今年4月末に活動を終えた、ガールズグループのIZ*ONE(アイズワン)。その後、各メンバーの”アフターIZ*ONE”活動が気になるところだが、特に注目を集めるような動きはまだ見られていない。ファンの反発や所属事務所問題など、いくつもの要因が彼女たちの足を引っ張っている現状からのようだ。
韓国と日本合同のグローバルガールズグループ、IZ*ONE(アイズワン)が、今年4月29日に約2年半の公式活動期間を終え、惜しまれつつも活動を終了した。
IZ*ONEは、2018年にMnetオーディション番組『プロデュース48』で最終デビュー組に名を連ね、韓国芸能界にデビューしたプロジェクトガールズグループ。
日韓を中心に活発な活動を展開した彼女たちは、両国のK-POPファンから大きな愛を受けていた。日本と韓国でアルバムをリリースすれば相次いでチャート1位を記録。オンオフラインでのコンサートも大成功を収め、数々の快挙を成し遂げてきた彼女たちは、トップガールズグループとしてK-POP界をリードしていく存在となった。
そのような人気絶頂期に活動を終えるとあって、解散に対するファンの悲しみは大きい。
当初、プロジェクトグループとして結成されただけに活動期間が決まっていたグループだったが、彼女たちが成し遂げた成果を振り返れば、活動を終了するのはK-POPガールズグループ市場の大きな損失だと囁かれているほど。
それ故に、第2のスタートを控えた12人のメンバーに対するファンの関心は相変わらず現在進行形だ。
解散後、第2のスタートを切ったIZ*ONEのメンバー
解散から1カ月の時が経ち、いち早く新しいスタートを切ったのは、キム・チェウォンとクォン・ウンビ。
彼女たちは独自のコンテンツを通じてカバーソング映像を公開し、磨き抜かれた抜群の歌唱力を披露。ボーカリストとしての存在感を誇示している。
これに刺激された他のメンバーたちも、アイドル活動を本格的に始める。
彼女たちが向かった先は、個人SNSの開設だ。本人の名前でアカウントを開設し、ファンとより密接なコミュニケーションを始めている。
特に、メンバーの中でも断然トップクラスのフォロワー数を誇る宮脇咲良は最近、HKT48の卒業ニュースを伝えたなか、今後の活動にも日韓ファンからの注目を集めている。
これに先立ち、所属事務所をHYBE(旧BigHitエンターテインメント)に移籍するという噂が流れ、彼女に対するファンの関心は依然として熱い。
なぜ解散後の活動が活発化しないのか
日韓を超え、アジアでもトップアイドルとして認知される実力を持ったグループなのに、なぜ解散後に目立った活動をしないのだろうか。
まだ公式的に、IZ*ONE出身メンバーの具体的な今後の活動計画は決まっていない状態だという。
メンバーたちの所属事務所によると、グループ活動の終了とあいまって、各種グラビアをはじめ芸能番組や女優業など、多様な分野からラブコールが殺到したが、グループ活動を終えたばかりだけに、どの道に進むのかについては慎重な議論を続けるという立場を見せている。
そしてもう1つの理由、それは、ファンからの反発が起きるという懸念。
IZ*ONEのファンダムであるWIZ*ONE(ウィズワン)は、韓国最大のクラウドファンディングサービスWadiz(ワディズ)で”平行宇宙プロジェクト”を設立した。その目的は、IZ*ONEのリローンチ(再始動)時に必要な初期費用を集めることと、各メンバーの所属事務所がIZ*ONEの活動継続に同意するため。
リローンチを望むファンが立ち上げたクラウドファンディングは、解散日を前に20億ウォン(約2億円)を越える資金が集まっているという。
ファンは、再び”IZ*ONE”という最強ガールズグループの活躍を見たい一心で活動に力を入れている。再結成を望むファンの声や願いが届けられるなか、積極的に”アフターIZ*ONE”活動をすることはファンの思いを遮る結果を招く懸念もある。
また、日本人メンバーの場合、所属事務所や活躍の場を日韓のどちらに重点を置くのかといった”去就”問題もある。ファンの反発、元チームとの関係や日本ファンの世論、新天地で活躍するにあたっての不安など、様々な要因が彼女たちの”もう一歩”を躊躇させているのかもしれない。
IZ*ONE(アイズワン)
IZ*ONE(アイズワン / ハングル 아이즈원)は、韓国と日本合同のグローバルガールズグループである。
2018年に韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送された日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」を通して、韓国の芸能事務所に所属する練習生57人、日本のAKB48グループに所属するアイドル39人、総勢96人の練習生から、韓国の視聴者投票で選ばれた12人のメンバーによって結成された。
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