• 韓国メディアが、今年(2023年)誕生した新人ボーイズグループを「第5世代の筆頭」と紹介している。
  • 昨年デビューしたばかりのNewJeans(ニュージンズ)は、第4世代のグループ。
  • 新たな「第5世代」の誕生について、韓国では「共感する VS 商法に過ぎない」の意見に分かれているようだ。
『BOYS PLANET』から誕生した、ZEROBASEONE(ZB1)

Mnet『BOYS PLANET』から誕生した、ZEROBASEONE(ZB1) (画像出典:ZEROBASEONE 公式Twitter)

2022年のK-POP界は、「第4世代」のグループが大躍進を遂げたことが記憶に新しい。特に、新人ガールズグループの活躍が目立った。

K-POP業界的には、男女グループが交互に盛り上がりを見せると言われているそうだが、その法則通り、2023年は新たに誕生したボーイズグループが早くも話題を集めている。

そのグループとは、ZEROBASEONE(ZB1/ゼロベースワン)と、BOYNEXTDOOR(ボーイネクストドア)。

ZEROBASEONEは、今年(2023年)4月、Mnetのオーディション番組『BOYS PLANET(2023)』から誕生した9人組グループで、7月10日にデビューしたばかり。

BOYNEXTDOORは、5月にHYBE傘下レーベルの​​KOZエンターテインメントからデビューした6人組で、Block B(ブロックビー)のメンバーZICO(ジコ)がプロデューサーを務めているグループだ。

彼らは自ら「第5世代」を名乗り、メディアもそれに便乗して「第5世代グループの筆頭」と紹介している。

今年は他にも、YGエンターテインメント(以下、YG)からデビューする、7人組ガールズグループBABYMONSTERや、ENHYPEN(エンハイプン)を誕生させたプロジェクト『I-LAND』のガールズグループバージョン『I-LAND2』の放送が予定されているため、メディアが伝える記事にも「第5世代」という文字が並んでいる。

この状況について、音楽業界では「第4世代との直接競争を避けて、比較されないための布石」との評価が支配的のようだ。

HYBE傘下レーベルからデビューした、BOYNEXTDOOR

HYBE傘下レーベルからデビューした、BOYNEXTDOOR (画像出典:BOYNEXTDOOR 公式Twitter)

それでは、世間一般の人たちは、K-POPの「第5世代」の誕生について、どのように感じているのだろうか。

韓国オンラインコミュニティーでは「第5世代に共感する」 VS 「共感しない、商法に過ぎない」という議論が巻き起こっている。

まず「共感しない、商法に過ぎない」と主張する人たちは、「第4世代と第5世代には、音楽的そしてコンセプト的にも相違を感じられないから」という意見が多いよう。

K-POPファンいわく、これまでの第1世代~第4世代の歴史を振り返ると、各世代の分類に明確な境界はなくとも、「世代が変わった」と観念的に感じられる特徴があったのだという。

しかし、第4と第5世代には、その「世代が変わった」と感じられるほどの差がない。そのため、今年誕生した新人グループを「第5世代」と謳うのは、業界的な戦略だと指摘している。

「第5世代に共感する」という人たちの中には、世代による違いを感じていない人もいるが、「コロナ禍の終焉による新しい時代に相応しく、“第5世代”と称してもいいのでは?」という考えもあるようだ。

一方で、第5世代の登場によって、第4世代のアイドルの基盤が作られる前に地盤沈下が起きる、という心配も起きている。

その理由は、第4世代らしいカラーやコンセプトなど、特徴がはっきりと作られる前に、新たな世代が出て来てしまったからだ。

これだと世間には、「第4世代=コロナ禍で活躍したアイドル」という印象を与えかねない。

ファンは、第4世代が「大した特徴もなく、コロナで自由に活動ができなかった時代に犠牲を強いられた、哀れなアイドル」と評価されてしまうことを憂慮しているのである。

韓国のオンラインコミュニティーにも「第3のBTSが健在で、NewJeansが第4なのに、もう第5?」「世代は1年で変わるものじゃない」「まるで第4世代の全盛期がすでに終わったかのよう‥」「第4が出て来たばっかりなのにもう新しい世代って‥携帯の機種じゃないんだから」といった反応が上がっている。

今年下半期も、新たなK-POPアイドルの誕生が続きそうだが、第5世代の誕生について、日本の皆さんはどう思う?

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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