2021年12月1日にデビューを果たした6人組ガールズグループ、IVE(アイヴ)の勢いが止まらない。各音楽番組で1位を獲得し、10冠達成とともに、K-POPガールズグループがデビュー曲で獲得した1位最多という偉業を成し遂げた。その勢いから、第4世代女性アイドルの代表格と評されているaespaと”一騎打ちできるライバル”として、その存在感が称えられている。

昨年12月1日にデビューを果たしたK-POPガールズグループ、IVE(アイヴ)の勢いが止まらない。

2021年12月1日にデビューを果たした、IVE

2021年12月1日にデビューを果たした、IVE(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

IVEは去る1月22日、音楽番組『ショー!K-POPの中心(MBC)』で、デビュー曲『ELEVEN』が1位を獲得。音楽番組の10冠達成とともに、K-POPガールズグループがデビュー曲で獲得した1位最多という偉業を成し遂げた(※従来の1位最多はITZY(イッジ)『DALLA DALLA』の9冠)。

しかも、10冠達成のスタートとなった初の1位獲得は、デビューからわずか1週間後。これも、K-POPガールズグループがデビュー曲で獲得した最短記録である。

『ショー!K-POPの中心』では、第4世代女性アイドルの代表格と評されているaespa(エスパ)と激突したが、今の勢いを見せ付けるかのように、IVEに軍配が上がった。

早くもaespaのライバルに

華やかなデビューを飾ったIVE。韓国メディアや音楽ファンからは、aespaと”一騎打ちできるライバル”として、その存在感が称えられている。

第4世代女性アイドルの代表格と評されているaespa

第4世代女性アイドルの代表格と評されているaespa(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

ではなぜ、IVEは短期間で人気アイドルグループになれたのだろうか。

彼女たちの成功の背景には、今年4月に活動を終了した人気アイドルグループの存在がある。

ご存じの通り、IZ*ONE(アイズワン)だ。

IVEには、2人の”元IZ*ONEメンバー”が在籍。チャン・ウォニョン(以下、ウォニョン)と、アン・ユジン(以下、ユジン)だ。

IZ*ONEのメンバーとして活動していた時から、高い人気と知名度を誇る2人だったため、新人グループとはいえ、IVEの人気を疑う者はいなかったのも事実である。しかし、蓋を開けてみると、その人気は予想をはるかに上回るものだった。

IVEのデビューアルバム『ElEVEN』は、初動販売高が15万2000枚と、従来の記録(IZ*ONEの8万800枚)を”ダブルスコア”で更新し、K-POP関係者や音楽ファンを驚かせた。

IZ*ONEの”レガシー”

この記録を受け、韓国メディアは「消費力が最も旺盛だったと評価される、IZ*ONEのファンダムがIVEを支えている」といった分析を出している。

2021年4月に惜しまれつつも解散した、IZ*ONE

2021年4月に惜しまれつつも解散した、IZ*ONE(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

そしてファンダムの熱狂的な支持により、様々な”記録達成”という話題が連立、さらにファン層を広げるという好循環が生まれているのだ。

その一例として、IVEは韓国企業評判研究所が調査した、2022年1月『ガールズグループ ブランド 評判』で2位に付けており、aespa(3位)を上回っている(※1位はBLACKPINK)。

“IZ*ONEの派生グループ”という、IVEにとっては望ましくないレッテルが貼られていても、IZ*ONEの”レガシー”を享受し、第4世代女性アイドルの先頭グループに躍り出ることに成功する。

裏を返せば、IVEの快進撃は現在もIZ*ONEという存在がいかに大きいか、それを証明してみせた端的な事例となった。




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