• 2012年はK-POPがグローバル進出に大きく飛躍した年。
  • この年には先輩グループたちの成功を見て、女性新人グループが次々にデビューした。
  • しかし競争があまりに激しく、現在は既に全てのグループが解散・契約終了してしまった2012年デビューのガールズグループをご紹介。

2012年はK-POP界にとって、節目の年だったと言えるかもしれません。

PSYが7月15日にリリースした「강남스타일(カンナム・スタイル)」が世界的に流行。30カ国以上のチャートにランクインし、MVはYouTube上で初めて再生数が10億回を達成した動画に。

また、BIGBANGがヨーロッパ最大の音楽授賞式『MTV EUROPE MUSIC AWARDS』で『ワールドワイド・アクト賞』を受賞(2011年末)、SUPERJUNIORはフランス・パリで韓国歌手で初めて単独公演を行いました。

K-POPのグローバル市場への進出において大きく飛躍した年と言えるでしょう。

では、そんな”黄金世代”とも言うべき2012年の新人アイドルたちはどうだったかというと、先輩グループのヒットを受け各事務所が新人グループを輩出。

特にガールズグループは、2NE1、4minute、T-ARA、AFTERSCHOOLなどの成功を見て、新人が次々にデビューしました。

しかしデビューが多く重なった2012年は、どんなに実力があっても差別化するのが難しく、ガールズグループレッドオーシャン時代(市場が飽和して競争が激化した状態)と呼ばれるように。

結果的に成功が難しい年になってしまったものの、決して実力が無いわけではなかった2012年デビュー組のガールズグループたち。

本記事では、現在では既に全てのグループが解散や契約終了してしまった”黄金世代”2012年デビューのガールズグループをピックアップしてご紹介します。

EXID

バナナカルチャーエンターメントからデビューしたEXID(イーエックスアイディー)。歌唱力の高いメンバーが揃っていることが特徴で、セクシー系からガールクラッシュまで様々なコンセプトに挑戦。

2015年にリリースした「위아래(UP&DOWN)」 が大ヒットし、YouTube再生回数が1億回を突破。

EXID(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

2019年に全員がバナナカルチャーとの契約を終了しましたが、メンバー仲が良いことでも知られるEXIDは2022年9月29日には完全体でアルバム「X」を発売し、ファンと一緒に10周年を祝いました。

AOA

AOA(エイオーエイ)はFNCエンターテイメントから8人組ガールズグループとしてデビュー。当初はバンドユニットとダンスユニットで形態を変えられるというコンセプトでしたが大きな成功には至らず、当時の定番だったセクシー路線に変更。

2014年に「짧은 치마(Miniskirt)」で初めて音楽番組1位を獲得しました。

AOA(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

その後「단발머리(Short hair)」「사뿐사뿐(Like a Cat)」などのヒット曲を生み出しましたが、2016年を境にメンバーが少しずつ減り、2019年の活動を最後に事実上の解散状態に。

現在もFNCに所属している唯一のメンバー、チャンミは活動名を「ドファ」に変更。現在はMnetのサバイバル番組『QUEENDOM PUZZLE』に出演中。

CRAYON POP

ChromエンターテインメントからデビューしたCRAYON POP(クレヨンポップ)。

2013年にリリースした「빠빠빠(Bar Bar Bar) 」は中毒性の高いメロディとコミカルなコンセプトが受けて徐々に人気が上昇。『チャート逆走』という言葉を最初に生み出した楽曲とも言われています。

CRAYON POP(画像出典:CRAYON POP公式FaceBook)

レディー・ガガから直接指名を受け、オープニングアクトとして北米ツアーコンサートに同行したことも。

公式的には現在もグループは存続しているとされていますが、2017年の活動を最後に実質の解散状態に。その後は女優やYouTuberとしてそれぞれ活動しています。

FIESTAR

当時のLOENエンターテインメントからIUの後輩としてデビューしたFIESTAR(ピエスタ)。

正式デビュー前にIUとのコラボでリリースした軽快なサマーソング「달빛바다(Sea Of Moonlight)」や、MVにキム・ジュンスが出演したデビュー曲「VISTA」等が話題に。

FIESTAR(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

中国籍とアメリカ国籍のメンバーを含む多国籍グループで、完璧な実力とビジュアルを兼ね備えており、清純からセクシーまで様々なコンセプトに挑戦。

しかし2018年に専属契約が満了し、実質の解散状態となりました。

Sunny Days

ハウンエンターテインメントからデビューしたSunny Days(サニーデイズ)。高い歌唱力を持ったメンバーが揃い、実力派ボーカルグループとして活動しました。

Sunny Days(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

5人組でデビューしたSunny Daysは、2013年には2人の追加メンバーを迎え入れ7人組に。その後も、何度かメンバーを入れ替えながら活動しましたが、2015年の活動を最後に2016年に解散することとなりました。

THE SEEYA

MBKエンターテイメントから4人組でデビューしたTHE SEEYA(ザ・シーヤ)。2011年に解散したSeeYa(シーヤ)の名前を引き継いで結成。

THE SEEYA(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

ミュージカルやボーカリストの経験のあるメンバー達で構成された実力派グループであることが話題に。約2年という短い活動期間ではあったものの、EP1作とシングル4作をリリース。2015年に事実上の解散状態となりました。

HELLOVENUS

ファンタジオエンターテインメントとPledisエンターテインメントが合併したFantagio Musicから6人組ガールズグループとしてデビューしたHELLOVENUS(ハロービーナス)。それぞれの事務所から選抜されたメンバーで結成されました。

2012年にデビューしたガールズグループの中でも「大型新人」と紹介され、ニュースサイト『オールK-POP』やGAONチャートのK-POPアワード等で新人賞を受賞。

HELLOVENUS(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

2014年に突如ファンタジオとPledisが合併プロジェクトを終了。メンバーの入れ替えを経て2期目の活動に入りましたが、徐々に個人活動が増えるようになり、2019年に解散しました。

***

他にも2012年にはGangkiz、Tiny-G、TAHITI、15&、SPICAといったグループがデビューし、現在はどのグループも解散。

成功が難しいと言われた2012年デビュー組ですが、たくさんのガールズグループが切磋琢磨する中でレベルを押し上げ、K-POPの発展に大きく貢献した年代だったとも言えるでしょう。

小原 エリ

Kカルチャーの新鮮な情報を、身近な言葉でシンプルにお伝えできるように頑張っています。主にまとめ記事を担当。新しいK-POPや韓国ドラマとの出会いのきっかけを作れると嬉しいです

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