デビュー10周年を迎えたBTS (画像出典：BTS 公式Twitter)

BTS(防弾少年団)が、デビュー10周年を迎えた。

デビュー記念日である6月13日の午後6：13には、同月9日にリリースした新曲『Take Two』のLive Clipが配信された。

午後10：00からは10分ごとに、メンバー1人ずつをフォーカスした映像も公開。ファンには嬉しいサプライズプレゼントとなっている。

そしてARMY(アーミー：BTSファン名称)の元には、兵役中のジンとJ-HOPEも含め、メンバーからメッセージが届いた。彼らはそれぞれの方法で、今そしてこれまでの10年の思いを綴っている。

ジミンは、リーダーのRMがインスタグラムに投稿した、手書きのメッセージを真似して投稿。アップした画像には、唯一アカウントを持っておらずタグ付けできないジョングクを、“#jk”とハッシュタグで入れるなど、彼らしい優しさも見られた。

ファンコミュニティープラットフォームWeverse(ウィバース)では、「わぁ、10周年です。時間がいつこんなに経ってしまったのでしょうか。19歳で皆さんに初めて会った僕が29歳だなんて、たまに実感がわきません。僕はもう大人です。心はまだ19の時みたいなのに、体はフフフ(笑)」と挨拶し、長いメッセージを投稿した。

ジミンは「以前、いつか僕たちも10年になって20年になるはずだけど、その時はどうなっているのか気になっていたんですよ。別に変わったものはないようですwwwむしろ良いと思います」と伝え、「悲しいとかそういう感情より、皆さんと着実に積み上げていく何かができるようで、ただただ嬉しいというか」と10周年を迎えた素直な心境を告白。

しかし、彼にとって自身の気持ちを言葉で表すのはなかなか難しいよう。それでもジミンは、ファンに正直な胸の内を明かす。

「実は、昨年から最初は僕たちが皆一緒にいる時間が止まったようで少し憂鬱だったのですが、そうではなかったようです。ただそれぞれの場所でお互いを思いながら、今できることは何かを悩み続けてチャンレンジしたり、こういうことを全て一緒にやっているんですよね」

また、ファン思いの彼は「皆さんが最近どう過ごしているのか、どんな悩みを持っていらっしゃるのかもとても気になるのですが、頻繁に来られなかったのは申し訳ありません。それでもちゃんと皆さんのことを考えています」とファンへの愛情表現も忘れない。

いつだって謙虚なスーパースター、ジミン (写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

そしてジミンは「何度か申し上げましたが」とかしこまり、次のようにメッセージを贈った。

「何の理由もなく応援してくれて、愛してくれて、力をくれることは、誰にでもできることではありません。だから、どれだけ僕たちが幸せな人なのかも、とても感じています。このような全てを感じさせてくれる皆さんも、溢れる幸せを感じて愛されなければいけません。そうあるべきです」

そして最後は「いつもありがとう。愛するARMYの皆さん、これから僕たち、もっと末永く幸せになりましょう」と締めくくった。

ファンへの感謝の思いがヒシヒシと伝わる、心温まるメッセージである。

しかし、このメッセージからは「本当に世界中にファンを抱える大スターが書いた？」と疑ってしまう程、謙虚さがにじみ出ている。

ファンの皆さんは、彼の「“何の理由もなく”応援してくれて‥」という表現をどのように感じただろうか？

BTS、祝デビュー10周年！ (画像出典：BTS 公式Twitter)

この“何の理由もなく”は、彼がいつもの如く「僕なんかのために」と謙遜したようにも思えるが、ファンはそれぞれ自分なりの理由を持って、BTSを応援し、彼らを愛している。

中には、ただただ「BTSが好きだから！」という理由の方もいるだろう。

しかし、共通しているのは「メンバーの存在自体そのものが、ファンの幸せの源である」ということではないだろうか。

どうやら彼は、自身の存在が、ファンが応援する理由になっていることを知らないようだ。

BTSはよく「ARMYの幸せが、僕らの幸せ」とファンに伝えている。

それと同じように「BTSの幸せが、ARMYの幸せ」であり、ファンが自身の幸せを求めることが、彼らを応援する理由につながっているのである。

両者にとって、お互いの存在こそが宝物。

BTS、そしてARMYの皆さん、10周年おめでとう！ 「*아포방포(アポバンポ)！」。

*아포방포：「아미 포에버 방탄 포에버(アミ ポエボ バンタン ポエボ)」の略語。「ARMYフォーエバー、BTSフォーエバー」の意味で、ジョングクが作った言葉。

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