BTS(防弾少年団)のSUGAが、Instagram個人アカウントに自身の韓服姿の画像を投稿し、話題になっている。これに対し、韓国メディアは北京冬季オリンピック開会式での演出で勃発した議論に関係しているのでは、と反応を示している。その根拠は過去のインタビューが関係しているようだ。

BTS(防弾少年団)のSUGAが、自身のSNSに”韓服”姿の画像を投稿し話題になっている。

NSの個人アカウントにSUGAが投稿した画像

SUGAがSNSの個人アカウントに投稿した画像(画像出典:SUGA公式Instagram)

Instagram(インスタグラム)の個人アカウント”agustd”に投稿されたのは、SUGAのソロ名義”Agust D”の2作目となるミックステープ『D-2』で着用した衣装の画像。

金髪のロングヘアーに韓服(ハンボク)という斬新なスタイリングが目を引くこの姿は、同アルバムのタイトル曲『Daechwita(大吹打)』のミュージックビデオに登場したもの。

なぜこのタイミングで2年前の画像を投稿したのかと、インターネット上ではさまざまな憶測が飛び交っている。

SUGA自身はその意図を明かしていないものの、ネットユーザーの間では”北京冬季オリンピック”の開催とともに浮上した、ある議論への意図が含まれているのではとも囁かれている。

韓国国内で議論へと発展した出来事。その問題となったのは、北京冬季オリンピック開会式で演出された中国国内の各民族が登場するシーンだ。ここで朝鮮族とみられる女性がピンクと白の韓服姿で出演した。

これに対し、韓国国民からは「中国が韓国の文化を盗んだ」とし、インターネットを中心に反発が広がっている。

韓国国民がこれほどまでにアレルギー反応を示すのは、最近、中国がキムチや韓服、高句麗など、韓国の文化や歴史を”奪っていく”ような印象を与える言動を度々していたことから。

このような中国側の主張に強く反応していたこともあって、今回の開会式での演出にも反発が高まったものとみられている。

韓服への思いを抱いている、SUGAはじめBTSメンバーも

SUGAをはじめ、BTSメンバーが抱く韓服への思い(画像出典:SUGA公式Instagram)

このような騒動が起きた後、突如、自身のSNSに韓服姿を投稿したSUGA。

前述したように、本人は今回の議論を意識したとは語っていないものの、絶妙なタイミングでの更新とあって韓国メディアやネットユーザーはこれに反応を示している。

というのも、SUGAは以前から韓服に対する誇りを強く持っているから。

2020年に行われたファッションマガジン『COSMOPOLITAN KOREA』のインタビューでも、その思いが見受けられる。

該当インタビューでBTSは「コンサートで着た衣装の中で一番気に入ったものは?」という質問に対し、『IDOL』のステージで来た韓服の衣装を挙げ、「韓服は韓国独自の文化」だと話していた。

リーダーのRMが「韓服が本当に楽だ」と話すと、SUGAは「韓国の民族衣装である韓服はとても素敵で、スーツなど洋服とミックスマッチして着たのに僕たちステージととても合っていた」とし、韓服への深い愛を語っている。

過去のインタビューからも分かる通り、韓服に対し溢れんばかりの愛情を示したSUGA。今回のSNS更新について、彼の本心や意図は分からないものの、SUGAが持つ韓服への誇りはしっかりと伝わっている。


BTS

BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。

HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。

デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。

ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。

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