OSTは、韓国ドラマをより一層盛り上げてくれる重要な要素の1つ。

物語の世界観や登場人物の感情にマッチした楽曲の数々は、映像とともにドラマファンの記憶にいつまでも残っているものだ。

しかし曲は覚えているものの、誰が歌っているのか分からないことはないだろうか。特に、アイドルグループの現役メンバーや元メンバーがOSTに参加している場合、グループ活動時とは楽曲の雰囲気が異なることが多く気づかないことも。

そこで本記事では、今年1年の締めくくりとして、K-POP界を代表するアイドルが歌ったOSTで、2024年の韓国ドラマを振り返ってみる。

誰が歌っているのか知れば、さらに作品を楽しめるのではないだろうか。

テイル

以前からOST界でも活躍してきたテイル(2024年10月15日グループ脱退)は今年、時代劇2作を盛り上げるのに一役買った。

まず権力闘争が描かれるなど正統派史劇として愛された『魅惑の人』(tvN/2024)では、『波浪』を披露。重厚感ある時代劇に負けないしっかりとした歌唱で強い印象を残した。

また、サスペンスとロマンスの融合でお茶の間を楽しませた『世子が消えた』(MBN/2024)では『僕のそばにいてよ』で、片想いをする登場人物の切ない気持ちを繊細に歌い上げ、視聴者の物語への没入を誘ったとして高く評価されている。

Crush

『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(tvN/2016)や『愛の不時着』(tvN/2019)など、話題作・人気作のOSTに高い確率で名を連ねるCrush(クラッシュ)。今年は、ヒット作『涙の女王』で『ごめん、憎んで、愛してる』を歌い、視聴者の心を鷲掴みにした。

冷めきっていた夫婦が相手への憎しみを捨てて愛を取り戻すストーリーは、彼の歌声によってより感動的に。この歌を聞くと、名場面の数々が思い出される人は多いはず。作品と切っても切り離せないほど観る者に強い印象を残した。

BOYNEXTDOOR

生歌に称賛の声が集まるなど、ダンスのみならず高いボーカル力を誇ることで知られるBOYNEXTDOOR(ボーイネクストドア)は、『Missナイト & Missデイ』(JTBC/2024)で『Lucky Charm』を歌った。

彼らにとって初となるOSTだったが安定感抜群。昼は20代に夜は50代になる主人公の青春を描いたストーリーに、清涼感溢れる彼らの歌声がぴったりだと好評を得て、作品とともに楽曲も愛された。

スルギ

Red Velvet(レッドベルベット)でメインボーカルを務めるスルギ。透明感のある歌声が特徴の彼女は、『ドクタースランプ』(JTBC/2024)で、『In my memory』を歌った。

時を経て懐かしい過去の恋と再び向き合う、何とも言えない感情を代弁したかのような楽曲で、透明感溢れるスルギのボーカルが独特の爽やかさをプレゼント、幼なじみの男女の恋をドラマチックに演出した。

チェン

高音から低音まで幅広い音域を自由に操り、甘く優しいボーカルが魅力のEXO(エクソ)のチェンは前出のスルギ同様、今年は『ドクタースランプ』のOSTに参加した。

挿入歌ではバラードを歌うイメージの強い彼だが、同作ではポップなメロディーが印象的な『The Way to love myself』で、人生最大の危機に直面した主人公の男女が互いに支え合いながら苦悩を乗り越えていく過程を明るく表現。彼の弾むような歌声により、ストーリーが重たくなりすぎず、より魅力的な作品に仕上がっている。

ムンビョル＆フィイン

夢の共演が叶ったとファンの間で話題となったムンビョル(MAMAMOO)とフィイン(元MAMAMOO)は、『正直にお伝えします!?』(JTBC/2024)で、1994年に4人組バンドとしてデビューしたRoo’Ra(ルーラ)の楽曲をリメイクした『Frankly Speaking』を披露した。

相性の良い歌声と抜群のケミストリーが大きな特徴で、2人の優れた歌唱力と力強いラップでドラマの世界観を最高潮に盛り上げたとの評価。物語への没入感を高めてくれるとして称賛されている。

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