今年4月までの期間限定のプロジェクトチームとして活動中のIZ*ONE(アイズワン)。最近、韓国のある芸能媒体がIZ*ONEの活動延長について報じ、ネットユーザーの間では甲論乙駁が続いている。
Mnetのオーディション番組『PRODUCE 48』で結成され、2018年10月29日から2021年4月までの2年6カ月間、期間限定のプロジェクトチームとして活動中のIZ*ONE(アイズワン)。
グループでの公式活動が残りわずかという中、”活動延長”もしくは”契約終了”のターニングポイントを置いて内部で議論が成されているという。
1月12日、韓国メディア・日刊スポーツは、IZ*ONEの活動延長についてこう報じている。
「最近、*CJ ENM側は一部IZ*ONEメンバーの所属事務所の関係者に会い、契約に対する議論を進めていると伝えられた。ただし、すべての所属事務所に接触したのではなく、一部のメンバーは残留を確定し延長契約をする方向で糸口を掴んでいると見られる」
*CJ ENM‥自社のケーブルテレビチャンネル『Mnet』を通じて、人気オーディション番組『PRODUCEシリーズ』を手掛けた会社であり、IZ*ONEのマネージメントを担当している(正式には、CJ ENMが設立した子会社オフ・ザ・レコードエンターテインメントが、マネージメント全般を担っている)。
日刊スポーツの報道が正しいものであり、このまま活動延長になれば『PRODUCEシリーズ』のうち、解散ではない新たな歩みを見せる初の事例になるというわけだ。
以前、Danmeeでも取り上げたが、IZ*ONEは韓国国内での”高い収益性”に加え、音楽市場世界2位のマーケットを持つ日本で高い人気を誇り、知名度と商品性を持ち合わせている。
(関連記事)「結局お金か? 図々しい」IZ*ONEの活動強行にMnetを問いただした韓国メディア
2018年、ミニアルバム『COLOR*IZ』でデビューしたIZ*ONEは、その後も『La Vie en Rose』、『Violeta』、『FIESTA』、『幻想童話(Secret Story of the Swan)』、『Panorama』など多くのヒット曲をリリース。その都度、ガールズグループとして異例的な初動販売記録を打ち立て、CJ ENMに安定的な収益を与えてきた。
そのため、今回CJ ENM側がIZ*ONEの活動延長に積極的な理由も”収益性”の部分が大く関係しているのだろう。
2019年11月に起きた”PRODUCEシリーズ 投票操作事件”の際にはグループ活動が延期になり、しばらく彼女たちは公の場から姿を消していた。CJ ENMは、その期間でマイナスとなった収益をプラスにする可能性を高める選択肢として、延長に力を入れていると考えられる。
(関連記事)CJ ENMにとってIZ*ONE(アイズワン)は、追わなければならない’二兎’
だが、前出の日刊スポーツは、「正式に延長契約書を作成する過程は容易ではない」とし、「CJ ENM側はIZ*ONEも投票操作の被害者であり、最善を尽くして全面的に支援するという立場を伝えたが、自らの過ちによって勃発した出来事であるだけに、大衆を説得させるほどの延長理由が無いためだ」と記している。
この報道を置いて、韓国のオンラインコミュニティーでは「被害者も公開された状況だ。IZ*ONEも今後の活動がプレッシャーになるのではないか」「CJ ENMは金欲のために活動延長をさせるのか。IZ*ONEに対する良心はないのか」という同情論が見受けられる一方で、「もうたくさん‥IZ*ONEファンと堂々と言えない現実」「IZ*ONEをもっと見たい気持ちはあるけど、世間が彼女らを批難することには耐えられない」「罪人のレッテルを剥がしたい‥人々の顔色を伺いながらIZ*ONEを応援したくない」など、IZ*ONEファンとしての苦境を吐露しながら、CJと所属事務所を糾弾する声も多数上がっている。
“活動延長”の論議を行っているのはメンバーたちでも、ファンでもない。彼女たちの所属事務所とCJ ENMのもとで決定する事項という事実に、IZ*ONEのメンバーとファンは日々疲弊していくように見受けられる。
一部の大衆たちの間で甲論乙駁が続く状況の中、果たしてCJ ENMはどのような決断を下すのか。IZ*ONEの進む道に関心が傾いている。
IZ*ONE(アイズワン)
IZ*ONE(アイズワン / ハングル 아이즈원)は、韓国と日本合同のグローバルガールズグループである。
2018年に韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送された日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」を通して、韓国の芸能事務所に所属する練習生57人、日本のAKB48グループに所属するアイドル39人、総勢96人の練習生から、韓国の視聴者投票で選ばれた12人のメンバーによって結成された。
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