今年の大きな人気を博した韓国ドラマ『愛の不時着』。昨年12月に韓国で放送が開始された『愛の不時着』だが、多くの韓国人が馴染みを覚えており、同ドラマの成功的な滑り出しにも一役買っていたが‥

2020年の日韓を熱く盛り上げた韓国ドラマ『愛の不時着』(tvN)。

いまだその人気ぶりは”現在進行形”で、特に日本においては主演俳優のヒョンビンとソン・イェジンへの人気と関心は、とどまることを知らない。

『愛の不時着』

ドラマ『愛の不時着』(写真提供:©スポーツ韓国)

日本より3カ月早い、昨年12月に韓国で放送が開始された『愛の不時着』だが、韓国を代表するスターの共演、北朝鮮兵士と韓国人女性(しかも、財閥令嬢)の禁断の愛という斬新なテーマだったため、放送開始前から話題となっていた。特にドラマタイトルである”愛の不時着”に、多くの韓国人が馴染みを覚えており、同ドラマの成功的な滑り出しにも一役買っていたと伝えられている。

実は、ドラマ制作の遥か昔(1988年)、『愛の不時着』という楽曲が、韓国で旋風を巻き起こすほどの人気を博していたのだ。それは破格的なリズムとダンスで、ソウル五輪の開催により浮かれていた韓国国民を、更に躍らせた。

パク・ナムジョン

パク・ナムジョン(画像出典:NJエンターテインメント)

この歌の主人公は、韓国のマイケル・ジャクソン(MJ)と呼ばれた男、パク・ナムジョンである。ブレイクダンスをベースとした軽やかなステップとサビの振りは、当時の学生たちが、学校の遠足で開かれる”のど自慢大会”で必ず披露したと言っても過言ではないくらい人気だったとか。2015年に放送され、日本でも大きな反響を呼んだドラマ『恋のスケッチ ~応答せよ1988~』でも、挿入歌として使用されている。

当時、パク・ナムジョンのバックダンサーとしてステージに上がっていた人物も大きな話題となった。その人物とは、後にYGエンターテインメントを創業して世界的なスターを発掘したヤン・ヒョンソク元代表。他にもK-POPの人気を支える大御所の中には、パク・ナムジョンの影響を受けた人物が多く存在しているようだ。

1999年に結婚した彼は、2人の子宝に恵まれ、特に長女のパク・シウンは子役タレントとして活躍。2017年~2019年の2年間は、JYPエンターテインメントに在籍していた。19歳となった彼女は今年、アイドルデビューを控えているという。

パク・シウン

パク・シウン(画像出典:ハイアップガールズTwitter)

10月8日、パク・シウンの所属事務所であるハイアップエンターテインメントは「パク・シウンが所属する6人組アイドルグループ”ハイアップガールズ”が、今年11月にデビューする」と、正式に発表。ハイアップエンターテインメントは、TWICEのヒット曲『LIKE OOH-AHH』『TT』『CHEER UP』などを作曲した2人組作曲チーム『BLACK EYED 必勝』が作った新生芸能事務所である。

パク・ナムジョンは、現在54歳。高度経済成長期を追憶する多くの視聴者の前で”懐かしい”ダンスと歌を披露するなど、バラエティー番組を中心に、芸能生活を続けている。

ドラマ『愛の不時着』が予想を上回る人気を呼び、再び召喚された80年代”韓国のMJ”ことパク・ナムジョン。思わぬ余波で”懐メロ歌手”が第一線にカムバックすることは、日本でもよくある話。これを機に、彼のアーティスト魂に火が付くことを、ファンは心待ちにしているかもしれない。


パク・ナムジョン『愛の不時着』(1989年)(動画出典:Youtube Again가요톱텐)






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