ファンの間では映画マニアとしても知られているBTS(防弾少年団)のV(ブイ)。多くの作品を鑑賞している彼が中でも格別に愛情を示している作品が今、再び注目を集めている。硬派な青春期である映画『WISH(原題:바람)』の魅力を探ってみよう。

映画マニアとしても知られるBTS(防弾少年団)のV(ブイ)が、30回以上も鑑賞しセリフまで暗記するほど愛している作品がある。かつて韓国バラエティー番組に出演した際、Vがハイライトシーンを再現したことでも多くの注目を集めた映画だ。

その作品とは、2009年に韓国で公開された映画『WISH(原題:바람)』。

映画『WISH』が好きだというV

映画『WISH』が好きで30回も見たと自慢げに語るV(画像出典:YouTube JTBC Entertainment動画キャプチャー)

(関連動画)BTS Vが映画’WISH’の名シーンを再現【知ってるお兄さん】

BTSファンであるARMYの間では有名なエピソードであるが、ここでVを魅了した作品を紹介したいと思う。

映画『WISH』はどんな映画?

映画『WISH』

映画『WISH』(画像出典:movie.naver)

映画『WISH』は、韓国・釜山を舞台に、地元で有名な不良高校に通う平凡な高校生が仲間とともに成長する姿を描いた硬派な青春群像劇だ。主演を務めた俳優チョン・ウの学生時代の実話をベースに制作され、不愛想だが魅力的な釜山の方言で繰り広げられるリアリティーあふれる描写が若者の心を掴んでいる。

あらすじ

18歳という若者の世界にも弱肉強食は存在し、少年たちはその中で”男”になろうともがいていた――。

チャング役を演じたチョン・ウ

チャング役を演じたチョン・ウ(画像出典:movie.naver)

厳しい家庭で育ち、喧嘩も勉強もできる兄と秀才で優しい姉を持つチャング(チョン・ウ)は、彼らとは違って格好良い学生時代を過ごそうと決意する。しかし兄妹で唯一、名門校に進学することが出来ず、家庭内では厄介者というレッテルを張られてしまう。

チャングが進学したのは、教師の暴力と学生たちの勢力争いが盛んで、朝会では学校の名声を証明するかのように”使えそうな”後輩の物色で始まるという、地元・釜山でも有名な悪名高き不良校である光春商業高校だ。
血気盛んな学生たちが集まる高校で、チャングは入学初日に違法サークル”モンスター”のカリスマ性に圧倒されてしまう。

校内で繰り広げられる弱肉強食の世界を知った頃、校内暴力への加担を理由にチャングは退学を迫られてしまう。
かろうじて退学を免れ学校に戻ったチャングは、友人の勧めでサークル”モンスター”に加入することに。その後、美しいガールフレンドとともにチャングはそれなりの不良として、硬派な学生生活を送っていた。

映画『WISH』

映画『WISH』スチールカット(画像出典:movie.naver)

そんな中、卒業式の日に3年生の隊長が高級車を運転して校門に入って来た際、後輩から暴力団式の挨拶を受ける姿を見て、男のロマンを感じるようになったチャング。

男気溢れる彼らの勇士に感銘を受けたチャングは、果たして”格好良い”学生(不良)生活を送ることができるのだろうか。

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日本ではあまり馴染みの無い作品であるが、韓国の若者、特に釜山に住む思春期の男子からは憧れとともに圧倒的な支持を得ている映画だ。

不良学生たちの日常茶飯事である喧嘩やサボリにも暗黙のルールは存在し、教師も生徒に負けない強者ゆえ学校の秩序は守られている。そんな日常の中で主人公のさまざまな感情や彼を取り巻く人間模様が繊細に描かれ、不良たちの視線で見た世界が感じられる展開となっている。

地元では有名なワルが集まる不良校を舞台に、喧嘩に明け暮れる硬派な男と固い友情で結ばれた仲間たち、さらには深い家族愛が描かれ、いわゆる不良映画とは一線を画したヒューマン・ドラマの要素もふんだんに盛り込まれている。

若かりし頃に誰もが感じた憧れや10代特有の繊細かつ素直で多様な感情、そして初めての経験が詰まった良質なドラマ作品とあって、Vがとことん魅了されたのも深く頷ける映画だ。



BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースによって誕生した。
BigHitエンターテインメントに所属している。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。
グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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