歌手のIU(アイユー)が、3年ぶりに単独コンサートを開催する。先日、そのチケットの争奪戦が繰り広げられたが、残念ながら涙を飲んだ人が多かったよう。韓国のオンラインコミュニティーには、そんなIUの人気と影響力の高さを証明する写真が投稿され、話題を集めている。
歌手のIU(アイユー)が、3年ぶりに開催する単独コンサートのチケットを巡り、凄まじい人気と影響力を見せつけた。

3年ぶりの単独コンサートを開催するIU (画像出典:IU Instagram)
韓国のオンラインコミュニティーには、そのIUの凄さを証明する、ある写真が投稿され、話題を集めている。
8月11日午後8時、IUが9月に行うコンサートチケットの一般前売りが始まり、チケットの争奪戦が勃発した。
もともと大人気のIUだが、特に今回のコンサートは特別、ファンならば、何が何でもチケットをゲットしたい理由があった。
その理由は、会場がソウルの蚕室(チャムシル)にある、”オリンピックメインスタジアム”だからだ。

蚕室(チャムシル)にある、ソウルオリンピックメインスタジアム(画像出典:韓国オンラインコミュニティー)
このスタジアムは、韓国最大規模で、約7万人もの観客が受容できるため、K-POPファンの”聖地”として、一目置かれるスポットとなっている。
最近では、去る3月にBTS(防弾少年団)がコンサートを行ったが、実はこれまでも、歌手のPSY(サイ)やH.O.T(エイチオーティー)、god(ジーオーディー)、EXO(エクソ)など、男性歌手だけしか開催できていない場所だ。
つまり、IUは、”女性歌手史上初”として、今回このメインスタジアムの大舞台に立つことになったのだ。
それならば「何としてもチケットを取らなければ!」と、チケット販売前から多くの話題を集めていた。
一部のファンの間では、大型スタジアムでの開催ということもあり、「チケットは簡単に取れるかも?」との予想もあったようだが、その予想は大きくはずれ、34万人を超える人が一斉にサイトにアクセスする激しい争奪戦が起きたようだ。

9月に行われるIUコンサートのポスター写真 (画像出典:IU 公式Twitter)
韓国では、チケットを購入することを”チケッティング”と言う。日本のコンサートは、チケットを購入後にランダムで座席が割り当てられることが多いが、韓国のチケッティングは、自ら座席を選び、購入する必要がある。
今回のように、多くの人が販売サイトに一斉アクセスする中で、無事に購入完了までたどり着くには、それはそれはかなり熾烈な争いが繰り広げられる。
よって、このチケット争奪戦は、”血ケッティング(피켓팅)”とも呼ばれている。
この状況は歌手自身も知っており、今回IUもインスタグラムストーリーズで、「チケッティング ファイティン!」と応援コメントを載せていた。

ネットカフェの様子。画面には、IUばかり!(画像出典:韓国オンラインコミュニティー)
そして迎えたチケッティング当日。韓国のオンラインコミュニティーでは、そのチケッティングの様子がよくわかる写真が投稿され、話題となっている。
それは、韓国のあるネットカフェの写真なのだが、パソコンの前に座る人たちが、同じサイトの画面を開いているのが映っている。
韓国では、より早くチケッティングできる場所を求めて、パソコンがハイスペックで、通信障害が起きにくいネットカフェを訪れる人も多い。
このネットカフェでも、多くの人がIUコンサートのチケッティングに参戦していたようだ。
しかし、残念なことに、投稿写真には「みんな(チケッティングに)失敗して、ぼうっとしている・・」とコメントが付いている。
どうやら、このネットカフェは、負け戦となってしまった人が多かったようだ。
この様子を見たネットユーザーらは、
「みんな同じ画面、笑」
「わぁ、これはすごい光景!」
「UAENA(ユエナ:IUのファンの名称)って、こんなに多いんだね」
「いや、本当に今日のアクセス数は凄まじかった・・」
「私もIUコンサート行ってみたいけど、これはチケッティング厳しそうだ」
などのコメントを寄せ、驚きを見せている。
今回まさに”血チケッティング”となったIUのチケットパワーは、オリンピックメインスタジアムに”女性歌手初”として立つだけの、凄まじい人気と影響力を証明してみせた。
(関連記事)BTSには普通、女性アイドルには高い壁‥男女格差の象徴となったK-POPの聖地
(構成:酒井知亜)
IU
歌手兼女優のIU(アイユー / ハングル 아이유)。
歌手活動をしながらドラマや映画などに出演するなど女優としても活動を行い、またバラエティ番組に出演したり様々な広告モデルを務めるなど、マルチエンターテイナーとして活躍中。
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