- 韓国時代劇は、実在した王が登場するドラマが多く、彼らの存在が作品をより一層盛り上げる。
- 中でも、歴史資料に人となりが推測できるようなエピソードが残っている国王は、主人公になるケースが多い。
- そこで本記事では、人間味溢れる魅力で数々の作品に登場してきた王の、知られざる逸話を紹介する。
一度ハマると抜け出せない韓国時代劇。
朝鮮王朝を背景にした作品が多く、実在した王が主人公になっていることもしばしば。慈悲深い性格から非情なタイプまで様々な王が登場し、言葉や行動、生き様が物語をよりドラマチックにする。
しかし歴史資料には、人となりまで細かく記録されているものはほぼなく、実際にどのような人物であったのかまでは詳しく分かっていないのだとか。
なぜなら彼らは自らの言動に細心の注意を払い、一部の限られた人とのみ接触、私生活はベールに包まれていたから。
だが中には人間性を垣間見ることのできるエピソードが残っている国王がおり、そんな彼らの数少ない貴重なヒストリーは、作品の中に盛り込まれることが。
そこで本記事では、韓ドラ時代劇でお馴染みの国王の人間味溢れる興味深い逸話と、彼らが登場したドラマを一部紹介する。
スラング王 正祖
朝鮮第22代国王・正祖(チョンジョ)は、韓国時代劇に頻繁に登場する王で、最近では、大ヒットドラマ『赤い袖先』でジュノ(2PM)が演じた人物だ。
名君として知られる彼だが実は口が悪かったそうで、臣下が止めに入るケースが多かったという。
しかしこれはあくまで国政のため。罵られてもおかしくない行動をした場合にのみ、激しい口調でまくしたてたそうだ。

『赤い袖先』で正祖に扮したジュノ(画像出典:MBC)
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●登場するドラマ:
『イ・サン』
『風の絵師』(SBS/2008)
『トキメキ☆成均館スキャンダル』(KBS/2010)
『ペク・ドンス』
『秘密の扉』
『赤い袖先』など
親バカ 太宗
朝鮮第3代国王・太宗(テジョン)は、長男の譲寧(ヤンニョン)大君に対する愛が格別だったと言われている。
ろくでなし息子がやらかした数々の問題行動に胸を痛め、ある時は一晩中泣いて、声が枯れてしまったこともあったが最後まで目をつぶろうとし、結局譲寧大君を王世子の座から降ろしたものの、別の口実を作ってまで自分の傍に置いて守ろうとした。
●登場するドラマ:
『太宗イ・バンウォン』
『六龍が飛ぶ Roots of the Throne』
『根の深い木~世宗大王の誓い~』(SBS/2011)
『私の国』(JTBC/2019)など
ロマンチスト王 世宗
朝鮮第4代国王・世宗(セジョン)は、愛する女性に対しどこまでも優しい王だったと言われている。
寵愛した後宮をこっそりと呼び出し、当時王でさえも口にする機会が少なかったみかんを彼女にプレゼントしたのだとか。

『根の深い木~世宗大王の誓い~』で世宗に扮したハン・ソッキュ(画像出典:SBS)
●登場するドラマ:
『龍の涙』(KBS1/1996)
『大王世宗』(KBS1/2008)
『根の深い木~世宗大王の誓い~』など
愛妻家 定宗
第2第国王・定宗(チョンジョン)は、朝鮮王朝時代の王の中で最も愛妻家だったと言われている人物。
妻キム氏を先に失い、彼の弟が彼女を弔う宴を開いたのだが、盛り上がる中、定宗は急に亡き妻を思い出し、自分だけが楽しむことはできないと席を外したのだとか。
●登場するドラマ:
『太宗イ・バンウォン』(KBS1/2021)
『六龍が飛ぶ Roots of the Throne』(SBS/2015)など
内官が親友だった!? 明宗
朝鮮第13代国王・明宗(ミョンジョン)は、身の回りの世話などをする内官と共に過ごすのを好んだという。
国事について議論する重要な日課を仮病をつかって中止し、内官と遊びに出かけたことがあるというエピソードが。

『オクニョ 運命の女』で明宗に扮したソ・ハジュン(画像出典:MBC)
●登場するドラマ:
『女人天下』(SBS/2001)
『宮廷女官チャングムの誓い』(MBC/2003)
『オクニョ 運命の女』(MBC/2016)
『魔女宝鑑 〜ホジュン、若き日の恋〜』(JTBC/2016)など
我が子を溺愛した中宗
朝鮮第11代国王・中宗(チュンジョン)は、我が子への愛が大きな人物だった。
久しぶりに子どもたちが自分を訪ねてきてくれると、履物も履かずに飛び出し涙を流して喜んだという。
●登場するドラマ:
『王と妃』
『女人天下』
『宮廷女官チャングムの誓い』
『ファン・ジニ』(KBS/2006)
『王と私』(SBS/2007)
『オクニョ 運命の女』
『七日の王妃』(KBS/2017)など
ナルシスト 孝宗
朝鮮第17代国王・孝宗(ヒョジョン)は、自分のルックスに自信がありナルシストだったと言われている。
鏡を見るたびに満足感に浸っていたとの記録が残っているほどだ。

『花たちの戦い ~宮廷残酷史~』で孝宗に扮したキム・ジュヨン(画像出典:JTBC)
●登場したドラマ:
『チュノ~推奴~』(KBS2/2010)
『馬医』(MBC/2012)
『花たちの戦い ~宮廷残酷史~』(JTBC/2013)
『華政』(MBC/2015)など
寛大な世祖
朝鮮第7代国王・世祖(セジョ)には、ユニークなエピソードがある。
それはある日、お酒に酔いふざけて臣下の腕をつねった時のこと。まさか行動にはうつさないだろうと思いながらその臣下に対し、「お前も私をつねってみよ」と発言したという。
しかし実際につねり返されてしまい腹が立ち怒ろうとしたものの、目をつぶったのだとか。
●登場するドラマ:
『王と妃』(KBS1/1998)
『大王世宗』
『王女の男』(KBS2/2011)
『インス大妃』(JTBC/2011)など
恋愛小説は愛読書 英祖
朝鮮第21代国王・英祖(ヨンジョ)は、息子を米びつに閉じ込め餓死させた逸話を持つ人物だが、そんな一面からは想像できない趣味が。
恋愛小説が好きで読み漁り、時には小説から引用して文章を書くこともあったのだとか。

『赤い袖先』で英祖に扮したイ・ドクファ(画像出典:MBC)
●登場したドラマ:
『イ・サン』(MBC/2007)
『トンイ』(MBC/2010)
『ペク・ドンス』(SBS/2011)
『秘密の扉』(SBS/2014)
『テバク〜運命の瞬間〜』(SBS/2016)
『ヘチ 王座への道』(SBS/2019)
『赤い袖先』(MBC/2021)など
現代なら天然キャラ決定!? 高宗
朝鮮第26代国王・高宗(コジョン)は、現代に生きていれば天然キャラと言われたかもしれない人物。
ある日、汗を流しながらラケットをふる西洋人の貴賓を見て、「どうして下の者にやらせないんだろう」と気の毒がったという。
当時王は、全身を使う動きをしないのが一般的だったため、このような発言をしたようだ。
●登場するドラマ:
『Dr.JIN』(MBC/2012)
『朝鮮ガンマン』(KBS/2014)
『ミスター・サンシャイン』(tvN/2018)
『風と雲と雨』(TV CHOSUN/2020)
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