2019年11月24日、人気ガールズグループKARAの元メンバー ク・ハラさんが自ら命を絶ったという衝撃のニュースが飛び込んできた。1年経った今でも世界中のファンは悲しみの中にいる。くしくも日本でソロアーティストとして再スタートした直後に起こった悲劇だった。

故ク・ハラさん(2019年11月24日死亡/享年28)のKARAとしてデビュー後の華々しいアイドル経歴については、すでにK-POPファンによく知られていることだろう。しかし、デビュー前のク・ハラさんについては、あまり語られたことはないのではないだろうか。

今回は少しク・ハラさんのKARAデビュー前の様子に触れてみたいと思う。

故ク・ハラさん

故ク・ハラさん(画像出典:ク・ハラ Instagram)

容姿端麗、スポーツ万能だった幼少期

ク・ハラさんは、韓国南部の都市、光州広域市出身。光州と言えば、東方神起(TVXQ)のユンホ、BTS(防弾少年団)のJ-HOPE、miss A出身スジなど人気アイドルを多数排出している都市だ。幼い頃からかわいらしいルックスで注目されていたが、さらに中学時代は陸上部に所属し、*クサイン・ボルトというニックネームを持つほどの実力を持っていたという。

*クサイン・ボルト:ク・ハラ+ウサイン・ボルト

SMのオーディション ビジュアル部門で3位

ドキュメンタリー番組に出演したク・ハラさん

中学時代、ドキュメンタリー番組に出演したことのあるク・ハラさん(画像出典:KBS Entertain YouTube動画キャプチャー)

そんな中学時代に、地元光州KBSのミニドキュメンタリー番組『それでも諦められない夢』に出演した。この番組でク・ハラさんは芸能人になる夢を抱く少女として紹介され、これをきっかけにソウルへ上京。そして2005年、大手芸能所属事務所であるSMエンターテインメント(以下、SM)の第9回青少年ベスト選抜大会に参加し、ビジュアル部門で3位に選ばれ、SMで練習生生活をスタートさせた。

JYPのオーディションにも合格

バラエティー番組で当時のエピソードを語ったク・ハラさん

ク・ハラさんはバラエティー番組に出演した際、JYPのオーディションを受けた当時のエピソードを語ったことがある(画像出典:KBS Entertain YouTube動画キャプチャー)

しかし、いつデビューできるかわからないという不安から、2007年、会社に黙って複数のオーディションを受けた。そのオーディションには、SMと共に大手芸能事務所として君臨していたJYPエンターテインメント(以下、JYP)のオーディションも含まれていた。ク・ハラさんはもちろんこのオーディションにも合格していた。

KARA追加メンバーオーディショに合格

2008年にKARAのメンバーとしてデビューしたク・ハラさん

ク・ハラさんは2008年にKARAのメンバーとしてデビューした(画像出典:namu.wiki)

そして運命の2008年、芸能事務所DSPメディア(以下、DSP)に所属していたガールズグループKARAのメンバー キム・ソンヒが急遽脱退することになり、追加メンバーを選ぶオーディションが行われた。ク・ハラさんはこのオーディションに参加した。

DSPからデビューした別のガールズグループRAINBOW(レインボー)のリーダーだったキム・ジェギョンが、以前語ったインタビューの内容によると、ク・ハラさんは元々RAINBOWのメンバーに加入する予定だったという話もあったそうだ。しかしク・ハラさんは、このオーディションをきっかけに、カン・ジヨンと共にKARAの新メンバーとしてデビューすることになった。

SM、JYPという大手事務所のオーディションに合格していたク・ハラさんは、多くの芸能関係者からアイドルとして将来期待されていた人物だったことがよくわかる。そしてク・ハラさんは、それら大手所属事務所を蹴って、KARAとしてデビューすることを選び、ガールズグループの頂点に立つことに成功したのだ。

しかし、享年28歳という若さでこの世を去ってしまった故ク・ハラさん。輝かしいアイドル時代、その分多くの苦悩も抱えていた。そして亡くなってからもク・ハラさんの周りは騒がしく、もしかするとこの1年間、天国でもなかなかゆっくり休むことはできなかったかもしれない・・。

その輝きが眩しかった分だけ、ファンたちの記憶にも深く刻まれているク・ハラさんの姿。KARAとともに永遠に忘れられないだろう。








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