韓国の経済紙が、ガールズグループNiziU(ニジュー)がJYPにもたらした経済効果を伝えた。さらに同紙は、デビュー前にも関わらず快進撃を繰り広げているNiziUのシンドロームをTWICEのデビュー2年目のシンドロームと類似している、と比較分析した。

JYPエンターテインメント(以下JYP)が手掛けた日本のローカライズ・ガールズグループNiziU(ニジュー)。正式デビュー前にもかかわらず快進撃を繰り広げる彼女たちの”効果”は、様々な観点から分析されている。
中でも”経済効果”に対する興味深い記事が公開され、注目を集めている。

ガールズグループNiziU

デビュー前にもかかわらず、快進撃を繰り広げているNiziU(画像出典:NiziU 公式Twitter)

韓国のマネー・トゥデイ(MONEY TODAY)は21日「NiziU、TWICEシンドロームと似ている‥JYP時価総額1兆突破」と題した記事を公開し、NiziUがJYPにもたらした経済効果を伝えた。

「新型コロナウィルス感染拡大によりエンターテイメント業界が苦戦を強いられている状況下で、JYPが成し遂げた時価総額1兆ウォン(日本円で約1,000億円)突破は、NiziUの功績」と切り出した同紙は「JYPは1年2ヵ月ぶりに時価総額1兆ウォン時代に復帰し、ライバルのSMエンターテインメント、YGエンターテインメントを大差で追い抜き、エンターテインメント業界No.1のポストを更に固めている」と分析した。ちなみにSMエンターテインメントとYGエンターテインメントの時価総額は7680億ウォンと7100億ウォン。

新人ガールズグループが、アジアを代表するエンターテインメント企業に何故ここまで凄い経済効果をもたらしているのか。マネー・トゥデイは、現在の実績より”期待感”が反映された結果だと分析している。

投資家に期待を抱かせる理由として、・オーディション番組『Nizi Project(虹プロ)』が放送開始から日本で大きな話題になったこと ・LINEミュージックチャート1位 ・Youtube再生回数などが挙げられている。更に同紙は、現在NiziUのシンドロームをTWICEのデビュー2年目のシンドロームと類似していると、比較分析を展開。「Googleのトレンド指数や各種音楽チャートでの活躍は、2016年のTWICEと似ている。多くの投資家は、TWICEの活躍で株価が8倍近く跳ね上がった2018年の状況を覚えている。NiziUがJYPの次なる成長動力になると期待されている」とし「この流れだと、秋には東京ドームでの単独公演も可能な勢い」と展望した。

TWICE

NiziUのシンドロームは、TWICEのデビュー2年目のシンドロームと似ている?(画像出典:TWICE公式Twitter)

マネー・トゥデイの分析が正しければ、NiziUの人気と勢いはTWICEのそれより1年早いということになる。2015年にデビューしてK-POPを代表するガールズグループに成長したTWICEの強力なライバルは、同じJYP所属の”妹分”であるNiziUになる可能性すら見えてきた。TWICEがまだ人気絶頂にあるタイミングでNiziUを成功裏にローンチさせると共に、K-POPのローカライズを先導した会社という経験と称号を手に入れたJYPの今後に注目が集まっている。


NiziU『Make you happy』MV(動画出典:JYP Entertainment)



TWICE

TWICE (トゥワイス / ハングル 트와이스)は、2015年に韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送されたサバイバルオーディション番組「SIXTEEN」を通して選ばれた9人のメンバーによって結成された。
グループ名の「TWICE(トゥワイス)」には、「良い音楽で一度、素敵なパフォーマンスでもう一度感動をプレゼントする」という意味が込められている。

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