【韓国見出し】韓国メディアの鋭い分析をお伝えする!今回は、韓国メディアの中央日報が伝えた、K-POP女性アイドルの活躍をご紹介します。「BTSの後を継ぐ世界的なスターは、ガールズグループの中から出るだろう」という大胆な予想とその根拠とは‥。
K-POP界の絶対的1強
人気アイドルグループ、BTS(防弾少年団)を人々はこう呼ぶ。
現在、彼らの入隊時期や、兵役優遇への議論が韓国ネット上で熱く交わされる中、グループの経済効果にも自ずと注目が集まっている。
韓国のマクロ経済分析機関、現代経済研究所の調査によると、BTSが韓国にもたらした経済効果は約4兆ウォン(4100億円)にも上るという。
![人気アイドルグループ、BTS(防弾少年団)](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/06/tp-bts-butter-billboard.jpg)
人気アイドルグループ、BTS(防弾少年団)。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
これは、ソウル市と約150km離れた江原道(カンウォンド)の襄陽(ヤンヤン)郡を結ぶ高速道路の年間経済効果と、ほぼ変わらない数値である。
韓国のエンターテインメント企業が、”第2のBTS輩出”を掲げ、男性アイドルを精力的に育成する理由は、ここにあるのだ。
しかし、韓国の大手日刊紙である中央日報は「BTSに次ぐ世界的なアイドルは、ガールズグループになる」と、大胆な予想をする。
4月25日、同紙はオンライン版に『K-POPガールズグループはカネにならない? ポストBTSはおそらくガールズグループ』という見出しを打ち立て、K-POPのガールズグループが持つポテンシャルを詳しく伝えた。
「”ガールズグループはカネにならない”という言葉は古いものになった。K-POPファンは男性より女性が多いため、収益の確保が難しいという意味だが、SM・JYP・YGの大手3社は現在、ガールズグループのおかげで儲かっていると言っても過言ではない」
こう切り出した中央日報は、K-POPの世界で囁かれている言葉を1つ紹介している。
「ネクストBTSは、ガールズグループになる!」
TWCIE、史上初東京ドーム3回公演
中央日報が注目した現象は、ガールズグループのチケットパワーだ。
その事例として、今月23日から3日間、東京ドームでコンサートを行ったTWICE(トゥワイス)を挙げる。
![](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/04/twice-tour-1024x768.jpg)
東京ドームでコンサートを行ったTWICE(トゥワイス)。(画像出典:TWICE公式Facebook)
3日間に渡る公演は、全席完売。
「東京ドーム3デイズ公演は、AKB48に続き女性アーティストとしては歴代2番目。K-POPガールズグループとしては史上初となる」
日本における”アーティストの目指す夢の聖地”と、東京ドーム公演の持つ象徴性をアピールした同紙は、日本公演を終えた後、アメリカで追加公演を行うTWICEの多忙な近況を伝えた。
そして今度は、コンサートではなく、海外有数の音楽フェスティバルの話題へ。
「aespa(エスパ)は、”コーチェラ・フェスティバル”のメインステージに立った! これはK-POPガールズグループ初となる快挙」
※コーチェラ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival):アメリカ・カリフォルニア州インディオの砂漠地帯にて行われる、野外音楽フェスティバル。毎年20万人以上の音楽ファンが集まる世界最大規模のフェスティバル。
YGの大黒柱、BLACKPINK
K-POPガールズグループへの称賛は、ここで止まらない。
中央日報は「BIGBANG不在の4年間、YGエンターテインメントを養ったのはBLACKPINK(ブラックピンク)だ。もはや彼女たちは、YGの大黒柱である」
![YGエンターテインメントの4人組ガールズグループ、BLACKPINK(ブラックピンク)](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/07/tp-blackpink-topic.jpg)
YGエンターテインメントの4人組ガールズグループ、BLACKPINK(ブラックピンク)。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
何と言ってもBLACKPINKの持つすごさは、”記録更新”にある。
「最近、『BOOMBAYAH』のYoutube再生回数が14億回を突破。これまでに、32作のミュージックビデオが1億回以上の再生数を記録しており、そのうち6作は10億回というメガヒットを飛ばした」
BLACKPINKが運営するYoutubeチャンネルの購読者数は7360万人。この数字は、全世界アーティストの中で男女問わず1位である。
脱BTS! LE SSERAFIM
HYBEの収益の半分以上を占めているのは、周知の通り、BTSだ。
しかし最近、メンバー入隊による、長期的な空白が懸念されており、新たな収益モデルを作るべく、HYBEの動きも慌ただしくなっている。
そんなHYBEが満を持して、世界の音楽ファンの前にお披露目するガールズグループが、LE SSERAFIMである。
![海外からも注目を集めているLE SSERAFIM](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/04/lesserafim-debut1-836x1024.jpg)
海外からも注目を集めているLE SSERAFIM(画像出典:LE SSERAFIM公式Twitter)
HYBE側は現在、”女性版BTS”の輩出に鼻息が荒い様子。BTS産みの親、パン・シヒョク総括プロデューサー指揮の下、有名作曲家たちが総出でLE SSERAFIMのデビューアルバム制作を支援している。
市場の変化により、ガールズグループが売れる時代に
以上のように、K-POPガールズグループは、収益や話題性でも男性アイドルを上回る勢いを見せている。
中央日報は、このような現象について、”市場の拡大”がその原因であると分析。K-POPを楽しむファンが、今や世界規模のスケールになっており、ガールズグループに有利な局面になったという。
女性ファンだけの娯楽とされていたK-POPには、男性ファンも急増しており、男女ファンを同時に獲得できる女性アイドルに勢いが付くという理屈だ。
同紙は、淑明女子大学経営学部のソ・ヨング教授の言葉を引用し、K-POPガールズグループが持つポテンシャルをこう評している。
「BTSの後を継ぐ世界的なスターは、ガールズグループの中から出るだろう。この場合、その収益性は現在の数十、数百倍の規模になるだろう」
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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