- 10月23日、韓国ツイッターには「Vは校内暴力の加害者」という呟きが登場し、ネットユーザーを騒然とさせた。
- 韓国メディアは、このデマを拡散した人物が、海外ファンになりすました韓国人である可能性を示唆。
- 近年、Vに対する中傷やデマの拡散が顕著化し、ファンは不安と恐怖を訴えている。
10月23日、韓国ツイッターに突拍子もないツイートが登場し、ネットユーザーを騒がせた。
![BTS(防弾少年団)の人気メンバーV](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/06/tp-bts-v-640x1024.jpg)
BTS(防弾少年団)の人気メンバーV(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
その内容は「Vは過去、校内暴力の加害者だった」という衝撃的なもの。もちろんここでいうVは、BTS(防弾少年団)のメンバーである、あの“V”だ。
同ツイートは、主に海外アカウントを中心に広まりを見せ、この動きを監視していた韓国や日本のファンによって、その詳細が知られたようだ。
一夜明けて、スポーツ京郷(sports.khan.co.kr)などの韓国複数メディアも、この敏感なイシューを取り上げている。
この投稿主は、海外のネットユーザーと思われるA氏。
しかし韓国メディアは、韓国ファンの推測を引用しながら「海外ファンになりすました、韓国人であるという疑惑が浮上している」と報道。
スポーツ京郷によると、A氏の手口は極めて悪質なものだという。
まず、大衆に嫌悪感を抱かせるような (例えば「愛犬を虐待した」「いじめをした」「〇〇と不仲だ」など) デマを量産する。
その後、海外の協力者にSNSやオンラインコミュニティーで、拡散するよう呼びかけるのだ。
海外ネットで話題になると、韓国メディアでも取り上げられるように‥そうして、韓国記事を検証せずにそのまま翻訳する海外メディアによって、再び世界へと広がって行く。
この一連の流れは「主犯格のA氏と、協力者によって“仕組み化”されている」と、スポーツ京郷は分析。“仕組み化”によって、Vに対するデマは、広範囲且つ瞬時に拡散されているという。
ある韓国ファンが「Vのデマは、なぜこんなに一瞬にして広まるのだろうか?」と疑問を提起しながら、ある画像をツイッターに公開。
該当の画像は、英語でのやり取りがキャプチャーされており、“校内暴力”の他に“同性愛”などに関する文言を翻訳して、男性アイドルに好意的ではないコミュニティーサイトに掲載するという、具体的な犯行が話し合われていた。
![ツイッター上に公開された、アンチファンのやり取り](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/10/tw-vdema.png)
ツイッター上に公開された、アンチファンのやり取り(画像出典:ツイッタースクリーンショット)
このような状況--Vに対する中傷やデマの拡散が近年顕著化しているという事に、ファンは不安と恐怖を感じているようだ。
中には、10月15日に行われた釜山コンサート(Yet To Come’ in BUSAN)で、Vに対する加害行為を憂慮して心を焦がしたと告白するファンも。
現時点で、その“黒幕”の全貌は明らかになっていないが、その正体を巡って様々な推測が横行しており、対応策を苦心するファンも大勢いるようだ。
![10月15日 釜山でコンサートを行ったBTS](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/10/bts-twitter-busan-2-1024x768.jpg)
10月15日 釜山でコンサートを行ったBTS(画像出典:BTS 公式SNS)
彼・彼女たちは、デマに反論できそうな根拠を収集し、SNSで共有したり、有力ブロガーやマスコミに情報提供を行うなど、懸命に努力しているという。
それでも、ファンの努力には限界がある。
前出のスポーツ京郷は、あるBTSファンの憂慮と警告を引用しながら、所属事務所の積極的なアクションを促している。
所属事務所の力量が問われている。強力な法的対応を取らないと、Vだけにとどまらず、全てのメンバーが悪質なデマに晒されるだろう。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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