【韓流20周年企画-歌手 SE7EN(セブン)編】2022年は、日韓同時開催が話題となったFIFAサッカーワールドカップから20年を迎える年となる。振り返ると日本の韓流ブームの歩みも、同じようなタイミングだったのではないだろうか・・そんな時代に、日本でも人気を博した歌手のSE7ENの歌手人生を振り返る。
2000年序盤、日本に彗星のごとく現れ、人気が一気に広がった歌手のBoA(ボア)。
以降、神話(SHINHWA)やリュ・シウォン、東方神起(TVXQ)など、多数の歌手が日本でブレイクしたが、その中の1人にSE7ENがいる。
彼は当初、現在BLACKPINK(ブラックピンク)などが所属している事務所、YGエンターテインメント(以下、YG)からデビューした。
YGのヤン・ヒョンソク代表の前でダンスと歌を披露したところ、「明日から来て練習して」と声をかけられ、同事務所の練習生オーディションに合格したという逸話の持ち主だ。
その後、2003年に1stフルアルバム『Just Listen』でソロデビューを果たし、歌唱力とダンス、秀でたルックスにYGのマーケティング力が加わり、デビュー前から大型新人として、大きな注目を浴びた。
タイトル曲の『COME BACK TO ME』では、各音楽番組で1位を獲得し、当時放送されていたMBC『音楽キャンプ』では、同番組としては初の5週連続1位に輝いた。
2004年に出した2ndアルバムの『Must Listen』のタイトル曲『Passion』も大ヒットを記録。
同年にはデジタルシングル『Crazy』を出し、2005年には日本で1stシングル『光』を含めた、シングル計3枚を発売して人気を博した。
2006年に韓国で発売した、3ndフルアルバム『24/Seven』と4thフルアルバム『Se7olution』も同様に好成績を残している。
また、日本でもアルバムとシングルをそれぞれ1枚ずつ発売し、オリコンの上位圏にランクインした。
当時は、ソロダンス歌手の二大巨頭として、RAIN(ピ)のライバルに挙げられる程の人気を博した。
世間からの人気はRAINの方が高かったものの、一部の音楽評論家たちからは歌唱力の面においてSE7ENが優勢だという評価だった。
しかしその後、RAINが日本をはじめ世界を舞台に成功を収めたのに対し、SE7ENは今ひとつ成果を残せず・・ 当時、YGが目指していた音楽性が、大衆音楽から外れていたために人気を維持できなかったとの見解もある。
2006年にはアメリカ進出を図るも、大衆的な人気がなかったのはもちろん、評論家からも酷評され、惜しくも失敗に終わってしまう。
またそれに輪をかけて、アメリカ進出による韓国及びアジア圏での活動の空白期間は、人気の下落という結果を招いたようだ。
結局、2009年頃にアメリカでの活動に終止符を打った彼は、2010年に韓国でカムバックした後、2013年に”芸能兵士”として入隊する。
しかしこの時、歌手人生が一瞬で水の泡となる問題を起こしてしまう。
服務期間中に風俗店に足を運んだことが明らかとなったのだ。
当時、本人は性売買の疑惑を否定し、証拠がなかったことから嫌疑なしで終結を迎えたものの、世間の反応は冷たいものだった。
余談だが、SE7ENは服務期間中の無断離脱である点では処分を受けており、以前から芸能兵士に対する世間の目が厳しかったことも影響し、この出来事が決定打となって芸能兵士制度が廃止という結果に。
それから3年後、SE7ENはあるバラエティー番組に出演して、性売買の事実を否定するも、世間の反応に変化はなく冷ややかなままだった。
2018年には、「性売買に関する虚偽の事実の流布に、強硬な対応をとる」と公式立場まで発表している。
嫌疑なしとされてからも数年に渡って、世間からの風当たりが強かったことを物語っている。
一時は日本でも人気を博し、RAINのライバルとして活躍したSE7EN。
現在も、歌手活動はもちろんミュージカルに出演するなど、芸能活動は行っているが、スキャンダルさえなければ今頃彼は、優れた才能と実力を思う存分に発揮し、さらに活躍の場を広げていたかもしれない。
かつて一世を風靡したように、またSE7ENが世間を賑わせる日は来るだろうか。今後の活躍が期待される。
(構成:西谷瀬里)
編集部おすすめ記事
こちらも投票お願いします!
こちらの検定もチャレンジ!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
韓国映画入門者におすすめ!グローバル興行「1億ドル以上」歴代大ヒット作品6選
-
日本の地上波&ローカル局に愛され続ける「鉄板時代劇」!オンエア頻度が高い韓国ドラマ12選
-
どの作品が高評価を獲得したの?今年日本に初上陸した最新韓国映画6選
-
皆「ズズズ」って知ってる?K-POPファンならおさえておきたい「頻出スラング」8選
-
Red Velvet ウェンディ、KBS新オーディション番組「ザ・エンターテイナー」の制作発表会に出席!(PHOTO10枚)
-
それ知ってた?海外ドラマが原作の大ヒット韓国ドラマ4選
-
日本の韓ドラファンも大注目!2024年を盛り上げた韓国俳優8人「次作」まとめ
-
韓国ドラマ 最新トレンドキーワード!韓国風「ピカレスク」で好評を得た作品 5選
-
日本のファンが選んだ「大俳優として安着したNo.1韓国アイドル」は2PMジュノ!
-
「国防部へ苦情」BTS V、ミン・ヒジンへのメッセージ送信は本当に「人気芸能人優遇」?
-
「ジェジュン × ジュンス」JX ソウルコンサート、キャンセル待ち続出に追加販売を発表
-
【2024年最新評価】子どもと一緒に楽しみたい!日常のスパイスとなる「成長×感動」韓国ドラマ 5選
-
aespa カリナ & ジゼル、KBS Cool FM「イ・ウンジの歌謡広場」の生放送に出演!(PHOTO10枚)
-
あなたの地元で観られるかも!11月地上波&ローカル局で放送予定の韓国ドラマ9選
-
【10月20日~26日】10%超が4作品も!韓国ドラマ 最新視聴率ランキング1~12位
-
一度も韓国ドラマを体験していない日本人におすすめ!「ハードル低い」最新話題作4選
-
「チャングムの誓い」イ・ヨンエの同期を演じた高学力女優、アメイジングな近況が話題
-
祝29歳!BTS ジミン 10月のカレンダー一面を飾ってほしい韓国男性アイドルの1位に
-
ジュノ(2PM)、ピョン・ウソクも「2024 MAMA」授賞者ラインナップ公開
-
韓国ドラマ界の「新打撃女王」キム・テリが放ったヒット作をフラッシュバック!
-
ENHYPEN ニキ「24年9月版 K-POP日本人男性メンバー人気投票」で1位に!3カ月連続の快挙
-
錚々たる銀幕スターたちの頂点に立ったのは誰?「10月韓国映画俳優ブランド評判」ベスト5
-
日本のK-POPファンが選んだ「最強童顔を誇る韓国男性アイドルのNo.1」はジェジュン!
-
【2024年版】この秋、韓国ドラマで「涙活」日本で泣けると好評の歴代作品7選
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。