本日(11月1日)、世界的な人気を誇るBTS(防弾少年団)が、2022年シーズングリーティングの予告映像を公開した。この映像を見たファンやメディアは、そのコンセプトを巡って意見を寄せているが、中でも目立つキーワードが”ビルロン”であった。
世界的なブームを巻き起こしているK-POP。
純粋に、音楽やパフォーマンスだけでファンを楽しませるという、王道的な音楽産業の枠組みにとらわれず、プロモーションやコラボレーション、グッズ販売など多岐にわたって、画期的な試みを披露してきた。
もはや、カルチャー化していると言っても過言ではない。
そしてこの時期(11~12月)、そのカルチャーとしてよく見られるのが、翌年の”シーズングリーティング”予告である。
![BTSの2022年シーズングリーティング](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/11/bts-2022seasonsgreetings-1024x682.jpg)
2022シーズングリーティングの予告映像を公開した、BTS(防弾少年団)。(画像出典:BTS公式Facebook)
シーズングリーティング(Season’s Greeting(s))とは、”年末年始の挨拶”という意味を持ち、人気アイドルグループにとっては、ファンに対しての”お歳暮”的なもの。略して”シーグリ”と呼ばれている。
その中身は、スケジュール帳やカレンダー、フォトブックや筆記用具など様々。シーズングリーティングの発売予告によって、K-POPファンは「今年もそんな季節か‥」という気分になるのだという。
多くのアイドルグループの、シーズングリーティング予告が期待されている中、本日(11月1日)世界中で多くのファンを抱えているBTS(防弾少年団)の予告映像が公開された。
7人のメンバーそれぞれが独特なコスチュームを着用し、異様な世界観を漂わせている。また、メンバーが自身の持つ哲学と価値観を語っているのだが、その意味も様々な隠喩に遮られ、不明確なところがある。
この映像を見たファンやメディアは、そのコンセプトを巡り意見を寄せているが、中でも目立つワードは”ビルロン”だった。
韓国メディア・朝鮮日報は、電子版の記事を通して「BTSの来年のシーズングリーティングは”Star Turned Villain”。様々なビルロンに扮したメンバーの姿が目を引く」と、そのコンセプトについて詳細に報じる。
やはり気になるのは、”ビルロン(Villain)”という言葉だ。
近年韓国でよく聞く単語だが、一般的には映画やドラマに登場する”悪役”という意味で使われている。これを韓国メディアが、”悪役”という言葉の代わりに”ビルロン”を使い始めた事がきっかけで広まったワードだ。
一般的に、”悪党”、”迷惑者”という意味で使用され、”オフィス・ビルロン(社内で不当な命令をする上司)”、”スクール・ビルロン(校内暴力やいじめ行為をする生徒)”、”シアター・ビルロン(映画館での迷惑者)”といった新造語が次から次へと登場している。
実はこの”ビルロン”、”悪役”という意味で広く使われているが、別の意味も持つ。
それは、1つの事に執着したり、自分の意志を頑固に貫こうとするあまり、世間の目には”悪役”のように映ってしまう”変質者”という意味だ。
![BTSの2022シーズングリーディングのコンセプトはビルロン](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/11/bts-2022seasongreetings-1024x576.png)
2022シーズングリーディングのコンセプト”ビルロン”を公開。(画像出典:YouTube BANGTANTVキャプチャー)
ではなぜ、今回BTSは”ビルロン”というコンセプトを利用したのだろうか。
まず、予告映像が公開される時期に注目する必要がある。
映像が公開された前日の10月31日は、世界で人々が仮装してお祭りムードを満喫するハロウィーン(Halloween)だった。
このハロウィーンの雰囲気を演出するために、イメージを”ビルロン”にしたという見方が強い。
メンバーが扮した”ビルロン”を見てみると、
- RM:博士(高い知能)
- ジン:ハッカー(ゲーム好き)
- SUGA:ピアニスト(プロデュース能力)
- J-HOPE:海賊(探求家)
- ジミン:怪盗(野心家)
- V:占い師(ポジティブ精神)
- ジョングク:アクション俳優(強メンタル)
と、彼らのイメージがそっくり溶け込んでいる。
また各キャラクターには、メンバーが持つ価値観や悩み、不安が投影されているようにも見える。
「この薬は、良薬なのか、毒薬なのか(RM)」「今作っている曲は、良い音楽なのか、悪い音楽なのか(SUGA)」「基本がしっかりしていれば、道は開かれる(J-HOPE)」「中途半端に終わるんだったら、最初から始まってもいない(ジョングク)」など、手に入れた人気と影響力に対する恐怖心、音楽創作の過程で感じる不安やもどかしさ、今の成果に浮かれることなく、初心や基本を忘れず努力し続けるという誓いを、それぞれの口調で語っている。
「ビルロン=変質者」。
現在BTSにとって、身の回りで起きる全ての出来事を、”正常者(当たりまえ)”として受け入れることも、語ることすら許されない時があるだろう。だからこそ、敢えてビルロン(変質者)になり、自身の率直な感情を”口から出任せのように”語ってみたかったのかもしれない。
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