物事には、すべてにおいてきっかけがあり、始まりがある。BTSというグループも例外ではなく、ある1人の少年からその物語は始まった。
BTS誕生には、たくさんのパズルが存在する。
そのパズルとは、時空が異なるメンバーの才能や思い、記憶といったものだ。パズルのピースは、ある日運命的な出来事により次々とつながり、一つの絵に変わる。そして、より大きな力で世のピースを集め、更に大きな絵に変貌していく。
今回は、BTS誕生にまつわるパズルの1ピースについて紹介したい。そのピースの名は、RMこと”少年 キム・ナムジュン”だ。

キム・ナムジュンは、ラップモンスターとして世に飛び出すことに。(画像出典:bts.bighitofficial Instagram)
詩人を夢見た少年、キム・ナムジュン
ソウル近郊、京畿道(キョンギド)のイルサンで幼少期を過ごしたキム・ナムジュンは、ごく普通の文学少年だった。
父の教えに「将来やりたいことができた時、足を引っ張られないために勉強をしておくべきだ」という言葉がある。その言葉通り、彼は勉強において類まれなセンスを発揮し、常に全国で上位に名を連ねていた。高校時代に受けたIQ検査では、標準偏差24基準でIQ148だったという。英語も独学で習得した。

(画像出典:BTS 公式Facebook)
思いを言葉で表現することが得意だった彼は、詩人になることを夢見ていた。
しかし小学6年生だったある日、耳にした”ラップ”という音楽ジャンルに衝撃を受ける。Epik Highの『Fly』は、自分を慰め癒してくれていると、身をもって感じたのだ。
言葉を表現する方法に、こんな手段があったのか――以来、キム・ナムジュンはラップの世界に惹きこまれていく。
キム・ナムジュン、RMになる
学校の先生が、アメリカ合衆国のヒップホップMCであるエミネムを教えてくれたことがきっかけで”歌詞”に関心を持つようになり、友人とかっこいい歌詞を見つけては、共有していた。
Runch Randa(ランチランダ)と名乗り、自作のラップでアマチュア活動を開始すると、その才能を開花させて注目を浴びるまでに、そう時間はかからなかった。語彙力を高めるためにたくさんの本を読み、思いついた言葉はすぐさまメモに残した。
その後、ラップネームの”R”を残し、2017年まで名乗ることとなる”ラップモンスター(Rap Monster)”に改名。

(画像出典:BTS 公式Facebook)
ラップモンスターという原石を最初に見つけたのは、彼のステージを偶然観たUntouchable(アンタッチャブル)のSleepy(スリーピー)だった。彼は後に”BTS生みの親”となる、BigHitエンターテインメント(以降、BigHit)パン・シヒョク代表とプロデューサーのPdogg(ピードッグ)に、ラップモンスターを紹介。彼の実力を目の当たりにしたパン代表は「君は真のラップモンスターだ」と称賛。「彼のような才能の持ち主は、デビューさせなくては」と思い立ち、BTSというグループが初めてその輪郭を表すこととなった。
BTS誕生の始まりの瞬間だ。
(関連記事)9月12日はRMの誕生日、RMとパン代表の出会いを振り返る
RMの夢”詩人”が叶った
彼が生まれた9月の誕生石は”サファイア”だ。サファイアは、ラテン語で「青色」という意味を持ち、宝石言葉は”成功、誠実、慈愛”。
空、海、地球の色を連想させ、古くから神聖な石として崇拝されてきた石で、人々を悩みから救い、病を癒す力を持っていると言われていた。そんな星の下で生を受けたRMは、かつて国連総会で行ったスピーチで「夜空を見上げて想いを巡らせたり、僕は世界を救えるスーパーヒーローだ、なんて想像もしていました」と言及。まさにこの石の力を地で行くような、カリスマ性を持っていると言っても異論はないだろう。
RMは、BTSの楽曲プロデュースや作詞に参加している。その回数はグループ内で一番多いと言われている。
彼が長い時間をかけて生み出した詞(ことば)には、悩みや不安、アイデンティティーや孤独が盛り込まれており、人々の共感を上手く引き出していると評された。
かつて詩人になろうとした少年は、大人へと成長し自身の”詞”で人々の心の辛さを癒しているのだ。
パン・シヒョクとの出会いにより、一番早く”BTS誕生”のパズルにピースをはめたRM。
彼のピースの模様は「詞で世の中を治癒する」という”少年の夢”そのものだった。
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
編集部おすすめ記事
-
録画をお忘れなく!今週(12/15~) 日本のテレビで会えるK-POPアーティスト出演情報6選
-
“王者の座は揺るがず” BTSが6カ月連続1位!「2025年12月 K-POPボーイズグループ評判」トップ5
-
BTS、9年の時を経てアナログ盤が登場!12月24日発売 韓国俳優 & K-POPリリース情報4選
-
【単独インタビュー】NouerAが語る“7人7色”の魅力と強み、そしてNovAとともに歩む未来
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
今週(12月15日~)日本のテレビで放送終了「ラブコメ」韓国ドラマ5選&見逃しVOD
-
【沼る VS 微妙】韓ドラのご都合主義パターン?Netflix新作ドラマ「告白の代価」
-
BTS、9年の時を経てアナログ盤が登場!12月24日発売 韓国俳優 & K-POPリリース情報4選
-
34分前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
“王者の座は揺るがず” BTSが6カ月連続1位!「2025年12月 K-POPボーイズグループ評判」トップ5
-
【単独インタビュー】NouerAが語る“7人7色”の魅力と強み、そしてNovAとともに歩む未来
-
録画をお忘れなく!今週(12/15~) 日本のテレビで会えるK-POPアーティスト出演情報6選
-
クラシックにトレンディーも!来週(12月22日~)日本のテレビで観られる「時代劇」韓国ドラマ 7選
-
イ・ジュノ、東京でtvNドラマ「テプン商事」ファンミ開催!歌とトークで1万2千人を魅了
-
“罪悪に手を伸ばす逃避の愛” ENHYPEN、7thミニアルバム「THE SIN : VANISH」でカムバック予告
-
パク・ボゴムからイ・チャンウォンまで!「2025 KBS芸能大賞」大賞候補7人発表
-
大河からラブコメ時代劇まで!2026年に放送予定 期待のKBS韓国ドラマ4選
-
首位に迫る「模範タクシー3」の存在感!25年12月第2週 最新韓国ドラマ視聴率ランキング1位~12位
-
「暴君のシェフ」を継ぐ胸キュン時代劇も!スタジオドラコン2026年期待の韓国ドラマ9選
-
イ・ソンギョン、ブランド「ALO」のイベントに出席!(PHOTO7枚)
-
ハン・ヒョジュ、ブランド「ALO」のイベントに出席!(PHOTO6枚)
-
キム・ウビン、ブランド「ALO」のイベントに出席!(PHOTO11枚)
-
キム・テリ、ブランド「ALO」のイベントに出席!(PHOTO5枚)
-
日本ファンから絶対的な支持!不動の韓流スター7人、2026年活動まとめ
-
イ・ジュンら、KBS短編プロジェクト「ラブ:トラック」制作発表会に出席!(PHOTO25枚)
-
【単独インタビュー】Netflix話題のドラマ「キム部長の物語」MZ社員役で注目!韓国女優ハ・ソユン
-
BS・CSで出会える!26年1月 日本のテレビ初登場の韓国ドラマ3選
-
例年より少なめでも名作揃い!日本のVODで楽しめる「2025年 韓国時代劇」6選
-
栄えある1位はキム・ウビン!「2025年12月 韓国ドラマ俳優 ブランド評判」トップ5
-
【韓国時代劇】年末年始にイッキ見したい!コンパクトに楽しめる「全12話以下」ドラマ5選
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
NCT ドヨン&キム・ミンハ ‘Fallin” MVU-KISS スヒョン ‘The Soju Fairy’ choleograph movieTWICE ‘Talk that Talk’ Choreography Video (Moving Ver.)miss A出身 Min ‘Hit Me Up (ft. JMIN)’ MVWanna One出身 キム・ジェファン ‘BACK THEN’ MVONEUS ‘Same Scent’ MVDUSTIN ‘CRAZY’ MVNU’EST ベクホ ‘Savior’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。