aespa、Stray Kids、NCT‥第4世代の活躍が目覚ましい。2010年のデビュー以降、カムバックを発表するたびに記録を塗り替えるほどの勢いを持つ彼・彼女たちなのだが、かつてのアイドルグループと比較すると、ボーイズグループは大衆性が低いと言われている。その理由とは?
“第4世代”と呼ばれるアイドルの活躍が、勢いを増している。
その代表的なグループとして、TXT(トゥモローバイトゥギャザー)、aespa(エスパ)、Stray Kids(ストレイキッズ)、NCT(エヌシーティー)、ENHYPEN(エンハイフン)、IVE(アイヴ)などが挙げられ、韓国では”いよいよアイドル世代交代か”ともささやかれているとか。
この世代は差別化された世界観、しっかりとした音楽性、SNSを駆使した積極的なファンとのコミュニケーションなどで、飛躍的成長を見せた。
それだけでなく、デビュー以降に早い段階からグローバル市場に参入し、その地位を確立させることで”K-POPシンドローム”のバトンを受け継いでいる。
そんな破竹の勢いを見せている第4世代だが、韓国メディアの韓国日報(www.hankookilbo.com)は「第4世代は、女性グループに比べて、男性グループの大衆性が低い」と指摘。
その理由を紹介していたので、引用してお伝えする。
まず、女性アイドルと男性アイドルは、ローンチされた時からアピールするターゲットが違うのだと言う。
ガールズグループが、これまでに第1ターゲットとしてきたのは”大衆”だ。これは、ボーイズグループに比べてファンの勢いが、相対的に弱い点にある。そのため、グループの成功を目指すには、大衆性の確保が何よりも重要だと考えられている。
対してボーイズグループの第1ターゲットは、”ファンダム”が大半を占める。それは、ファン市場の方が大衆に比べて訴求力が高く、女性ファンを中心に熱が結束されればされるほど、厚くてしっかりとしたファンダムが形成され、圧倒的な収益を生み出すからだ。
EXO(エクソ)やBTS(防弾少年団)の世界ファンが、彼らのアニバーサリーにラッピングバスや飛行機、LED広告を出すなどのニュースを見れば、そのお金のかけ方は歴然であり、この手のニュースで、女性アイドルのファンが実施したというニュースは少数だろう。
これらの強力な火力を持つファンダムの確保は、やや低くなってしまう”大衆性”からくるリスクを相殺するのには十分だった。そのため、ファンダムを少しずつ世界へ拡大させ、グローバルなファンダムを狙うという戦略は、現在も過熱の一途をたどっている。
しかし、この流れが続けば続くほど”男性アイドル”と”大衆性”の距離は開く一方だと、同メディアは伝えている。
なぜなら、せっかく差別化を図るために掲げられた彼らの世界観やコンセプト、楽曲に込めたメッセージなどは”好き”でなければ共感できず、大衆にとってそれは”理解できない障害物”となるからだという。
実際、米ビルボードチャートにランクインし、ミリオンセラーアーティストであるにもかかわらず、韓国での大衆的認知度が高いかと言われると厳しいと言わざるを得ないそうだ。
***
“大衆性”の定義がはっきりとあるわけではないものの、”そのカテゴリーの興味のない人でも、知っている”というのが、ある程度の基準となるだろう。
アーティスト及びグループ名、メンバーの顔と名前の認知、代表曲など「その人なら私・僕も知っている」となるのが、いわゆる大衆認知度の高さとなる。
もちろん、グローバルな活動を広報した結果が、現在のグローバルK-POP市場拡張に影響を与えた点は、紛れもなく彼らの力であることは否定できない。
だからこそ、第4世代ボーイズグループの大衆性の低さが実にもったいないのである。
すでに彼らのグローバル地位は、一定水準以上に上がった。そんな彼らが、ファンダム攻略に続いて大衆性確保という宿題を成功的に終えれば、真の意味でのK-POPスペクタクル拡張と共に、”第4世代の時代”が繰り広げられることになるだろう。
Stray kids(スキズ)
Stray Kids(ストレイキッズ / ハングル 스트레이 키즈 / 愛称 スキズ)は、Mnetのサバイバル番組「Stray Kids」を通じて選抜された、JYPエンターテインメント所属の8人組ボーイズグループ。
2018年3月25日に、ミニアルバム『I am NOT』でデビューし、2020年3月18日にベストアルバム『SKZ2020』で日本デビューを果たしている。
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