BTS(防弾少年団)のジミン (写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

5月27日午後、BTS(防弾少年団)のジミンが、海外スケジュールを終えて帰国した。

空港では、多くのファンとメディアが彼を待ちかまえる。

そしてジミンが登場。大きな歓声を向けられた彼は、はにかむ姿を見せた。

この日のジミンは、帽子を目深にかぶりマスクをしていたため、表情はあまりよくわからない。

しかし、そのはにかむ様子は、彼の仕草から見て取れる。

それは例えば、手を太ももにあてたり、胸の位置で手を振ったり、左右にペコペコ会釈する姿など。どれもジミンらしい、控えめで可愛い動きである。

ジミンといえば、“第2のマイケルジャクソン”と称されるほど、ソロとしても世界的な人気を誇る大スター。

ファンからの声援には慣れてはいるはずだが、なぜいまだにファンの前に立つと、はにかんでしまうのだろうか？

その答えは、2020年11月のインタビューにヒントがあるようだ。

当時、Weverse Magazine(ウィバースマガジン)には、BTSのアルバム『BE』でのカムバックにあわせ、ジミンへのインタビューが掲載された。

その中で彼は「この前、僕も知らなかった自分のことを知ったんですが、僕は愛されたい人だったんです」と説明している。

続けて「振り返ってみると、僕がすることだけでなく、友人関係、家族関係、メンバー関係、そしてファンとの関係を通じて、本当に愛されたくてこうしているんだということを知りました。その人たちとの関係を守るための行動はとても大変でしたが、認められてその関係を守り抜いた時の嬉しさと僕だけの何かが生まれる感じがあったみたいです」と説明した。

ジミンは、メンバーやファンなど「多くの人に認められたい」という気持ちが強く、そのために努力をし続けているのだ。

出国時の空港での様子。ジミンを見送ろうと多くのファンが集まる (写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

さらに当時のインタビューでは、ファンから受ける声援や愛情への感謝を改めて切実に感じたと伝えている。

彼自身は、自分が“愛されたい人”だと自覚しているものの、多くの人からもらう愛情は、自分がその人たちに与えたよりも大きいと感じているのだという。

どうやら彼にとっては、身に余る程のたくさんの愛情をもらっているという思いが強いようだ。

それは「僕みたいな人間にそこまで」という有難さと同時に、「自分はそれほどの人間じゃないのに‥」という申し訳なさも抱えている。

だからこそジミンは、空港で出迎えた多くのファンを前にすると「いやいや僕なんかのためにすみません」といった謙遜と照れの気持ちが重なり、はにかんでしまう。

インタビューからは、そんなジミンの素敵な人間性が垣間見られる。

2019年当時の写真。空港に集まった報道陣に、ジミンは控えめな対応を見せる (写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)

ジミンの根底には「多くの人に認められたい、愛されたい」という強い思いがある。

そのため、ファンからもらう愛情に対して、感謝の気持ちも強い。しかし時にその愛情に直面すると、照れ屋の一面が出てしまう。

だけども、その裏には自身の活躍への謙遜、そしていつも“初心”を忘れないジミンの思いが隠されている。

空港での“はにかみ”行動は、自身に向けられた愛情への照れ隠し。ジミンの人柄の良さは、マスクで表情が見えなくとも、身振り手振りだけで十分に伝わってくる。

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