2月22日、”完全体”SHINeeが戻ってきた。2018年9月以来のアルバム『Dont’t Call Me』に、日韓両国のファンが歓喜の声を上げている。が、心のどこかに潜んでいる寂しさが抑えきれない。
SHINee is Back!
日韓で高い人気を誇るアイドルグループ、SHINee(シャイニー)が、長い*軍白期を終え”完全体”になって戻ってきた。
*軍白期:入隊による空白期間
2月22日に公開した7thフルアルバム『Dont’t Call Me』は、実に2018年9月以来のアルバムである。
(関連動画)SHINee帰還! 2年6ヶ月ぶりにリリースのアルバムタイトル曲 ‘Don’t Call Me’ MV公開!
連日メディアは、色あせていないSHINeeの実力を褒め称えながら、やたらと”完全体”というワードが強調された見出しを付けている。
軍白期を実感させないダンスとボーカルの健在ぶりに加え、久々に堪能する”完全体”のSHINeeは実に嬉しいものだ。
“完全体”
ファンの前に元気な4人の姿を見せてくれてありがとう。
だけど、何故か”完全体”という言葉に、心のどこかに潜んでいる寂しさが抑えきれず、ついつい”その名前”を思い出してしまう。
故ジョンヒョンさん、享年27歳。
SHINeeのジョンヒョンって子、めちゃカッコイイ!
記憶が正しければ、2010年のことだった。
以前勤めていた会社で、ガラケー用の韓流メディア運営に携わっており、当時日本進出を控えていたK-POPアイドルの取材やコンテンツ作成に追われる日々を送っていた。
社内には、数人の取材班がいて、イベントやファンミーティングに出向いてはインタビューをとり、「実は、メンバーのA君、めっちゃ〇〇だよ」的な、記事にはできない”裏話”をしてくれる。
その日も変わらず、ランチを取りながら、親しい取材班社員Aから”丸秘情報”が‥。
「SHINeeのメンバーだけど、ジョンヒョン君、めっちゃカッコイイよ! ボーカルとパフォーマンスが半端ない!」
「あ‥そうですか」
「是非是非、聴いてみてください!」
カッコイイは映像を見てすでに納得済み。親しい社員Aからのお願いを無視するわけにはいかんと思い、SHINeeの歌を聴いてみることに。
すると、3曲目から芽生える”ファン心”特にAが勧めていたジョンヒョン君のボーカルは、エネルギッシュで清涼感! 聴いているうちに、ジョンヒョン君の魅力にどっぷりハマってしまった。
2017年、突然の悲報
親しい社員Aは、ジョンヒョン君の印象について、こう感想を述べていた。
「ステージ上で、結構シリアス(真剣)なパフォーマンスをするんだけど、終わると茶目っ気たっぷりな笑顔になるの! そのギャップが素敵で惚れる」
大きな口が印象的で、幸せそうな笑顔が記憶に残っているジョンヒョン君の悲報が飛び込んできたのは、2017年、クリスマスが1週間後に迫り、世の中がなんとなく幸福感で浮足立っていた12月18日のことだった。
我々が大好きだったジョンヒョン君が、故ジョンヒョンさんになる日をいまだに覚えている。
***
ジョンヒョン君、いや、故ジョンヒョンさんのいないSHINeeは想像したくなかった。4人のSHINeeを見る勇気もなかった。
残されたメンバーは、テミンを除き一人一人軍隊に行き、幸いなことにしばらくSHINeeを見る機会がなかった。
そして昨日(4日)放送されたMnet『Mカウントダウン』。
SHINeeがカン・ダニエルとの1位争いを制し、カムバック後初となる音楽番組1位という快挙を達成した。
メンバーのキーは「長い間、言えなかったことがある。最近とても会いたい人がいる。彼の空席がいまだに大きい。本当に本当に大好きだと伝えたい」と、故ジョンヒョンさんに言及し、多くのファンの心をジンとさせた。
2021年、”完全体”SHINeeの5人が戻ってきた。
ステージではその姿が見えなくとも、メンバーの心に、ファンの心には、彼のために用意された”ステージ”がある。
そして、そのステージの上で、昔と変わらないパフォーマンスを終え、大きな口を開けて、明るく笑っているジョンヒョン君が私たちには見えるのだ。
(投稿:Danmee編集長)
『Don’t Call Me』で1位を獲得したSHINee@『Mカウントダウン』(動画出典:M2)
SHINee(シャイニー)
SHINee(シャイニー / ハングル 샤이니)は、2008年5月にSMエンターテインメントからデビューした韓国の男性アイドルグループ。
SMエンターテインメントから2005年にデビューしたSUPER JUNIOR以来3年ぶりのボーイズグループで、コンテンポラリーバンドというコンセプトのもとデビューした。
デビューアルバムは「누난 너무 예뻐(Replay)」で、2008年5月25日にSBS人気歌謡の舞台でデビューを果たした。
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