• EXO(エクソ)のチェン、ベッキョン、シウミンが、所属事務所と専属契約解除を巡り、対立している。
  • 契約解除を求める理由の1つは、不透明な収益清算問題。この状況に、かつて東方神起に起きた騒動を思い出す人も多い。
  • そして今、グループ脱退後、元メンバーのキム・ジュンスが告白した発言が、再び注目を集めている。
左から、EXOメンバーのベッキョン、シウミン、チェン (画像出典:SMエンターテインメント)

左から、EXOメンバーのベッキョン、シウミン、チェン (画像出典:SMエンターテインメント)

EXO(エクソ)のチェン、ベッキョン、シウミンが、所属事務所のSMエンターテインメント(以下、SM)を相手に、専属契約の解除を求めた。

しかし、彼らが主張する内容に対し、SMは「事実ではない」と反論する。両者の意見が食い違うのは、主に契約期間と収益精算。

韓国メディアのtopstarnews(トップスターニュース)によると、メンバーは2021年6月から約1年半かけて議論を行い、2022年12月30日に再契約を結んだという。

EXOは練習生生活を経て2012年にデビューし、2023年4月に11周年を迎えた。

再契約当時、具体的な再契約期間は明かされなかったが、EXO3人の法定代理人である弁護士側は「SMが17~18年の契約期間を主張しようとしている」と明らかにしたため、再契約の期間は5~6年だったと推定されている。

そして弁護士側は「練習生の期間まで含めれば、二十数年間、SMが優越的地位をもとにアーティストにいわゆる“奴隷契約”を結ぶことを強制するものだとアーティストたちは感じている」と主張した。

このように、彼らが不当な契約だと訴える理由の一つが、不透明な収益清算問題。代理人を通じて何度も清算資料と精算根拠のコピーを要求したが、SMからは受け取れなかったのだという。

しかし、SM側はこれに対して「メンバーは毎月清算を受けながら内訳を確認した」とし、「アーティストが望むならば、いくらでも来訪して確認するよう協力した」「これらの主張は全く事実ではない。再契約の過程でも、決済内容が問題になったことはない」と対抗している。

この両側の状況を見て「かつての東方神起を思い出す」といった反応が相次いでいる。

SMの収益問題は、14年前の2009年、東方神起(TVXQ)が5人組グループだった時代にも大きな騒動となっているのだ。

当時、事務所とメンバーの争いは、最終的にK-POP界のトップスターだった東方神起から3人が脱退、グループは分裂という結果を生んだ。

あの騒動以来、再び収益問題で内紛を招いたSMに対し、世間からは疑惑の目が向けられている。

2009年当時、日本でも大人気だった東方神起

2009年当時、日本でも大人気だった東方神起 (画像出典:MBCkpop YouTubeキャプチャー)

韓国の有名オンラインコミュニティーには、東方神起が活躍当時、SMから受け取った収益に関する情報が共有された。

投稿主がアップした情報は、SMの不当性を訴えたメンバー3人の代理人弁護士が主張した内容の一部。

そこには「SMが、現金で110億ウォン(約11億円)と高級外車を支給したと主張しているが、これをメンバー5人に分け、税金などの貴用を差し引けば、一年間に1人が受け取った金額は2億ウォン(約2千万円)程度。昨年最高の人気を博した歌手の収入が2億ウォンだという事実は、誰も納得できないだろう」と書かれている。

この投稿について、ネットユーザーらは「少なすぎる。トップアイドルだったのに‥話にならない」「搾取だね」「当時の韓国や日本での人気を見れば、1年220億ウォンでもおかしくない」「あの時の東方神起のキャリアを見たら本当にあり得ない金額」「もともと奴隷契約で有名なんだね」といった反応を見せる。

中には「だから、SMを出てから稼いだお金の方がはるかに多いって言ってたんだ」「SM時代はほとんど稼げなくて、(辞めてから)1年でSMの5年間よりも数十倍稼いだと言ってたよね」というコメントも。

SMへの不信感を募らせるファンは、冷ややかな反応を見せると同時に、東方神起を脱退した元メンバーの過去の激白が、再び注目を集めている。

グループ脱退後の収入について言及したキム・ジュンス

グループ脱退後の収入について言及したキム・ジュンス (画像出典:YouTube channelA-canvas 動画キャプチャー)

2021年10月、現在は歌手兼ミュージカル俳優として活躍するキム・ジュンスが、Channel Aの『*オ・ウニョンの大切相談所』に出演した。彼はこの番組で、これまでの苦悩や葛藤を思い出したのか、涙を見せる場面もあった。

*オ・ウニョンの大切相談所:番組名『오은영의 금쪽상담소』を直訳すると『オ・ウニョンの黄金に勝るほど大切な、相談所』になるが、便宜上”大切相談所”に省略

キム・ジュンスは、自身の人生グラフを描きながら、「東方神起でデビューした時は夢のような時間だった。20代半ばは、グループを出た時なのでグラフが下がる。当時は今のように活動できるとは思いもしなかった」と脱退時の心境を伝えた。

注目の発言は、「脱退後、放送活動は容易ではなかったか?」と尋ねられた時。

彼は「そう、ただ曖昧なところがある。放送活動を全くできなかったが、お金はほぼ100倍稼いだ」と答え、視聴者を驚かせたのだ。

そして「所属事務所を出ても、家もあり、お金もよく稼ぐ、恩知らずの奴だと言われていた。しかし、全てのことは脱退後1年以内に成し遂げたことだ」と率直に伝えた。

キム・ジュンスは、東方神起を脱退し、SMを出てからはほとんど活動ができなかった。にも関わらず「100倍稼いだ」という発言は、東方神起時代の収入がいかに少なかったかを物語っている。

当時の東方神起は、韓国だけではなく、日本も含めアジアで高い人気を誇り、多忙なスケジュールをこなしていたトップアイドル。

東方神起のメンバーがSMと争っていた際、弁護側は「ぶ厚い契約書を持ってきて、サインだけをする形式で契約したため、メンバーたちは日本活動だけでなく、国内活動全般に対する契約内容を知らずにいた」と説明し、正確な収益の内訳を把握するためにSM側に資料を要請していると伝えた。

今、当時と同じような状況が起きているEXOの3人に対し「第2の東方神起になってしまうのでは?」という懸念が高まっている。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

記事一覧を見る(873件)




ご意見を自由にコメントしてください!

記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。

編集部おすすめ記事blank

サイトの広告について

Danmee(ダンミ)は、収益化の一環としてオンライン広告を展開しております。広告の内容(公序良俗を害するもの)や、可読性の低下につながる広告に関するご意見はこちらのフォームをご利用ください。

この記事と関連度が高いトピック

現在読まれています!

最新記事

RECENT TOPICs