NewJeansに膨らむ議論･･かつて'ロリコンコンセプト'を疑われたIUの災難に再注目

ADORの新人ガールズグループであるNewJeansが、”ロリコン議論”に巻き込まれた。実は過去にIUも、ロリコンコンセプトを疑われ、現在に至るまで中傷に悩まされている。では、なぜIUに“ロリコン議論”が浮上したのか。彼女の4枚目のミニアルバムがリリースされた2015年にさかのぼってみる。

HYBE傘下のレーベル、ADOR(All Doors One Room)の新人ガールズグループが、ついにベールを脱いだ。

5人組ガールズグループNewJeans(写真提供：©スポーツ韓国、画像出典：ADOR)

5人組で構成され、グループ名はNewJeans。7月22日には、グループ初となるコンテンツ(ミュージックビデオ)が公開された。

NewJeansは、HYBEが総力を挙げ育て上げた、全員10代の女性アイドルグループである。

近年のK-POP界において、アイドルのボーカルとパフォーマンスと同等に重要視されているのが、”世界観(ユニバース)”だ。

NewJeansは”コンセプト職人”と称される、ミン・ヒジン現ADOR代表が先頭に立ち、コンセプトを仕切っていると見られるが、現在とある議論に巻き込まれている。

それは、”*ロリータコンプレックス疑惑”。略して”ロリコン議論”である。

*ロリータコンプレックス：幼い少女に対する恋愛感情や本能的な愛欲のこと。

韓国ネットだけでなく、海外の音楽ファンの間でも、この”ロリコン”を連想させるコンセプトに批判が寄せられている。

実は、このロリコンコンセプトは、どんなに革新的な変貌を遂げているK-POP業界でも、タブー視されており、いわば”触れてはいけないもの”。

そんな“触れてはいけないもの”を想像させたことで、ロリコンコンセプトを疑われ、現在に至るまで中傷に悩まされているアーティストがいる。

K-POPファンなら誰もが知る、NO.1女性ボーカリストのIU(アイユー)がその主人公だ。

IUに“ロリコン議論”が浮上した理由とは？(写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

ではなぜ、IUに“ロリコン議論”が浮上してしまったのか。

それは、彼女の4枚目のミニアルバム『CHAT-SHIRE』がリリースされた2015年にさかのぼる。

当時、アルバムタイトル曲『Twenty Three(23)』のミュージックビデオが発表されたのだが、その映像ではIUが哺乳瓶を口にくわえたり、哺乳瓶の中に入っていた牛乳をこぼすシーンが登場する。

このMVを見た韓国のネットユーザーが「コンセプトが、ロリコンを連想させる」と非難。

発表当初は、男性ネットユーザーの間で“性的ジョーク”として笑いのネタになっていたが、女性ネットユーザーが加わると「男性の性的ファンタジーを満足させるために、過度なコンセプトを試みた」と、オンラインコミュニティーを中心に糾弾の声が高まっていく。

「“哺乳瓶”だけでロリコンなの？」と、首をひねる人がいるかもしれないが、IUに批判的なネットユーザーは、その根拠として・倒れた花瓶から白い液体が流れる・ティーザーイメージに写っている書籍タイトル――Delicate(弱い、繊細な)－*LEON(レオン)－Discipline(しつけ)が「ロリコンイメージを助長させる」と主張。

*LEON：1994年に公開されたフランス映画。世界的にヒットした名作だが、ロリコン議論はいまだ絶えない。