BTS(防弾少年団)のジミンが、江原道教育庁に非公開で寄付していた事実が明らかになり、話題を集めている。しかし、これまで多くの寄付活動を行っているものの、なぜか彼の善行が世間に伝わるのは、後日しばらく経ってからが多いという。それは一体なぜなのだろうか。

BTS(防弾少年団)のジミンが、江原道教育庁に非公開で寄付していた事実が後になって知らされ、注目を集めている。

ひっそりと地道に寄付活動を続けている、BTSのジミン

ひっそりと地道に寄付活動を続けている、BTSのジミン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

“寄付天使”の彼は、地道に寄付と分かち合いを実践し、世間に善良な影響力を与えている。

韓国メディアは、これまで子どもや青少年のために寄付活動を続けてきたジミンが、非公開で江原道教育庁に寄付金を贈ったと伝えた。

これについて関係者は、「寄付金が渡されたが、匿名を望んだ寄付者の意向により、具体的な確認はできない」と明らかにし、今回の寄付は彼の希望により匿名で行われたことを示唆した。

ジミンは、これまでも多くの寄付を地道に行ってきたことで知られている。

2018年、母校である釜山回東小学校に制服費用を支援し、低所得層の学生たちのために1億ウォンを寄付。

2019年、故郷の釜山市の教育庁に1億ウォンを寄付、釜山芸術高校と錦糸小学校など、釜山地域16校の低所得層の生徒たちを支援した。

続けて2020年に、全羅南道の教育庁に1億ウォンを寄付。

また昨年(2021年)は、自身の誕生日(10月13日)にあわせて、緑の傘子ども財団に1億ウォン以上の寄付金を贈り、同財団の高額寄付者の集まりである”グリーンノーブルクラブ”の会員として名を連ねた。

ジミンは、釜山の母校にも寄付を行っている

ジミンは、釜山の母校にも寄付を行っている (画像出典:BTS 公式Facebook)

このように、ジミンは寄付活動を地道に行っているが、その知らせにはいつも”時差”が生じる。

それはなぜか。理由はただ一つ、今回話題となった江原道教育庁への寄付金と同様で、彼が匿名での寄付を行っているからだ。

2020年2月に、母校である釜山芸術高校の全校生徒のために、1200人分の新しい机と椅子を贈った。

当時、自身が寄付者という事実が知られないよう、「冬休み期間にこっそりと行って欲しい」と頼んだという。

しかし、良いニュースは広まってしまうもの。後日、偉大な先輩からのプレゼントは世間に知れ渡り、大きな話題となった。

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2021年9月には、非営利ボランティア団体である「国際ロータリー3590地区(Rotary DISTRICT 3590)」に、父親を通じて1億ウォンの寄付を行ったことが判明した。

しかしこれも、寄付自体は7月のこと。なぜ約2カ月経って判明したかというと、オンラインコミュニティーに「ジミンの1億ウォン寄付記念の垂れ幕を目撃した」という投稿が上がったからだ。

ひっそりと寄付活動をしようとも、それを見つけたファンや一般の人たちは黙ってはいられない。「良いことはみんなに教えてあげよう」と、彼の善行はSNSを通じて発信され、広まっていくのである。

そんな”寄付天使”のジミンの良い影響力が、ファンの善行リレーに表れている。

全世界のファンが、献血、医療現場、災難地域、学校、児童、絶滅危惧動物など、数多くの寄付活動を頻繁に行っている。

2021年10月には、彼の誕生日にあわせて1カ月間、なんと300件以上の寄付活動を繰り広げたという。

また、自作曲『約束(promise)』が発表された日を記念し、毎年欠かさず、韓国白血病子ども財団に寄付活動を続けている。

もうすぐ10月、ジミンの誕生日が近づいてきた。今年もファンは彼に倣い、様々な善行リレーで誕生日をお祝いするのだろう。

(構成:酒井知亜)




BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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