルスの感染拡大によって、今まで通りにコンサート活動が出来ない中、SMとJYPがオンライン公演事業に乗り出すことは、世界の公演市場が根本的な変化に直面している状況下で、いち早く最善のエンタメを提供するという意図を持って同盟したとみられる。

“Beyond LIVE”は、SM単独でも充分に成り立つビジネスだ。しかし、オンライン中心に再編したSMの強み、TWICE、NiziU(ニジュー)などの活躍で株価が上昇しているJYPの強み、K-POPコンテンツの主導権争いというよりは、お互いの長所を伸ばし、足りない部分は補い合うような共生時代に突入したようにも思える。

このような2社の無双な試みは、今後コロナ禍が落ち着いてコンサートが開催された場合、オフラインとオンラインで同時に行うことも視野に入れた、デジタル公演文化の新しい未来を切り開いているともいえる。



TWICE

TWICE (トゥワイス / ハングル 트와이스)は、2015年に韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送されたサバイバルオーディション番組「SIXTEEN」を通して選ばれた9人のメンバーによって結成された。
グループ名の「TWICE(トゥワイス)」には、「良い音楽で一度、素敵なパフォーマンスでもう一度感動をプレゼントする」という意味が込められている。

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